帰ってきた主砲で土星撮影を試していたこと、お天気の関係で、9月からはあまりDSO撮影ができませんでした。それでも、おかげさまで、今年の土星もそこそこ満足できる画像を追記して提示できました。そんな訳で、しばらくは少し古い撮影から。今日は、8月に縦構図で再挑戦したアイリス星雲(NGC7023)をご覧下さい。初夏に、ゴミに悩まされ、カラフルドーナツと格闘した対象です。今回は、ブローアーもしっかり使って埃対策しています。

アイリス星雲周囲の淡い分子雲を意識して現像してみました。こんなにいろんな構造が隠れていたんですね。たった2時間ほどの住宅地撮影でも浮かび上がるんだと、ちょっと感激しました。アイリス星雲そのものが、若干べったり画像になってしまったのは、まだまだ現像技術が未熟だからなんでしょうね。曇り空の夜は、現像手技の研究が必要そうです。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + ASIAIRPRO コントロール

鏡筒:R200SS + コレクターPH (焦点距離 760mm F3.8) 

ASI2600MM-pro (gain 100、cooling 0℃) 

オフアキシスオートガイド ASI174MMMini

Red、Green、 Blue  60sec、各 29、28、30コマ 

Lum  60sec   34コマ (総露出合計 121分間 ) 

8月8日の夜 自宅にて撮影

画像処理: PixInsight (BlurXTerminator、NoiseXteminatoreなど含む)、Photoshop 使用