残業代請求、労働問題に取り組む弁護士  -47ページ目

転勤を命令された場合

日本では、転勤を命ぜられた場合、それに従うのが一般的です。


しかし、親の介護などを理由に転勤命令に従うのが困難なこともあるでしょう。

そういう時にも、従業員は会社の命令に従わなければいけないのでしょうか?


まず、企業には、労働者をどのように配置するかについて広い裁量があります。

したがって、原則として、労働者は転勤の命令に従う必要があります。

ただし、以下の場合には労働者も命令を拒否することがことができます。

・雇用契約を締結する際に、勤務場所を特定していた場合

・転勤命令に業務上の必要がない場合

・転勤命令が不当な目的や動機によりなされた場合

・労働者に著しく不利益を負わせる場合

上記の場合には転勤命令は無効となります。

ただし、上記のように裁判所が評価してくれるとは限りません。転勤命令に従わない場合には専門家とよく相談してください。

また、転勤命令には承服できないが、裁判で決着がつくまでは、暫定的に転勤先で働くのが無難です。

そうしないと、仮に転勤命令が有効だった場合、命令に従わなかったことをもって解雇される可能性があるからです。