大型連休中に、大きなお月様の下、Hαナローで干潟星雲付近を撮ってみました

猫の手から腕付近を含め、くっきり、はっきりのモノクロ画像です。こちらは、一昨年にもう少し広い範囲をLRGB撮影で撮っています。猫の手付近をトリミング拡大すると

カラーでも色が薄いと寂しいですね。今回のHα画像を、前回のカラー画像のR画像に3割ほど混ぜ込んで、カラーアシスト画像も作ってみました。

今回の画像の詳細さが生かされないのは残念ですが、紅いところが少しはっきりしてきました。デジタルの時代では、画像処理で、昔の画像まで使えてしまうのが楽しいですね。 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な画像を楽しみたい方はスルーしてね) 

 

撮影データ: 月下のHαナロー干潟星雲付近

AXP赤道儀 + NINA コントロール  (ピント合わせは、バーティノフマスク使用)

鏡筒: FSQ106EDP(直焦点距離 530mm F5) 

撮影センサー: QHY600M (gain 60、 cooling -20°℃) 

オフアキシスオートガイド ASI120MMini

2023年5月3日の夜  自宅庭にて

Hαフィルター 300sec × 30コマ (総露出時間 150分間) 

PixInsight にて現像処理 Photoshopで調整追加

カラー画像合成には、ステライメージ9も使用

 

お天気はそこそこよい大型連休だったが、お月様の巡りは満月期 なので、NINAの使い方練習を行ってみた

FSQ106EDP には、ZWO EAF を取り付けていて、以前うまくできた記憶があるので、仕事後の5月2日夜にも試してみた

接続はうまくできるようになったつもりだが、オートフォーカスで大きく躓いている

初期設定のまま、Lフィルターで、オートフォーカスすると

うまく合焦できたようだ グラフ右端は、バックラッシュ補正を行なっていないので、少しずれるのだろう

RGB各フィルターでも同様のグラフとなった

バックラッシュ補正を入力して、ナローフィルターでオートフォーカスすると

なぜか、HFR値が乱れる 画像はSIIフィルターの時だが、HαもOIIIも乱れる

オートフォーカス中に、そのときの画像を確認できない仕様のよう HFR値が乱れる原因が分かりにくい

手動撮影で拡大画像を見ると、星でピントを外しているのがわかった

縮小画像を見てみると、うっすらと薄雲が通過しているようだった

この夜は撮影を諦めて、その翌夜が今回の Hα画像

5月3日の夜は、LフィルターでのオートフォーカスでもHFR値が乱れていた やっぱり薄雲がかかっている 

お月様が明るいので、かなり薄い雲でもオートフォーカスは無理なようだ

バーティノフマスクを使ってピントを合わせて、シークエンス撮影を設定して未明の南中ごろまで撮影した

フィルターを頻回に変更して自動でフォーカスを再調整させるには、空の具合も重要なようだ