蠍の頭近くで、うっすらと輝く、蒼い馬頭星雲を、住宅地から狙ってみました。

光害に弱い青色の星雲は、これまで自宅からは撮影できないと思っていました。以前、暗いところへの遠征で写っていて喜んだことを思い出します。そして、それでもカブリ補正が容易でなく、苦労したことがありました。デジタルでの現像の技術も進歩し、興味があれば誰でもができてしまえるようになったのは嬉しいところです。今回の画像は、蒼い星雲がより目立つように、微恒星の光を弱くしてみました。星を暗くする前の画像も提示しておきますね。

これはこれで、自然な感じがして、星空ファンとしてはありだと思います。こんな小さな画像では、差がわからない?? (当然のご意見と思います) モクモクが大好きだと、もっともっと星を暗くして、淡いガス星雲を強調されるんでしょうね。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( gain 26、cooling -10℃) 

Lum、Red、Green、Blue 各  gain 26 60sec  154、39、39、34コマ 

総露出時間  256分間

5月 9日、10日の2夜 自宅にて撮影

画像処理: PixInsight (BlurXTerminator、NoiseXTeminatore、StarXTerminatorなど含む)、Photoshop 使用

 

久しぶりに星消し処理を行なってみた StarXTerminatorの進化も凄いと実感

弱くした星画像と、星なしで強調した画像の合成が不自然になりやすく、

最近は、輝度マスク多用の段階的強調を主に行なっていた

今回は、ある程度強調処理した画像で星を分離して、Photoshopにてレイヤー処理して再合成

レイヤーはこんなに複雑になった これが正しい方法なのかもよくわからない

もっといい方法がありそうだが、確認しながら再処理できるのが嬉しい

天体写真の強調処理では、どんな処理でも、やりすぎてしまうのが失敗に繋がると反省される