羨ましいと言われた件 | げたおの病気のブログ

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アメリカで病気なおじさん
2019年8月直腸がん発覚
2019年9月-12月放射線治療と抗がん剤治療
2020年1月大腸がん手術
2020年2月-5月抗がん剤
2021年8月肺転移発覚
2021年10月肺部分切除
2021年12月-2022年2月抗がん剤治療
2023年3月肝転移発覚←今ココ

メッセージとか面と向かっても、そう言われることが最近何度かあり、ちょっと考え込んだ話です。

 

病気が落ち着いているのもあり、仕事してるようなしてないような、時間に自由があり、US、日本、あちこちノマドの様に生活をしていて羨ましいと、何人かに何度か言われました。

 

じゃあ、自分は幸せなんだろうかというと、そうでもない。では不幸なのかというと、そうではないとも言えない。が、今の率直な感想です。

 

じゃあなんでなんだろうかと。 自分が恵まれた環境にいるのは、そうだと思います。でもそれは与えられたのではなく、自分で培ったもの。もちろん運もあります。でもぼーっとしてたわけでもないです。

 

アメリカのハイテク企業で働けたのはすごく良かった。とてもラッキーだったかもしれません。でもそうなる様すごく自分で努力したのも事実です。

 

あ、そこで思うのは、アメリカ人のステレオタイプに対する誤解です。なんか、明るくて、すぐお友達になって、ワハハ言いながらばんばんハグしてるみたいな。アメリカ人みんなそんなんだったらあんなすごい国創れる訳ないじゃないですか。

 

アメリカ人の頭いい人達は、すごく良い。とてつもなく良い。あれは、日本人ではできないと思います。良くも悪くも、日本人の日本人たる所がああいう、ゴールに行く為には、道を塞いでいる、邪魔な奴らをひこうが何しようがいいじゃないか、みたいな発想は出ないです。

 

あの人たちの優れているのはマス、つまり大衆のコントロールです。250年前に入植して、大衆をどう使うのか、ってのを相当研究したんだと思います。それは思想だけではなくて、身近な、例えば、建築なんかもそうです。 頭いい人が、そうでもない人でも家を作れる方法を考えるんです。2x4工法とか。 だから職人が生まれない文化です。 すごくいいものは出来ないけど、それに似た様なものはできる、みたいな。

 

その中にいて、自分は夢を見たんです。 五年後、十年後、こうなりたい。 家があって、犬がいて、車があって、キッチンに立って、妻がいて、子供がいて、関わった製品が世界を変える手伝いをして。

 

自分が、今、世界で一番幸せだ、と、まがいなりにも、思った瞬間が、恥ずかしいけど、昔ありました。 まだ何も知らない、20歳くらいの頃。 その時何考えてたのか。 車でも家でもなくお金もなくて、ただ彼女と一緒にいた時でした。

 

でもそれ以降、そんな感情を持ったことはありません。 それ以降は常に未来を想像して幸せを感じてるんですよね。

 

癌て、未来への想像力を奪ってしまう。 精神力を弱めてしまいます。これが自分という存在、現在とか未来とか、それだけではなく、今の、気、というか、にかなりの影響を与えてる、と、羨ましいと言われて改めて気がついた様に思います。

 

私は、5年後も10年後も20年後も、社会に貢献し続けます。 人の生活を良くする手助けを、持てる技術を通して、行います。 それを通して、自分の生活に色合いを持たせ、それを社会に還元します。 私の癌は、私を止められません。だって、もう治ったから。生活はちょっと変わりました。でも、それも治る。克服できると思ってます。

 

ちょっと話外れますが、自分を含めた世の成り立ちって、どう、いわゆる個々の精神力と、影響しあうかって、科学的に説明出来るらしいんです。私は理数系の人なので、オカルトとは取らないで欲しいんですが、量子力学が説明する世の成り立ちで自分的には納得しました。だから、思考の現実化って、起きるんだと思います。

 

ちょうど泡盛が無くなりました。