そしてキリンに   バトルスーツ | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 バトルスーツを落札した僕は次の日すぐにスーツ代を入金をして、数日後にそれはやってきた。


 初めてバトルスーツを身に着ける・・・・ヘルメットは20年以上前のシンプソンのM30モドキだ。これが着れなければすべては台無し。この高かったバトルスーツはまたすぐにオークション行きとなるのだ。


 まず、パンツをはく。おもいっきり息を吐きメタボの腹をへこませて・・・・

「うっ。き・きつい・・・・・しかし、はけない事はない。・・・・かもそして、次に皮ジャンを着る。肩のプロテクターがあたって、妙に着づらい・・・・・

「こ、これがあの佐藤さんが時速300キロを達成した時に着た戦闘服か。」

 

 1分後、バトルスーツのプロテクターで、ロボット化している僕がいた。


「わあーーーー。カブトムシみたい。」娘が、ロボット化している僕の姿をみて、喜んでプロテクターをつつく。しかも、腕や足のプロテクターはゴムで止まっていて、おせじに言っても、高速で走ると風圧ではずれそうな気がした。

 (カ・カドヤ様。ごめんなさい!!別にバトルスーツをバカにしているわけではありません。単に僕がメタボなだけです。)


 ガラスに映った自分の姿を見て、僕はようやくキリンになれた気がした・・・・しかし・・・・・友達に自慢をしようとデジカメに取った自分の姿は、キリンどころかクマと化しておせじにもカッコのよいものでは無かった。しかも、家の中で撮ったのでヘルメットとバトルスーツをだけを着て、生手と裸足の僕は単なるお間抜けとしか映らなかった

 僕は今、真剣にダイエットを考えている。