記憶の生まれた場所
忘れた街 消えていきそうなくらい
記憶は浅く 今ではあの花だけが揺れてる
色あせた写真には 過去はとどまらない
時は流れる
別れを告げた朝は 足取り重く
街から出れない 君の笑顔だけを
最後に少し 見ていたくて
苦しいほど僕はこの空の
青さにおぼれている
時がくれた新しいこの道は
今でも正しいかなんて分からない
真実はいつでも世界のどこかに
潜んでいるよ
愛おしく思うあの日の風は
僕を包む
翳したこの手の
思い出はもう流れしまった
傷口は もう 癒えたよ
ふりだしに戻ってく
向かい風は相変わらず僕を
ここにとどめて
意地悪な運命を突きつける
それでも良いのさ
少しづつでも 僕は進んでく
揺れる・・・光る・・・君が・・・そばで・・・
忘れかけた 大切な存在
この胸に生きてる
忘れても 離れてはくれない
大切なものが 僕にはまだあるってことを知ったよ
今は思い出せない
それでもいいさ 僕は進んでく
フルムーン
指先をかすめ逃げてくあなた
どこまで走っても
追いつかない
迷い込んでしまった
永遠の月のした光る
迷宮は途切れない
どれくらい歩いたのか
景色は変わり
いつかあなたさえ見えないよ
君をいつのときにも抱きしめていたかったのに
壊れたこの世界
叫んで呼んでいても
君の姿は見当たらない
腕を伸ばし空を仰いでも
知らぬ顔の満月
この口ずさんでいる僕の鼻歌
君が教えてくれたもの
君の本当の笑顔は忘れてしまったけれど
幸せは変わっていない
涙を流していても
願い叶うことはないだろう
遠い神に願っていても
知らぬ顔の満月
知らぬ顔の満月
狂慾
光る牙がその永遠を今刻んでいる
逃げ道など何処にも無いさ
逆らえない
囚われたこの僕を終幕へ誘って
繰り返す盲目の日々終わりない
下弦の月怪しい光目が眩む
飢えた瞳は恐ろしいまでに微笑んでる
僕が欲しいの?欲望は尽きない
思考を焦がす
落ちて行く快楽へ速度上げて何処へ行く?
揺らめいてはかない夢が消えそう
どうかお願いこの時間を止めて
永遠に・・・
ただ貧欲に求めるだけの身体
どうかお願い命だけは求めないで・・・