10月から、自由学園明日館で新しい講座を担当することになった。
タイトルは、
「新アメリカン・ヒーローの系譜」
だ。
これまで私は翻訳者・編集者として、ディズニー、『スター・ウォーズ』、マーベルなど、アメリカのポピュラー・カルチャーにかかわる本を数多く手がけてきた。最近では、ロブ・シェフィールドのテイラー・スウィフトについての本も翻訳した。
そうした仕事を続けながら、いつも興味を持ってきたことがある。
アメリカでは、なぜ次々と新しいヒーローが生まれるのだろう。
そして、時代が変わるにつれて、人々が求めるヒーローの姿はどのように変わってきたのだろう。
今回の講座では、そんなことを皆さんと一緒に考えてみたい。
講義内容は以下のとおり。
①新アメリカン・ヒーローの系譜~誰もがヒーローになれる
②ヒーローもヴィラン(悪役)も魅力的~ディズニーはアメリカそのもの
③ヒーローにも悪役もドラマがある~スター・ウォーズの世界
④弱くてもヒーローになれる~スパイダーマンほか、マーベルのヒーローたち
⑤空を飛ぶヒーロー、闇を歩くヒーロー~スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンの世界
⑥テイラー・スウィフトとポップ・スターたち~なぜ彼らは全世界を魅了し続けるのか
第1回は「新アメリカン・ヒーローの系譜~誰もがヒーローになれる」。
第2回ではディズニーを取り上げる。ディズニーには魅力的なヒーローだけでなく、忘れがたいヴィラン(悪役)もたくさん登場する。そうしたキャラクターから、アメリカという国の価値観について考えてみたい。
第3回は『スター・ウォーズ』。ルーク・スカイウォーカーやレイだけでなく、ダース・ベイダーをはじめとする悪役たちにも、それぞれのドラマがある。
第4回はマーベル。スパイダーマンをはじめ、悩み、失敗し、傷つきながら戦うヒーローたちを見ていく。
第5回ではDCの世界に移り、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンを取り上げる。同じ「ヒーロー」と呼ばれていても、そのあり方はずいぶん違う。
そして最終回は、少し趣向を変えてテイラー・スウィフト、マイケル・ジャクソン、ブルース・スプリングスティーン、プリンスほか、ポップ・スターたちを取り上げる。
なぜ彼らは、これほど多くの人を惹きつけるのか。
映画やコミックの架空のヒーローと、現代のポップ・スターとのあいだに、何か共通するものはあるのだろうか。
私自身、今回の講座を準備しながら、もう一度いろいろな作品を見直し、考えてみたいと思っている。
講義をする場所は、フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館だ。これまで明日館ではライトと浮世絵についての講義を続けてきたが、今度はもう少し広く、アメリカ文化について皆さんと考えることになった。
映画やコミックが好きな方はもちろん、アメリカ文化に興味のある方にも楽しんでいただける講座にしたい。
専門的な知識は必要ない。
「私たちは、なぜヒーローに惹かれるのか」
半年間、さまざまな作品を楽しみながら、一緒に考えていただけたらうれしい。
第1回は10月27日(火)。全6回、19時から20時30分まで。対面のほか、オンラインでも受講できる。
詳しい日程、受講料、申し込み方法などは、自由学園明日館の公式サイトをご覧ください。
多くの方とお会いできることを楽しみにしています。



