【BLCD感想】囀る鳥は羽ばたかない 3(2016年/ヨネダコウ/羽多野渉×新垣樽助/安元洋貴×小野友樹)
第一声で、羽多野さんが進化しているのがわかる。
これまでは、ご本人にとって無理な音域で芝居が後手に回っている印象があったけど、それが減少したように感じる。
冒頭の病室のシーンから、二人の間に濃密な空気が流れる…。
今回は百目鬼の暴力性が顕になるシーンが度々あり、これは暴力とエロが同義で、読後感は悲しい話だと思うのですが、エロ(えっちな矢代のシーン)の少なさを百目鬼の暴力が補っており、満足度に貢献している。
「ヤクザにとって欠かせないものとは何かと問われたら」から始まる矢代のナレーションとBGMのゆるふわ感もまたこの作品の魅力だと頬が弛む。
竜崎が女に「いらねえっつってんだろ!」と怒鳴るシーンの超絶キレっぷり◎
迫力がありましたね。
診療所で自慰を手伝うシーンとホテルに入るシーンで矢代→百目鬼に言い募ってしまう様は、かなりはっきりと矢代が自分の気持ちを持て余している。
3ともなると、矢代も随分と甘くなるのだなあ…。
杉本を制して自分だけ部屋に入る百目鬼も、矢代への忠誠だけではない庇護欲が出てきたように思う。
そしてお互い変化を自覚して、フェ○(今回唯一と言ってもいいくらいのお色気シーン)
思わず口を突いて出た矢代の「舐めて」が可愛い…。
強烈だけど、可愛い人なんだよなあ…。
それって普通?に「わかりません」と答える百目鬼も可愛い…。
百目鬼から細かいニュアンスが感じられるようになった。
役の変化か羽多野さんの変化か…その両方だと思うけれど。
とにかく歓迎すべき変化。
フリトは相変わらず和やかで楽しそう。
話の行方や自分の役への関心を語る作品愛溢れるフリトに演者たちも楽しんでいるのがわかる。
次巻も期待。