過去画像にHα画像を利用したり、ハッブルパレットで表現したりした干潟星雲付近の定番構図ですが、ようやく直焦点距離(f530mm)のLRGB画像の番が回ってきました。

 

住宅地でも結構綺麗な画像になるんですね。総露出時間は3時間余りとそれほど長くないのに、ちょっと感激です。詳細に表現できました。銀河を漂うたくさんの星たちの輝きが綺麗ですね。暗黒帯も魅力的です。

いつものごとく、名所をアップで覗いてみましょう。

 

メインの干潟星雲 (M8) 立派です。中央の明るいところが真っ白にならないように注意したつもりですが、砂時計は分かりにくくなってしまいました。

 

人気の高い三裂星雲(M20) を、散開星団(M21) と同じ画角にいれてます。星の色を、Gaiaデータベースに合わせたつもりですが、散開星団の星は、青白くなりました。紅いスミレの花びらで、赤色が飽和しないように表現したつもりです。

 

猫の手付近は、これまでで、今回が最も綺麗に見えるようですね。隠れていた複雑な構造まで見えてきました。

 

なんとも言えない出来上がりに満足していますが、やっぱり定番だからなんでしょうね。この構図は、可視光に合わせた見え方での表現が、最も綺麗に見えるのは、昔から見慣れている色使いだからでしょうか?

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: 干潟星雲付近(2023年版LRGB画像)

赤道儀: ビクセン SXP  

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI !20MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP(直焦点距離 530mm F5)

ガイド: QHY OAG + ASI120Mmini  PHD2 guiding  ディザリング 

光学センサー: QHY600M  (gain 26、 cooling -5℃) 

L  25コマ、R 6コマ、G 6コマ、B 8コマ 各々300sec(総露出時間  225分間)

画像処理: PixInsight、Photoshop、NeatImage9 使用