(N183)西武池袋線系統のダイヤについて | BLUEのブログ

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今日は西武のダイヤについて記述します。

 

なお、池袋線系統と新宿線系統ではまるで運転形態が異なるため、2つに分けて投稿します。今日投稿するのは池袋線系統。

 

以下に示すのが停車駅の一覧です。画像は西武の公式HPから引っ張ったものです。

 

 

【特急停車駅】

 

(ポイント)

種別ごとに千鳥停車を実施している事に特徴があります。一例を挙げてみますと、

【千鳥停車の一例】

  • 快速急行は練馬停車の西所沢通過で、急行通勤急行は逆に練馬通過の西所沢停車となる。
  • 石神井公園には特急通勤準急が通過、それ以外の種別はS-TRAINを含めて停車する。
  • 石神井公園~東久留米までの各駅では、ひばりヶ丘のみ停車するのが急行、逆にひばりヶ丘のみ通過するのが通勤急行。いずれも所沢以西は各駅停車となる。
  • 有料列車は特急が石神井公園通過の横瀬停車となるが、S-TRAINはその逆で石神井公園停車の横瀬通過。さらに有楽町線直通のS-TRAINは池袋を通過する代わりに、快速が通過する保谷にも停車する。

 …といった感じです。以前は通勤快速とかもあったりしてさらに訳が分からないダイヤとなっていました。

 

ただ、「通勤」が付かない種別は停車パターンが決まっている感じです。そして、各駅停車になるタイミングも階段方式になっております。各駅停車になる駅を種別ごとに書いてみると、

 

(各駅停車になるタイミング)

  • 下りは上記の駅を境に各駅停車として案内される。

ちなみに、上の路線図では快速急行が飯能から各駅に停車するように表示されていますが、現行ダイヤでは飯能以西の設定はありません。

 

次に各種別の特徴及び特急の「愛称」についての説明を挙げてみます。

 

 

【特急(S-TRAINを含む)

 

次に他社路線に直通する種別(S-TRAINを除く)を挙げてみると、

  • 東京メトロ→快速急行快速準急各駅停車
  • 秩父鉄道→各駅停車

(直通先の種別)

  • 有楽町線各駅停車
  • 副都心線急行各駅停車
  • 秩父鉄道急行普通

なお、東横線みなとみらい線)内特急副都心線急行⇔西武線内快速急行で運転する列車は【Fライナー】とされています(西武線内の種別幕は快急)。基本的に元町・中華街⇔小手指(一部は飯能発着)での運転となりますが、西武ドームでのイベント開催時は一部が西武線内快速になります(この場合は【Fライナー】にはならない)。

 

池袋線の本数が一番多い時間帯の運用は次の通りです。

 

 

  ダイヤ

 

基本的なダイヤに関しては下記に書いた感じとなります。種別の本数は日中のみ表示するものとします。

 

池袋線

※運転系統の関係上、ここでは飯能以東に限定して記述する。

 

練馬までは基本的に優等種別が通過、各駅停車が停車とシンプルなダイヤとなっております。ちなみに、池袋のターミナルは東口側にあり、「東は西武で西東武」と揶揄されております。

 

練馬~石神井公園は複々線区間となり、東京メトロなどの様々な行先や車両が見られます。なお、練馬駅では西武有楽町線豊島線がクロスするような感じとなります。

 

複々線区間が終わると東京23区から離れ、徐々に埼玉の香りが漂って来ます。所沢以西は種別こそ多いですが、特急快速急行以外は全て各駅停車として扱われます。ここまで来ると観光やレジャー目的で使う人も増えてくるでしょうか。

 

【日中時間帯】

  • 練馬~石神井公園にて19本/時で、準急各駅停車の本数が上下線で1本ずつ異なる。
  • 地下鉄(有楽町線副都心線)への直通運用は8本/時程度か。

【朝ラッシュ時】

副都心線直通でない快速急行(飯能発着)が運転されます。上り1本は池袋行きで練馬を通過し、下り2本は有楽町線の新木場始発となります。

 

石神井公園以東:最大34本/時(地下鉄直通が14本)

  • 複々線区間では下りも30本/時に達する時間帯がある。

石神井公園以西:最大28本/時

  • 各駅停車の一部は清瀬発着となる。
  • 小手指以西は上りでも最大12本/時まで減り、下りは日中とほぼ変わらなくなる。

【夕方~夜】

平均12~27本/時で、S-TRAINを含めると3本もの有料列車が走ります。ただし、埼玉県内に入ると本数が1ケタとなる時間帯も出てきます。

 

地下鉄へ直通する運用は6~10本/時程度でしょうか。

 


 

◆西武秩父線

※本来なら池袋線である飯能~吾野についても記述する。

 

スイッチバックのある飯能を境に運転系統が分断され、特急以外の運用は各駅停車による区間運転が基本となります。なお、休日はS-TRAINが1往復だけ設定され、何とみなとみらい線の元町・中華街まで入線します。

 

秩父鉄道には1989年から直通を開始しています。ただし、乗り入れは徐々に縮小傾向にあり、2021年には平日の乗り入れが消滅しました。最盛期は寄居まで直通し、主に池袋発着の快速急行急行が乗り入れていました。

 

2025年以降は「サステナ車両」として東急9000系が走る予定があり、もし秩父鉄道線直通が続く場合は東横線大井町線で共に走っていた元東急8000系列と秩父・長瀞で「再会」する事になります。

 

【日中時間帯】

  • 飯能~西武秩父で3本/時
  • 休日はパターンダイヤだが、平日は各駅停車の時間が固定されない。

【朝ラッシュ時】

両方向共に最大5本/時で、特急が走らない時間帯もあります。

 

【夕方~夜】

平均2~4本/時で、日付を超えた運用はありません。

 

秩父鉄道線直通】

休日ダイヤに限り、以下の運用が1本ずつ設定されています。

(西武線内始発)

  • 飯能始発長瀞・三峰口行き(西武線内各駅停車
  • 横瀬始発長瀞行き

秩父鉄道線内始発)

  • 三峰口始発西武秩父行き

飯能始発の場合は横瀬駅で切り離しを行い、長瀞または三峰口方面へ分かれます。秩父鉄道線内では2023年以降長瀞行きが急行(西武秩父通過)、三峰口発着が各駅停車として運転されます。

 


 

◆西武有楽町線

この路線は始発・終電を除き東京メトロへの直通運用です。

 

有楽町線とは1983年(本格的な実施は1998年)から、副都心線とは2008年(東急東横線への直通は2013年)から直通運転を開始しています。一時は有楽町線内でも準急として走る運用がありましたが、余りにも不評だったため2年足らずで廃止となっています。

 

ダイヤに関しては以下の有楽町線に関するブログに詳細が書いてあります。

 

 

2017年以降は新桜台を通過する運用が出るなど、直通運転の拡大により路線自体が進化を遂げた例と言えるでしょう。

 


 

豊島線

路線こそ練馬~豊島園のみですが、池袋発着の各駅停車を「待避」する上で重要な路線と言えます。現在は始発・終電以外が池袋~豊島園の往復運用ですが、かつては準急が設定されていたり、線内折り返ししかなかったりしました。

  • 日中は4本/時
  • 平日の朝ラッシュ時は両方向共に最大6本/時
  • 夕方~夜は3~5本/時で、休日は日中とほとんど変わりません。

 


 

狭山線

この区間は西武ドームでのイベント開催時において大きな影響を与える路線です。

 

【通常ダイヤ】

設定種別:快速準急各駅停車

 

大半が区間運用で、平日の上りは準急池袋行きが1本ある以外は全て西所沢行きです。ただし、休日は快速が走る場合もあります。

  • 日中は3~4本/時で、休日の上りは準急が設定される時間帯も。
  • 平日の朝ラッシュ時は両方向共に最大6本/時
  • 夕方~夜は3~4本/時で、休日の一部は準急を中心に池袋発着の設定がある。

【イベント開催時】

設定種別:特急急行快速準急各駅停車

 

西武ドームでのイベント開催時は、本数が比べ物にならない位に増加します。線内運用以外にも池袋発着及び有楽町線副都心線直通の運用もあれば、所沢経由で新宿線の本川越へ行く運用もあります。それ以外の注釈は以下の通り。

  • 特急「ドーム」号が1往復設定される。
  • 特急を除く種別は、狭山線内は各駅に停車する。
  • 小手指行きの快急快速西武球場前行きに変更され、補填用としてひばりヶ丘始発の快速急行小手指行きが運転。
  • 急行以下の種別では、飯能行きの一部が西武球場前行きに変わる場合もあり、この場合は所沢始発の各駅停車飯能行きが運転される。

 

  所要時間

 

池袋~飯能の所要時間は特急で最速40分(運賃490円+α)です。なお、無料種別で行く場合は急行44分快急で最速45分(運賃670円)となります。各区間の所要時間は概ね次の通りです。

 

【所要時間表】

 

【各区間の所要時間】

 

(相互連絡)

 

【もし間違えたらマズいだろうシリーズ】

※所要時間が短い順に並べ替えてある。

 


 

こんな感じでしょうか。ちなみに、かつて東急東横線内では「西武線の所要時分は、同線内での列車の種類が多く、のりかえ等により時間が大きく変わるため表示しておりません」としておりました。おそらく、西武沿線の住民でも全ての種別を把握していないのではないかと思ってしまう時があります。

 

今日はここまでです。なお、新宿線系統のダイヤは以下のリンクを参照して下さい。