(N061)Complete E231 Series【Ver4.2】~前編~ | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

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今回の内容は、今年でデビュー25周年となったE231系に関する内容を投稿します。

 

この内容はE231系全Ver.はもちろん、派生系列及び私鉄のデッドコピー車も含めた全てのE231系を完全網羅したYahoo!ブログのComplete E231 Seriesのリニューアルと位置付けています。

 

何せ最初から最後まで全部同じ形式について自分勝手に思い込んで延々語っているという、このブログでは2度目とはいえオリジナルから5年以上経っても他に誰も足を踏み入れてこない究極の企画です。読んでいるとあまりに同じ形式について延々と語り続ける上に、同種の企画も2度目ともなると早くも面白く無くなり、裏目に出る事よくあると思います。そもそもこの文章を書いている人は何を求め追いかけたんだろう、そんな思いを抱きながらも最後まで読み進めた君はきっとひとりじゃない。それが僕の勇気の証だから

 

2024.5.3更新(Ver.4.2)
本ページは増えるたび追記されます。笑

 


 

今日は前編としてJR東日本の全番台を記述します。基本データは次の通りです。

 

【基本データ】

 

この形式は通勤型・近郊型の枠にとらわれない一般型車両と位置付けられ、通勤タイプと近郊タイプが混在しているのが特徴です。見た目自体はどこからどう見ても209系500番台と同じなのですが、下回りは全く異なるものとなっています(小田急の1000形と2000形みたいな感じ)。

 

その下回りはTIMS」と呼ばれるモニタ装置であり、電気系統のほぼ全ての制御をこの箱を通じて行います。これにより各種機器を1つに集約かつ簡略化し、車両全体の一括管理を可能にしました。

 

1998年に試作車が落成した当時は間違いなく最高スペックの車両であり、2000年には量産車の登場を待たずにローレル賞を受賞しております。最終的には2736両もの本数が製造される大所帯となり、国鉄からの転換をさらに印象付けるものとなりました。

 

本形式の登場は私鉄にも大きな影響を及ぼし、相鉄10000系は本形式そのままの仕様で製造されています。その後東急や小田急といった大手私鉄にも本形式をベースとした車両が製造され、2003年に「通勤・近郊車両の標準仕様ガイドライン」が作成されたほどです(当然基本ベースはE231系とされている)。

 

前置きはそれまでとして、いよいよ本題へ入ります。

 

  試作車(量産先行試作電車)

 

【900番台】

 

 

1998年に209系950番台として登場した試作車。209系500番台と同時期に製造されているが、先に登場したのはこちらの方。当初はドアエンジンがリニアモータ式であったが、現在は0番台と同じくスクリュー式となっている。また、VVVF装置はこの番台に限り日立製三菱製の両方が搭載された。さらに、元々が209系だったからか「JR」のロゴが209系と同じ位置にある。

 

2020年には武蔵野線に転配となり、現在はケヨMU1編成を名乗っている。転配の際には機器更新が実施され、3・4号車に搭載されていた日立製のVVVFが三菱製に交換されている。その他に今まではなかった帯の中にも「JR」のロゴが入るなど、量産車との違いはほぼなくなった。

 

  通勤型

 

【0番台】

image

 


2000年に登場し、10両・5両がそれぞれ製造された。中央・総武線用と常磐線用ではE233系なら別番台にしたであろうと思うぐらいに仕様が異なる。2015年から機器更新が実施され、同じ三菱製のVVVFであるが音はE233系通勤型に近いものとなっている。以下、詳細を記載する。

 

(ミツ車)

基本的に900番台とほぼ同一仕様で製造されている。正直、209系500番台との見分けがつかない(「JR」ロゴの位置や行先LEDに若干の違いがある)。900番台と同様に、5号車に6ドアが組み込まれている。後述の500番台転入に伴い、武蔵野線及び八高・川越線への転配が進んでいるが、一部は6M4T化した上で残留する(八高・川越線転配で余ったモハ2両を流用)。6ドアはホームドアの関係で全車廃車となり、これで日本国内から6ドアが消滅した。

 

(マト車)

新たに2段LEDを採用し、ドアエンジンもリニアモータ式に変わっている。ミツ車とは異なり、初めから6ドア車が存在しない。なお、マト119編成は元々ミツB21・22編成であるので、ここでミツ車とマト車の違いを比べてみて欲しい。

 

【500番台】

 

 

2002年に11両編成で登場した。0番台と比べると様々なモデルチェンジが施されている。先頭車正面のデザインが変更され、LCDをJRグループで初採用した。また、この番台は純電気ブレーキが採用されている。椅子の色も山手線に合わせて緑色に変更された。当初は6ドア組み込み車だったが、のちに4ドアの4600番台(E233系ベース)に差し替えられた(6ドアはE231系では初の廃車となった)。ドアエンジンは全編成がスクリュー式。

 

現在はE235系投入により玉突きで中央・総武線転配されたが、その際に0番台と同等の機器更新が実施された。その際に10号車にあった4600番台が抜かれており、大半がE235系に改造の上で山手線に残留した(余剰となった4両は廃車となった)。

 

【800番台】

 

 

2003年登場の地下鉄仕様車。そのため裾絞りのないストレート車体であるが、それ以外は可能な限り0番台と同一仕様としている(純電気ブレーキが採用されているところに違いがある)。ただし、車内LED(1段)の案内は他番台とは全く異なるものとなっている(駅ナンバリング対応)。

 

他の東西線用車両とは異なり、東葉高速線には乗り入れない。しばらくは東西線で走る姿が見られると思うが、やはり機器更新が施される事が予想される。

◆転用改造により改番した形式

【3000番台】

 

 

中央・総武線の0番台を4両に短縮改造した形式。0番台と変わったところは半自動ボタンが設置された事。一応3000番台を名乗っているが、これは八高・川越線の車両を表すものであり、近郊タイプとは番号が重複しない。E231系では初の改番(E235系化されたE231系4600番台を除く)となり、元の番号とは関係なく新たに3001からの附番となっている。

 

10両→4両にする際には6両が余剰となるため、まずサハ4両を廃車とし、残るモハ2両は0番台の残留編成に組み込み6M4T化を実施した。玉突きとなった209系は廃車または訓練車化となり、205系は富士山麓電気鉄道へ譲渡されている。

 

  近郊型

 

【1000番台】

 

 

2000年登場の近郊タイプ車。10両と5両が混在し、E233系と連結して運転する事も多い。基本的には0番台に準拠しているが、ドアエンジンが全車両リニアモータ式とされている。また、この番台に限りVVVF装置が日立製のSC59(通称「墜落インバーター」)となっており、先頭車は衝撃吸収構造が取り入れられている。近郊型なので一部車両がセミクロスシートとなっているほか、半自動ボタンも各ドアに設置(ヤマ車は親切にも使い方の案内が記載されている)。トイレはE217系の和式から洋式タイプに変更された。さらに、4・5号車にあるグリーン車の台車は高速走行に対応するためヨーダンパ装着となっている。また、2004年製造分以降は2段LEDによる運行情報案内を提供している。

 

ヤマ車は初期車に対し機器更新が施され、同じ日立製のVVVFであるが音はE233系3000番台とほぼ同じとなっている。現在はコツ車にも同等の機器更新が施されている。

 


 

……というわけで以上がJR東日本が所有し、営業車両として運転されている「E231系」の全てである。多すぎる。近郊型だけでも千葉県を除く全ての関東地方に必ず営業運転で入線しているので車両がこんだけ大量に作られている事になる。南武線などあえなく導入見送りになってしまった路線もいくつかあるがそれでもこの数だ。

 

通勤・近郊型の区別がない一般型という点で他の形式とは一線を画してきた「E231系」だが、落成から20年以上が経過して徐々に後継の一般型車両が増えてきた。オリジナル⇒LCD搭載⇒グリーン車導入⇒6ドアから4ドア⇒機器更新⇒転用⇒改番とトランスフォームを続けて最終的に新潟地区以外の直流電化区間全域で使用されるであろう「E231系」のこれからのJR東日本でのポジションはどうなっていくのだろうか。「E231系」のこれからに期待だ。

 

Complete E231 Seriesへの道は後追いになるほど険しくなるが、この圧倒的なバージョン数にマニア心をくすぐられるならば目指してみるのも悪くはない。変わり続けてるこの世界でいつか第2第3のComplete E231 Seriesが登場する日は来るのだろうか。Everything! Be Alright!

 

Be Alright!(ラストコーラス風にリフレイン)。

 

後日、派生系列と私鉄のデッドコピー車に関する記載をする予定です。多分、「本家」E231系以上に内容が濃くなりそうだな…。

 

後編へつづく