今日はペンの話をしたいと思います。
司法試験が他の資格試験と大きく違う点はいくつかあります。
中でも、論文試験における大量筆記は、司法試験に独特の強烈な負担といっていいでしょう。
受験生には、書くこと自体の訓練とともに、その際の道具(ペン)の選定についても、一定の労力を払うことが求められています。
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私は、最初は、PILOTの「G6」という太くてグリップ感抜群のゲルインキペンを使っていました。
ただ、パイロット製のインクは掠れやすく気に入らなかったので、書き味の面で気に入っていたSARASAクリップ(0.5)のリフィルを「G6」の中に入れてしまうという裏技を使っていました。
入れる際の注意事項として、SARASAのリフィルでは少し隙間ができて芯がぶれてしまうので、リフィルの先端部分にセロハンテープを2巻き半すると、ちょうどキッチリ芯がぶれないようになります。
こんな風にマニアックな「研究」をいろいろしてきました。
ここまで拘りに拘りぬいたペン選びでしたが、結局、最後は万年筆に落ち着きました(普通・・)。
最初は、持ちやすさの点でLAMYサファリ(orアルスター)をずっと愛用していました。
ただ、最終的には、プラチナの3776ギャザードが私にとっての最高の一本となりました。
ペン先が躍るような書き味が心地よいです。
やはり万年筆が「書きやすさ」「疲れにくさ」の点では一番です。
ちょっと値段が高いのが難点ではありますが、ペン選びに妥協は禁物です。
自分にとって「最高の一本」だと思えば、値段にかかわらず採用すべきでしょう。
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こうして私の数年にわたる「ペン遍歴」は終わりを告げました。
それはともかく、今回は、どんなペンを使っている人にも役に立つ(かもしれない)裏技をお教えします。
それは、ペンと指をゴムで固定してしまう という裏技です。
※指=人差し指のこと
ゴムといっても輪ゴムではなくて、幅が2cm程度の柔らか目の素材で作られたゴムです。
固くてキツイものではなく、柔らかいものであることが必須です。
お裁縫道具の売り場などに行けば色々なものが売られたいますから、良さそうなものを買ってきて、まずは10cmくらいの長さに切断します。
次に、6cm周囲くらいが適当かなと思うのですが、人差し指とペンが無理なくホールドされるくらいの長さになるよう輪を作り、手縫いでもミシンでもいいので、ゴムの両端を縫い付けて円状にします。
縫い付け終わったら、ゴムの余分な部分をハサミで切断します。
このとき、くれぐれも縫い付けた部分ギリギリのところを切らないようにしてください。
そうすると、普通は切断面に綻びができてしまうかと思います。
そこで、ライターなどを使って綻びの部分をさっと溶かします。
これで完了です。
6cm周囲くらいが適当、と書きましたが、各人の指の太さや使っているペンの太さによってこの辺はかなり変わってきます。理想のサイズになるまで思考錯誤してください。
ゴムがきつすぎると指の血流が悪くなりますし、緩すぎると「裏技」の意味がなくなります。
それぞれにとってのちょうどいい按配を見つけ出してもらえたら幸いです。
そうやって、ちょうどいい按配にゴムが固定されたときの感触は素晴らしいものです。
まさに、ペンが指に張り付いている感触です。
意識してペンを持つ必要がなくなり、そっと指を添えるだけで筆記ができるようになります。
はっきり言って、めちゃくちゃ疲れなくなります。
興味を持たれた方は、騙されたと思って一度お試しください。