(A456)京成グループの車両~電車編~ | BLUEのブログ

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今回は京成電鉄以外で所有する京成グループの車両をピックアップしてみます。

 

京成グループの車両は都営浅草線との直通を考慮して、千の位を見れば会社が分かるようになっております。各会社の対照表はこんな感じになるでしょうか。

  • 1・2→京浜急行電鉄
  • 3→京成電鉄
  • 5→都営地下鉄
  • 7→北総鉄道
  • 8→新京成電鉄
  • 9→千葉ニュータウン鉄道

さらに、京成グループは基本的に京成電鉄だけでなく北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道及び新京成電鉄も共通設計で車両を製造しております。そのため、一部で前回のコピペのような内容になってしまう事をご了承下さい。

 


 

※2024年3月31日更新

◆北総鉄道

【7300形】

投入路線:北総線

他社乗り入れ路線:京成線(押上~京成高砂)・都営浅草線京急線(泉岳寺~羽田空港)

過去の走行路線:京成線(京成上野~成田空港、東成田)・芝山鉄道線新京成線(松戸~北初富)・京急線(京急蒲田~三崎口、逗子・葉山)

所属本数:8両編成5本⇒合計40両

デビュー:1991年3月31日

(スペック)

起動加速度⇒3.5km/m/s

最高速度⇒120km/h

ギア比⇒85:14=6.07

制御装置⇒東洋製GTO-VVVF制御

モータ⇒130kW

車体幅⇒2760mm

車体鋼⇒ステンレス製(ビードプレス加工)

MT比⇒6M2T

 

1991年に京成3700形をベースとして北総初のVVVF制御車として導入されたのがこの形式。そのため、性能などを含めて京成3700形に準拠したものとなっているが、当時は新京成線に乗り入れていたので主に無線などの装置が異なる。北総車としては7000形に引き続きステンレスではあるがビードプレス加工が施された車体となり、先頭形状もΣカットからシンプルな切妻に変化した。また、7000形とは異なり京急への乗り入れを考慮して先頭電動車となっている。ただし、現時点では印旛日本医大以東の成田スカイアクセスへの入線は不可である。

 

この形式はベース車となった京成3700形からのリース車もあるが、リース車は7800番台となって区別されている。現在はリニューアル工事が完了し、全編成に車内LCDが設置されている。

 

【7500形】

投入路線:北総線

他社乗り入れ路線:京成線(押上~京成高砂)・都営浅草線京急線(泉岳寺~羽田空港)

所属本数:8両編成3本⇒合計24両

デビュー:2006年2月20日

(スペック)

起動加速度⇒3.5km/m/s

最高速度⇒120km/h

ギア比⇒85:14=6.07

制御装置⇒東洋製IGBT-VVVF制御

モータ⇒125kW

車体幅⇒2768mm

車体鋼⇒ステンレス製(日車式ブロック工法)

MT比⇒6M2T

 

2005年に登場した京成3000形の北総Ver。そもそも京成3000形自体が京成グループの標準車両として導入されたため、京成3000形との違いは帯の色だけとなっている。ただ、7300形と比べてもよりシンプルな感じの車両となっており、正直これ以上簡素化出来るのかと言わんばかりである。個人的には小田急3000形のような車体に205系5000番台の走行機器を載せた印象を受けた。また、番号の振り方が従来車とは異なり、北総では初のハイフンナンバーとなった。また、種別幕もついにLEDが使用される事となった。

 

7300形と共通運用なので成田スカイアクセスへ入線する事はない。今後は7300形と同様に京成3000形のリース車が出てくるかもしれない。

◆千葉ニュータウン鉄道

【9100形】

投入路線:北総線

他社乗り入れ路線:京成線(押上~京成高砂)・都営浅草線京急線(泉岳寺~羽田空港)

過去の走行路線:京急線(京急蒲田~逗子・葉山)

所属本数:8両編成3本⇒合計24両

コンセプト:まろやかさとスピード感

デビュー:1995年4月1日

(スペック)

起動加速度⇒3.5km/m/s

最高速度⇒120km/h

ギア比⇒85:14=6.07

制御装置⇒東洋製GTO-VVVF制御

モータ⇒130kW

車体幅⇒2780mm

車体鋼⇒ステンレス製(ビードプレス加工)

MT比⇒6M2T

 

 

1994年に住宅・都市整備公団が発注した車両で、C-Flyer」の愛称を持つ。先頭形状だけで見ると特急車のようで、京成グループの車両の中でも特にインパクトの強いものとなっている。下回りは京成3700形に合わせられているようだが、室内はやや暗めの感じとなっており、セミクロスシートまで設置されているなどますます特急感が漂う仕様となっている。また、登場時は公衆電話まで設置されていたらしい。

 

運用は北総車と共通とされている。この「C-Flyer」はとにかく写真を見ればインパクトの凄さが分かるのだが、まだ撮影していないのでしばしお待ちを…。

 

【9200形】

投入路線:北総線

他社乗り入れ路線:京成線(押上~京成高砂)・都営浅草線京急線(泉岳寺~羽田空港)

所属本数:8両編成1本⇒合計8両

デビュー:2013年3月1日

(スペック)

起動加速度⇒3.5km/m/s

最高速度⇒130km/h

ギア比⇒85:14=6.07

制御装置⇒東洋製IGBT-VVVF制御

モータ⇒125kW

車体幅⇒2768mm

車体鋼⇒ステンレス製(日車式ブロック工法)

MT比⇒6M2T

 

2013年に登場した京成3000形の千葉ニュータウン鉄道Ver。そもそも京成3000形自体が京成グループの標準車両として導入されたため、京成3000形との違いは帯の色だけとなっている。ただ、9100形はカラーリングが独特だったのに対して、この9200形は通常の配置で帯を引いている。しかし、千葉ニュータウン鉄道として見るとやはり先代が「C-Flyer」だったため、この9200形は特徴のない弁当箱のように見えてしまうかもしれない。

 

この形式は3050形の仕様を取り入れており、130km/h運転にも対応する。ただ、やはり北総車と共通運用なので成田スカイアクセスへの営業運転は実施していない。

 

【9800形】

投入路線:北総線

他社乗り入れ路線:京成線(押上~京成高砂)・都営浅草線京急線(泉岳寺~羽田空港)

過去の走行路線:京成線(京成上野~成田空港、東成田)・芝山鉄道線京急線(京急蒲田~三崎口)

所属本数:8両編成1本⇒合計8両

種車:京成3700形

デビュー:2017年3月22日

(スペック)

起動加速度⇒3.5km/m/s

最高速度⇒120km/h

ギア比⇒85:14=6.07

制御装置⇒東洋製GTO-VVVF制御

モータ⇒130kW

車体幅⇒2760mm

車体鋼⇒ステンレス製(ビードプレス加工)

MT比⇒6M2T

 

2017年に京成3700形の2次車である3738編成をリースして編入したのがこの形式。千葉ニュータウン鉄道への転籍の際にリニューアル工事を施工したが、下回りはそのままとなっている。

 

この形式で9000形を置き換え、9000形はこの9800形が「デビュー」する前にラストランイベントを実施している。

◆新京成電鉄

【8800形】

投入路線:新京成線

他社乗り入れ路線:京成千葉線

過去の走行路線:北総線(北初富~千葉ニュータウン中央)

所属本数:6両編成13本⇒合計78両

デビュー:1986年2月26日

(スペック)

起動加速度⇒以下の通り

  • 未更新車⇒2.8km/m/s
  • 更新車⇒3.0km/m/s

最高速度⇒110km/h

ギア比⇒101:15=6.73

制御装置⇒三菱製VVVF制御(詳細は以下の通り)

  • 未更新車⇒GTO
  • 更新車⇒SiC-MOSFET

モータ⇒135kW

車体鋼⇒普通鋼製

MT比⇒4M2T

 

1986年に京成グループで初のVVVF制御車として導入されたのがこの形式。デビューは東急9000系よりも早く、直流1500V区間では関東初の新造VVVF車だったかもしれない。VVVF装置は旧型のGTOサイリスタを使ったもので、現在は純電気ブレーキに対応したプログラムが組まれている。当初は8両編成で落成したが、2006年以降に順次6両化されていった。なお、6両化の際に改番され、京成3000形と同等のハイフンナンバーとなっている。

 

一部編成は京成千葉線への乗り入れに対応している(かつては北総線へ入線した事も)。2017年からは年1編成ペースでリニューアル工事を実施しており、ピンクっぽい内装になったり幕がフルカラーLED化されているほか、省エネ効果のあるフルSiC-VVVF装置への交換が進んでいる。

 

【8900形】

投入路線:新京成線

所属本数:6両編成3本⇒合計18両

デビュー:1993年11月15日

(スペック)

起動加速度⇒3.3km/m/s

最高速度⇒120km/h

ギア比⇒101:15=6.73

制御装置⇒三菱製GTO-VVVF制御

モータ⇒135kW

車体幅⇒2800mm

車体鋼⇒ステンレス製(ビードプレス加工)

MT比⇒4M2T

 

1993年に登場した新京成で初のステンレス車両。基本ベースは京成3700形とされているが、幅1.5mのワイドドアとなっているのが特徴的である。また、新京成は京急に直通しないため、京成グループで初のボルスタレス台車を導入する事ができた。室内はドア上に1段LEDが設置されているが、その横には珍しくデジタル時計が付いている。また、当初から純電気ブレーキが試験採用され、これは前述の8800形や小田急1000形にも反映されていった。

 

この8900形は新京成では珍しく京成千葉線へ乗り入れない形式である。また、登場時にはすでに北総線への乗り入れを終了していたため、現在に至るまで他社路線への入線実績がない。

 

【N800形】

投入路線:新京成線

他社乗り入れ路線:京成千葉線

所属本数:6両編成5本⇒合計30両

デビュー:2005年5月29日

(スペック)

起動加速度⇒3.5km/m/s

最高速度⇒120km/h

ギア比⇒85:14=6.07

制御装置⇒東洋製IGBT-VVVF制御

モータ⇒125kW

車体幅⇒2768mm

車体鋼⇒ステンレス製(日車式ブロック工法)

MT比⇒8両が6M2Tで、6両が4M2T

 

2005年に登場した京成3000形の新京成Ver。そもそも京成3000形自体が京成グループの標準車両として導入されたため、京成3000形との違いはカラーリングだけとなっている。ただし、京成とは異なりハイフンナンバーは用いていない。なお、数字の前に「N」を冠した形式は他にN700系や名古屋市営地下鉄のN1000形・N3000形が該当する。新京成では当時8両編成も在籍していたが、このN800形は当初から6両編成で製造されている(ただし、4・5号車を増結して8両化できるようなっている)。

 

このN800形を導入した事で、800形を全て置き換えた。ちなみに、同時期には京急では新1000形で1000形を置き換えている。

 

【80000形】

投入路線:新京成線

所属本数:6両編成5本⇒合計30両

コンセプト:受け継ぐ伝統と新たな価値の創造

デビュー:2019年12月27日

(スペック)

起動加速度⇒3.5km/m/s

最高速度⇒120km/h

ギア比⇒85:14=6.07

制御装置⇒三菱製SiC-VVVF制御

モータ⇒155kW

車体幅⇒2768mm

車体鋼⇒ステンレス製(日車式ブロック工法)

MT比⇒4M2T

 

(出典:新京成電鉄株式会社)

 

新たなる京成グループの標準車両として導入されたのがこの形式。カラーリング以外は京成3100形とほぼ同じであり、違いは空港アクセスを考慮しないのでFREE Wi-fiや座席折り畳み式のスーツケース置場がない事。さらには走行機器も異なり、8800形更新車と同じSiCを用いたVVVF制御を用いる事でN800形よりも19%省エネ効果がもたらされるという。

 

ここまで4編成導入という事で、今後もおそらく8000形の置き換えに充当すると思われる。ただし、京成千葉線への直通に対応しているかは不明。いずれにしても、80000形(系)というインフレ形式は他の私鉄にはなく、東武8000系のインフレナンバーを除けば初の採用である。

◆舞浜リゾートライン

【10形:Type-X】

投入路線:ディズニーリゾートライン

所属本数:6両編成4本⇒合計24両

デビュー:2001年7月27日

(スペック)

起動加速度⇒3.6km/m/s

最高速度⇒70km/h

ギア比⇒5.68(多分108:19)

制御装置⇒日立製IGBT-VVVF制御

モータ⇒100kW

車体幅⇒2900mm

車体鋼⇒アルミ製

MT比⇒4M2T

 

2001年のディズニーリゾートライン開業と同時にデビューした。「Type-X」の形式はX」がローマ数字の「10」となっている事に由来する。室内は割と簡素な感じだが、ロングシートが湾曲した独特な形であり、つり革がミッキーのデザインとなっている。デザインは先頭だけで見ると同じ京成グループのAE100形に近い感じだが、最大の特徴は誰が見てもミッキーにしか見えないの形であり、車両を見ただけで「夢の国」に来た感を味わえるはず。

 

下回りは多摩モノレールの車両に近く、相鉄などで採用されている直角駆動となっている。しかし間もなく置き換えとなるようで、すでに第2編成が廃車となった模様。

 

【100形:Type-C】

投入路線:ディズニーリゾートライン

所属本数:6両編成5本⇒合計30両

デビュー:2020年7月3日

(スペック)

起動加速度⇒3.6km/m/s

最高速度⇒70km/h

ギア比⇒5.68(多分108:19)

制御装置⇒日立製SiC-VVVF制御

モータ⇒100kW

車体幅⇒2900mm

車体鋼⇒アルミ製

MT比⇒4M2T

 

2020年に旧型の「Type-X」の置き換え用として導入された。「Type-C」の形式はC」がローマ数字の「100」となっている事に由来する。外観やスペックはほぼ同じだが室内が一新され、よりディズニーの世界観が楽しめる仕様となっている。また、今回は車内案内に「パッとビジョン」が使われているほか、SiC-VVVF制御が用いられた模様。

 

2023年までには「Type-X」と同数の編成が揃い、形式もこの「Type-C」に統一される。

 


 

こんな感じですかね。なお、京成電鉄の車両については以下のリンクを参照して下さい。