(N062)Complete E231 Series【Ver4.2】~後編~ | BLUEのブログ

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前編にもどる

 

今回の内容は先日投稿したE231系の続きです。

 

この内容はE231系全Ver.はもちろん、派生系列及び私鉄のデッドコピー車も含めた全ての「E231系」を完全網羅したYahoo!ブログのComplete E231 Seriesのリニューアルと位置付けています。

 

今日はE231系の派生系列及び私鉄のデッドコピー車に関する内容を記述します。

 

その前に、JR東日本「本家」E231系の全製造本数を一覧でまとめます。ただし、改番となった3000番台は省略しています。

 

【E231系全製造本数】

  • 500番台は6ドア車(廃車)及び代替4ドア車(E235系化改造)の所在が曖昧で、これを全て含むと2736両(500番台は676両)となる。

前置きはそれまでとして、いよいよ本題へ入ります。

 

2024.5.3更新(Ver4.2)

本ページは増えるたび追記されます。笑

 

  JR東日本で走る派生系統

 

【E531系】

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415系置き換え用交直流車両として2005年に登場した。E231系ベースと言いたいところだが、どちらかと言えばE233系3000番台に近いかもしれない。違いはフルカラーLEDでない事、ドアがE231系タイプの化粧版なしである事ぐらい。そもそも先頭デザインがE233系0番台を思わせるデザインである。VVVF装置は日立製で、走行音はE233系3000番台と同じである(モータ・ギア比もE233系と同じ)。

 

2020年のダイヤ改正をもって常磐線(取手~原ノ町)水戸線の運用はほぼ全てこの形式で統一された。さらに黒磯駅直流化に伴い東北線での営業運転を開始し、今後は宇都宮線でも走行する可能性がある。前述で挙げた通りE233系の試作車的な要素が多く、交流機器を外してフルカラーLED化したらE233系900番台にでもするつもりなのだろうか!?

 

【E721系】

 

 

東北地方を走る3ドア車として2006年に登場。車内はE531系に近いが、全車両がセミクロスシートとなっている。ドアエンジンは空気式となっており、ドアチャイムもE231系とは異なるものとなっている(ドア上にあるLEDは1段式)。ドアは東急5000系後期車タイプ(ただし化粧板なし)。また、701系と連結する運用もあるためかTIMSが採用されていない。

 

2008年にはローレル賞を受賞した。第三セクターである仙台空港鉄道のSAT721系青い森鉄道703系、さらには阿武隈急行のAB900系も同一仕様で製造されている。

 

  JR東日本に乗り入れる車両

 

【仙台空港鉄道SAT721系】

 

 

E721系と同時期に導入された仙台空港アクセス線の車両。スペックはE721系と共通とされており、運用も特に区別がされておらず、管理も仙台車両センターに委託されている。

 

【阿武隈急行AB900系】

 

2019年に登場した阿武隈急行の新型車両。しかし、新型とは言ってもベースは12年も前に導入されたE721系である。何か違いを示したかったからか車体のアクセントカラーが編成ごとに異なるものとなっており、これは井の頭線の京王1000系でも採用例がある。また、座席のベースカラーは福島側と仙台側で配色が異なり、福島側が暖色系で、仙台側が寒色系である。

 

最終的には2両編成10本が導入され、従来の8100系を置き換えていく。

 

  私鉄で走るベース車両

 

【青い森鉄道703系】

 

青い森鉄道では初の新形式で、譲渡車の701系とは異なりJRと重複しない703系とされた。基本的にはE721系に準じた仕様だが、前照灯がHIDではなくLEDになっているのが違いとして挙げられる。

 

701系とは異なり他社乗り入れ路線はなく、JR東日本の区間にも入線しない。

 

【相鉄10000系】

 

 

2001年登場で、10両と8両が混在する。それまでに製造された車両とは明らかに見た目が異なり、基本的にE231系0番台と同一仕様で作った結果、相鉄色が出たのは先頭デザインぐらいとなった。制御装置がST-SC60、モータがST-MT73という素晴らしいパクリっぷりだが、流石に車内自動放送と純電気ブレーキには製造当初から対応させていた。さらに、10両編成の5号車はE231系にはない4ドア単独電動車となっている。

 

最近では10701Fを皮切りに順次ミツ車と同等の機器更新が実施され、一部はYOKOHAMA NAVYBLUEへ塗り変えられている。E231系仕様ではあるが、当初から相鉄・JR直通線への乗り入れは想定されていない。

 

【東急5000系】

 

 

2002年に登場したストレート車体。当形式は東急の標準車両とされており、この後に登場した形式も機器の互換性が考慮されている。VVVF装置はE231系の近郊型タイプであり(地下鉄対応のためソフト変更したようで、音が異なる)、見た目も先頭デザインを除くとE231系を強く感じさせるものとなっている。ただし、駆動装置やモータは3000系と同じものが使われており、さらにはドア上には16:9のワイドタイプLCDが設置されている。ドアは当初こそE231系と同じような感じになっていたが、2007年以降はドアの窓が複層化され、3000系以来の化粧版が付いている。

 

仕様によって5000系・5050系・5080系と分けられるが、基本的なスペックはE231系に準拠している。一部の車両は種別と行先表示が分かれているものがあり、編成によっては標準タイプとの混在があったりする。また、初期編成は車齢20年以上となり、E231系に準じた機器更新が施されてもおかしくはない。以下、細かい内容を解説する。

 

(5000系)

 

純然たるオリジナルの「5000系」。室内がっぽいのが最大の特徴。一部のサハは6ドアとなっていたが、現在は全て4ドアに戻っている(6ドアは5000系初の廃車になった)。その際に新造された4ドア車は室内が明るくなり、ベッドレストが追加された。このデザインは次の2020系に受け継がれている。

 

当初は田園都市線に10両×35本が投入され、8631F以降を除く全ての車両を置き換える予定だった。しかし、様々な事情があり22本に留まっている。その他の特徴は次の通り。

  • 5101Fは試作車であり、機器配置やドア間隔といった細かな部分が異なっている。ホームドアには対応している模様。
  • 5118・19・21・22Fは東横線で走っており、2017年には5122Fが青ガエルになった。
  • 一部の中間車はデハが4000系に、サハが5050系に組み込まれている。

(5050系)

 

5000系と下回りは同じだが、室内がっぽいのが最大の特徴。東横線の車両限界に合わせて若干車体幅が広くなっている。また、世界初のフルカラーLEDを搭載した形式という点も見逃せない。VVVF装置は全て日立製だが、5176F以降は従来とは異なる走行音を発する。

 

基本的には8両編成のみが在籍し、新横浜線には入線しない。その他の特徴は次の通り。

  • 5155Fは事故廃車となり、代替として5177Fが作られた。しかし、室内は5000系新造4ドア仕様であり、主要機器に全く互換性がない(5178Fも同様)。
  • 5156Fは横浜高速鉄道へ譲渡されY517Fに改番となり、塗装が全面的に変更されている。
  • サハ5576は次世代型車体「Sustina」の試験車。見た目がフラットになっているのが特徴的。
  • サハ5470~72及びサハ5570・71は田園都市線の5000系から暫定的に編入された。しかし、一向に戻される気配がない。

(4000系)

 

E233系の要素を取り入れた5050系の10両編成。ただし、暫定8両編成で運用に入る事もあり、その際には6・7号車が抜かれる。登場時はVVVF装置(日立製だがE233系に近い音を発す)を筆頭に他の5000系列との違いが多かったが、前述の5176Fの落成及びLCDの更新によってほぼ共通で扱われるようになった。

 

新横浜線開業後は東横線における唯一の全路線対応(東京メトロ車は9000系を含めても相鉄への入線がなく、相鉄車は東武・西武非対応)とあって、かなりの運用酷使が見られる。その他の特徴は次の通り。

  • デハ4601~04は田園都市線の5000系から暫定的に編入された。そのため、同じ編成であっても走行音が異なっている。
  • 4110FはShibuya Hikarie号という特別仕様車となっており、車体幅が5000系に合わせられている。もはや5000系との差はない。
  • 4111F以降の車両は5050系を改造した上で、中間新造車2両を組み込んでいる。そのうち、4112~15Fは4・5号車がQシートである。
  • 東急ではこの形式を5050系4000番台としている。

(5080系)

 

主に目黒線で走る車両。他の5000系との大きな違いは制御装置で、VVVFがIEGT」と呼ばれる東芝独自規格とされている。車内がグレーっぽいのが特徴的で、印象だけなら最もE231系に近いかもしれない。

 

当初は6両編成だったが相鉄線直通までに8両化しており、その際には中間車2両が新造された。その他の特徴は次の通り。

  • 5181・82Fは試作車的な意味合いが強く、落成時は案内装置が3000系との同一品となっていた。
  • 5183F以降はLCDとフルカラーLEDが搭載され、他の5000系列との差が小さくなっている。
  • 新造車はデハ・サハが1両ずつとなる。ただし、デハ5489・90は6000系からダウングレード改造した上で組み込まれた。

【東急7000系】

 

 

5000系の3ドア版として登場。ただし、5000系をベースにはしているものの実は結構仕様が異なっていて、VVVF装置はSIVと一体となったものを採用しており、2号車には車端部にクロスシートが設置されている。さらに、1号車が先頭電動車となっているのも特徴的。旧型車の7600系・7700系と区別するため、新7000系と呼ばれる事もある。この形式は東急の車両で珍しいを使っていない形式である。

 

当初は2011年までに全編成が揃うはずだった。しかし、日比谷線直通の1000系がホームドアの関係で東横線から撤退を余儀なくされ、車齢を考慮して池上線多摩川線へ転属になったため7000系増備を中断する事になった。7000系の増備が再開されたのは2017年で、これにより7600系・7700系の置き換えが完了した。

 

【横浜高速鉄道Y500系】

 

 

東急5000系のみなとみらい線バージョンとして登場。車内が薄いっぽいのが最大の特徴。基本的には東急5000系と同じスペックとされているが、ドアチャイムの音色が異なるものとなっている。東急とは違う事をアピールしたいのか、側面の帯をなくす代わりにグラデーションを施した凝ったデザインとなっている。

 

10両編成化を想定した設計で、10両化の際には2号車にデハ、3号車にサハを組み込み5M5T編成とする事になっている。現時点で運用自体は東急車と共通とされており、K運用で副都心線方面へ入線している。なお、2017年になってY516Fが事故廃車となり、その補填として東急5050系(5156F)が譲渡の上でY500系化された。

 

【都営10-300形】

 

※10-300R形の情報は省略した。

 

2005年に登場した新宿線初のVVVF車。新宿線では初めてのVVVF制御車両で、基本的には東西線のE231系800番台とほとんど変わらない(車内が緑っぽくなっているのが違い)。ただし、3次車以降は千代田線で走るE233系2000番台の要素を取り入れている(都営では初のLCD案内装置が設置された)。10-360F以前の車両は10-300R形として別区分されており、先頭車のみ新車で中間車は10-000形のB修繕車が組み込まれていた。

 

3次車以降はE233系に似た音を発するが、ギア比が異なるので何かが違う感じがするかもしれない。10-000形を全て置き換え、新宿線の車両は当形式に統一された。また、10-300R形に関しても先頭車を含めて全車廃車となったが、C修繕すら施されずに廃車となったのは異例。しかし、10-300形は製造20年未満なので廃車は実にもったいない…。

 

【小田急3000形】

 

 

2001年に登場し、10両・8両・6両と様々な編成形態が存在する。車体はE231系とは異なり、全て日車式ブロック工法で作られた。1次車は1.6m幅のワイドドア(ホームドア対応)となっており、E231系ベースとは言えないかもしれない。ただし、2次車以降は窓の形がE231系に合わせられ(ドアも1.3m幅となった)、3次車の3263F以降はTIMSの小田急版である「TIOS」を用いるなど徐々にE231系へ近づいていった。4次車以降はLCDが設置され(一部は16:9のワイドタイプ)、7次車以降はフルカラーLED化されている。このように、3000形同士でも3251F最終増備車ではもはや別形式と言っていいほど仕様が異なっている。

 

前面デザインは京成3000形に近い。10両編成は元々6両・8両だったものを中間新造車を組み込んで10両にしたものである。VVVF装置は1・2次車が都営6300形タイプ(通称「竜巻インバーター」)、3次車以降が8000形更新車との共通仕様になっている。一部の車両は全密閉モータが使用されているほか、機器更新を施したものもある。

 

【南海8000系】

 

2007年に登場した4両編成。在来車をベースとしているらしいのだが、過去に大阪出張の際に乗った限りでは先頭デザインを除いてどこからどう見てもE231系そのものであった。車体幅は東急5050系と同じ2820mmであるが、ストレート車体ではない。VVVFは日立製で走行音は西武9000系や東急5000系に近い。

 

西日本の私鉄では珍しく1067mmの狭軌で走る路線なのでE231系の要素を取り入れる事ができた…そうだ、きっとそうに違いない!!

 

【南海12000系】

 

8000系をベースに「サザン」の置き換え用として作られた特急型車両。大手私鉄では初となるステンレス製の特急型で、「サザン・プレミアム」の愛称が付けられた。下回りは完全に8000系で車体だけが特急仕様となっており、似たような例として西武のレッドアロー(下回りがほぼ101系)が挙げられる。ただし、特急「サザン」は基本的には通勤型と連結して走る運用が組まれ、特急型が指定席で通勤型が自由席となり、他の特急と比べても異彩を放つ。

 

基本的には「サザン」として運用されるため上表の投入路線もそれに従っているが、まれに「泉北ライナー」として高野線泉北高速鉄道へ入線する事もある。その際は「サザン」の一部が旧型の10000系による代走となる。

 

【泉北高速鉄道12000系】

 

泉北ライナー」の専用車両として導入された形式で、泉北高速鉄道になってからでは初めての自社車両である。南海12000系と同一仕様で作られ形式名も同じであるが、こちらは「サザン」の定期運用に入る事がなく、番号も20番台と区別されている。

 

当形式は1編成しかなく、検査等で運用に入れない場合は南海12000系が代走する。

 


 

とりあえずはこんな感じです。E331系は廃車となったので省略しました。大分長くなったので多少読みづらいかもしれません。ただ、これがE231系なのです。それだけ汎用性があるって事なのです。

 

今日はこれで終わります。写真は撮影次第追加する予定。ただ、E721系は最低でも新白河まで、南海8000系に至っては大阪まで行かないといけない……もちろん乗った事自体はあるのだが。

 

つづく