(N058)東京メトロ副都心線 | BLUEのブログ

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今回の内容は東京地下鉄の13号線で、「現行路線」で最後の地下鉄となる東京メトロ副都心線についてです。

 

 

副都心線は埼玉県の和光市から南東方向へ進んでいき、池袋を境に南へ向きを変え明治通りの直下を通って渋谷まで行く路線です。急行各駅停車が混在する地下鉄では珍しい運行形態です。和光市~小竹向原は有楽町線と重複。路線データは次の通りです。

 

【路線データ】

 

【他社乗り入れ路線】

 

【全体マップ下矢印

 

車両基地は有楽町線と同じで和光市と新木場にありますが、検査時はやはり千代田線の北綾瀬まで回送されます。

 

他社路線の乗り入れは有楽町線と同様に、西は和光市から東武東上線(森林公園まで)、小竹向原から西武池袋線(飯能まで)へ入ります。有楽町線直通と異なるところは東上線内での快速急行の運用がある事です。南は渋谷から東急東横線に入り、みなとみらい線の元町・中華街まで(一部は相鉄線の湘南台まで)直通します。

 

副都心線の特徴は何よりも急行運転をする事です(東新宿に待避線あり)。JRに対抗するために設定されたと思われ、実際に池袋→渋谷は12分で埼京線と同等に設定されています(各駅停車は16分)。

 


 

各区間の開通年は次の通りです。

 

  • 東武東上線とは1987年、西武池袋線とは1998年、東急東横線とは2013年から直通運転を開始している。
  • 営団成増・営団赤塚の両駅は2004年に東京メトロとなった際に地下鉄成増・地下鉄赤塚駅にそれぞれ改称した。
  • 全駅にホームドアが設置されている(2008年開通区間は開業時より設置済み)。
  • 東急東横線と直通運転を開始したのは、蒲蒲線構想(東急多摩川線の延伸)が関連しているとされている。

全線開通前は和光市~池袋が有楽町線とされ、小竹向原以東は暫定的に有楽町「新線」を名乗っていました。このため、京王の新線新宿駅と同様に池袋駅は「新線池袋」と表記していた時期があります。なお、途中の千川・要町は準備工事のみ行われていたため通過駅とされていました。

 

  車両

 

現有車両は次の通り(乗り入れ車両含む)。随時更新予定。

 

【10両編成】

(東京メトロ)

10000系:36本、17000系:6本

(東急)

4000系:15本

(西武)

6000系:10本

40000系:6本、40050系:14本

(東武)

9000型:7本、9050型:2本

50070型:7本

(相鉄)

20000系:7本

 

【8両編成】

(東京メトロ)

17000系:15本

(東急)

5000系:4本、5050系:21本

(横浜高速鉄道)

Y500系:6本

  • 本数は2024/5/28(火)現在。
  • 運用記号は東京メトロが「S」、西武が「M」、東武が「T」、東急と横浜高速鉄道が「K」、相鉄が「G」となっている。
  • 東武9000型がチョッパ車である以外は全てVVVF車となっている。
  • 7000系はすでに車齢40年以上が経過しており、10000系・17000系へ置き換えられた。
  • 10000系の10101~05F及び東急4000系は8両編成に短縮して運転する事ができる。
  • 東急4000系の4110Fは「Shibuya Hikarie号」という特別仕様車。
  • 元住吉駅で衝突した5155F・Y516Fは廃車となり、不足分の補填として5156FがY500系化(Y517F)された。
  • 西武6000系の6101・02Fは現状で地下鉄乗り入れ不可であり、入線実績も全くない。
  • 東武9000系の9101Fは現在乗り入れから撤退した。

 

  ダイヤ

 

ダイヤは小竹向原を境に形態が変わります。副都心線にはほぼ全ての列車が東横線へ直通しますが、これが必ずしも和光市発着あるいは西武線(東上線)直通というわけではなく、池袋や新宿三丁目で折り返す運用も存在します。

 

小竹向原以西では全時間帯共通で各駅停車の約半数が有楽町線直通となります。

 

平日ダイヤでは時間帯によって通勤急行が走り、急行が西武線直通、通勤急行が和光市発着か東上線直通です。

 

なお、東横線みなとみらい線)内特急副都心線急行西武線(東上線)内快速急行で運転する列車は【Fライナー】とされています副都心線内の種別幕は急行)。基本的に元町・中華街⇔森林公園・飯能の運転となりますが、西武線は小手指発着(東上線の上り3本は小川町始発)となる運用もあります。【Fライナー】は東上線方面と西武線方面が交互に来るように設定されています。

 

【日中時間帯】

  • 小竹向原~池袋が12本/時、それ以外は14本/時
  • 渋谷方面からの直通電車は7本/時東上線へ3本、西武線へ4本)で、このうち急行(4本)はそれぞれ2本ずつ入線する。
  • 各駅停車(10本)のうち、東急線内急行になる運用が4本ある。また、池袋発着が2本設定されている。
  • ここでは分かりやすさのため、有楽町線へ向かう本数も入れておいた。

 

【朝ラッシュ時】

和光市方面:最大20本/時

  • 急行通勤急行が最大で6本。
  • 東武線へ2本、西武線へ6本程度直通する。
  • 池袋または新宿三丁目行きが2~3本/時設定されている。

渋谷方面:最大22本/時(小竹向原以東は18本/時)

  • 急行通勤急行が最大で8本。
  • 東武・西武から最大5本が直通する。
  • 新宿三丁目始発が最大4本設定されている。

【夕方~夜】

夕方~夜は平均11~19本/時(うち4本が急行通勤急行)で、和光市方面の方が若干本数が多いです。また、夕方を中心に新宿三丁目発着が数本設定されています。

 

  種別・所要時間

 

2017年からは西武40000系使用による有料特急S-TRAINが運転を開始しています。東京メトロの座席指定制有料列車は千代田線直通の特急(MSE使用)に続いて2例目です。S-TRAINの停車駅は次の通りで、【Fライナー】と比較してみました。

 

(停車駅)

  • 池袋駅は降車のみの扱いとなる。ちなみに、東京メトロ線内のみの利用はできない。
  • 小竹向原駅では千代田線の代々木上原と同様に、乗務員交代による運転停車のみを行う。
  • 本数は1日3往復(上下線1本に限り西武秩父まで直通)で、休日ダイヤのみの設定となる。

副都心線における特急券の料金は次の通りです。

 

 

なお、現在こそ西武40000系を使っていますが、「Laview」こと西武001系も地下鉄対応なので、将来的に置き換えの可能性があります。

 


 

和光市~渋谷の所要時間は急行26分各駅停車35分です(運賃300円)。直通先の種別は、以下のいずれかとなります(S-TRAINは除く)。

  • 東上線内⇒快速急行急行普通
  • 西武線内⇒快速急行快速準急各駅停車
  • 東横線内⇒特急通勤特急急行各駅停車

(路線図)

  • 8両編成は原則として副都心線各駅停車で、東横線特急通勤特急の運用がなく、東上線内は志木までしか乗り入れない。
  • 東横線各駅停車の場合、副都心線内でも必ず各駅停車となる。
  • 10両編成は東横線内で各駅停車になる運用がない。そのため、日中を中心に優等列車で運転する事が多い。
  • 休日ダイヤでは通勤急行の設定がなく、逆に平日ダイヤではS-TRAINが設定されていない。
  • 西武ドームでイベントがある場合は一部が西武球場前発着となり、【Fライナー】は西武線内快速となる。

【各区間の所要時間】

※2023年10月1日現在。

 

【もし間違えたらマズいだろうシリーズ】

※所要時間が短い順に並べ替えてある。

 

今日はここまでです。なお、有楽町線に関しては以下のリンクを参照して下さい。