キリンへの道ー大型自動2輪への挑戦ー | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

 母親の遺産を整理したお金で少しばかりまとまったお金が入ってきた。

バイクは乗らなかったが、憧れたバイクはあった。カワサキ ZZ-R1100やZZ-R1400である。不思議と昔憧れたZⅡは欲しいとは思わなかった。

 30年以上前のバイクが100万円もするのだ。それなら20万円台からあるZZ-R1100の方が現実的で大きくて魅力的に僕の眼には映った。

 当然、それらのバイクは免許が無い僕には手に入れられないものだと思っていた。また、今更、中型バイクに乗りたいとは思わなかった。そして、数年前から大型自動2輪も自動車学校で取れることは知っていた。

 後輩からの話しで大型自動2輪のかかる費用と教習時間をおよそ聞いていたので、一度、自動車学校で詳しく自動2輪の免許について詳しく聞こうと思った。

 また、休みの日にバイク屋に行って、実物のZZ-R1100や1400を見に行ったりもした。

 ZZ-R1400を見に行ったときの最初の感想は「なんじゃこりゃーーーー!!」、写真違ってかっこ悪い、小さくておもちゃみたいだ!!しかも、ひ・百万円!!こんなバイクに誰が乗るの!!

 そこで、大型自動2輪の免許が取れたら、金額も現実的な1100に乗ろうと思った。