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●お話
バスタードレス──それは操縦者のパートナーたる“AI”を搭載した有人兵器。 22世紀末、人類存続の命運は「セカンドアース」開拓に託されていた。だが、この新惑星で謎のテロが勃発。争乱解決のため派兵された葵晴斗は、相棒「ガンホーク」と共にこの星に降り立ち、定かならぬ敵に応戦する!
~講談社コミックプラスより~
■バスタードレス(主人公機)「ガンホーク」(左)
バスタードレスという言葉は、
ガンダムでいうモビルスーツのような戦闘用ロボットの俗称。
4種のフレームと無数で豊富なパーツから、
パイロットの好みや適性に合わせた製造、開発を行うため、
1つ1つ異なり、同じ機体は存在しない。
■主人公「葵 晴斗(17)」(右)
元バスタードレスの整備士で、兄の死をキッカケに、
パイロットへと転向したらしい。
で、兄の死以降、今はガンホーク(AI)が唯一の家族。
でも、戦闘ロボのパイロットには向かない、気弱で大人しい性格。
恐らく、兄の記憶データを、ガンホークのAIに移植している。
・・・と思うけど、それについては、まだ詳しく語られていない。
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●感想
本屋でジャケ買いしたんだけど、
これ、別冊少年マガジンで連載してんるんだって
内容は、
ありがちな、リアル系ロボットの戦争モノかな?
・・・と思ったら、一見、ありがちなんだけど、
ところどころ絶妙に切り口を変えた、結果斬新な作品
第2の地球とするはずだった惑星(セカンドアース)を、
暴走したAIに支配され、次々送り込む部隊も、
毎回、女王AIの攻撃(ハッキング)に遭い、全滅。
主人公のいる部隊も、主人公以外全滅したんだけど、
そんな中主人公は、AIの管理システムを破壊しに行くという
レジスタンスの部隊に遭遇し、行動をともにすることに。
・・・1巻は、そんなお話。
こうやって文章にすると、ありがちなリアル系に感じるけど、
敵の女王AIがホログラムで現れたり、
レジスタンスのAIが人間的すぎる上に変わり者で、
中世の鎧騎士風な、女子のロボットがいたりとか、
ビジュアルも内容も、ありそうでない感じになっています。
ところで、なぜレジスタンスの部隊はハッキングされないか?
というと、まだそこは謎が多いけど、どうやら、AIに自我があり、
パイロットと対等の関係の場合は、ハッキングされにくいらしい。
主人公の乗るバスタードレスはガンダム系の顔立ちで、
一見して、スーパーロボット大戦に出てきそうな機体。
設定画はありがちな細マッチョロボのイメージですが、
作中の画は、ボディーが重量級柔道選手のようなゴツさがあり、
戦車系の、無骨なカッコよさがある機体になっています。
そこに惚れました
内容も面白く、画もキレイだけど、
漫画としての面白さには、まだまだ伸びしろを感じます
1巻がすでに面白いのだけど、今後、さらに期待できそうです
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