教習日が何日かすぎた。練習中で初めて見る人で自分より年配の人が僕と同じナナハンに乗っていた。僕は一本橋の教習で、彼は外周を回っていたのだが、運転はどう見ても彼のほうが数段うまい感じであった。
休憩時間に僕は彼に話しかけてみた。彼は自分より先に教習を行っていたのだが今だ外周を回っているので不思議に思った。
聞くと彼はバイクの経験は原付のみで初めての自動2輪の免許教習で、しかもいきなり大型自動2輪の免許を取りに来ていたのだった。
最初に教習したときに言われた、その人は今年入校した中で一番年を取っている人であった。
その人は入校したときに、先生から最初に中型免許から取って、来年また大型にステップアップしたほうが良いよ。と強く勧められたのを断り、大型にチヤレンジしたのであった。
「やはり、中型にしとけば良かったかな?」と、彼は後悔気味につぶやいた。
僕は「そんな事は無いですよ。今年、中型を取って来年バイクに乗ったら、そのまま満足して、大型に乗るのをきっと止めてしまいますよ。そして後で、絶対後悔しますよ。」さらに「僕は昔、一度大型にチャレンジして挫折したんですけど、あきらめ切れなくて、二十数年ぶりにこうしてまたバイクに乗り始めたんです。だから、初めから大型にチャレンジをすれは、来年は絶対大型バイクに乗れますよ。」と彼をけしかけた。
こうして、オヤジ達の大型自動2輪の挑戦は再び始まった!!