GET LOST! -22ページ目

The larva which can't become even a chrysalis

熱を帯びた身体ふわふわ浮いているみたい
ふと見上げた空は星が溢れかえって
まるで僕へ降り注ぐようで
月がクルリ僕に毀れ砕ける


溢れる光の中でユラリ光る
羽のように軽く薄い
濡れるような光沢を首にそっと添える
心臓と連動してトクトクと脈を打つ動脈
その上からナイフを滑らせれば
素敵な輝きが空へ溢れて
僕へ降り注ぐ


熱を帯びた身体はふわふわ浮いているみたい
真白な思考の中にはあなたが居て
僕は気がおかしくなりそうだけれど
熱は心地よく脳を溶かすんだ


素敵に煌く瞬間が僕を包む
いつ止むのか分からない赤い雨を浴び
あなたを想い幸せに妄想する
僕は地を這いずる幼虫
蛹にすら成れない空には飛べない


少しずつ間隔が長くなる鼓動
ゆっくりゆっくり呼吸が苦しくなる
肺には空気ではなく血が流れ込み
ゆっくりゆっくり溺れていく
素敵な輝きが少しずつ勢いを失い
トロリと身体を伝う


熱を失った身体はゆっくり地面に倒れ込む
真白な思考は本当に途絶える
溶けきった脳あなたの記憶は残っているだろうか
足掻いてみたけれど無理だった


蛹にすら成れなかった

Violence

抑えきれない感情が知らないうちに
この口元から音となって流れ始め
止まることを忘れた言葉たちは
やがて刃をあなたへ
ツキタテル


目に見えないあなたの傷跡
私の心は凍えるほど冷たく
恐ろしいまでに思考はクリア
やがて刃はあなたを
ヒキサイタ


あぁ止まらないヴァイオレンス
この気持ち伝わらなくてもいい
私が受けた苦痛の分だけ
あなたが苦しみ悶えればいい
やがて刃はあなたを
ツラヌイタ


抑えきれない感情はこの身体を突き動かし
この腕から攻撃となって流れ始め
止まることを忘れた殺意たちは
やがて刃をあなたへ
ツキタテル


やがてあなたは傷だらけになる
私の心は凍えるほど冷たく
静かに優越感を感じ笑っている
冷静な攻撃はあなたを
ヒキサイタ


あぁ止まらないヴァイオレンス
あなたが血まみれになる姿が鮮やかで
私が受けた苦痛の分だけ
あなたは傷だらけになる
やがて刃はあなたを
ネムラセタ

You who have a sad dream

こんな素敵な瞬間は君と離れたくない
この時が永遠になればいいとさえ思う
「それともこのまま死のうか」
君はそう言って笑う
そんなこと言ったら本気になるよ?
まだ眠るには早い


淡い陽だまりの中夢に眠る君
瞳を閉じた綺麗な君をずっと見ていたい
こんな風にずっと君と居られるなら
僕は人を殺めることすら躊躇わない
死んだっていいよ、君の為なら
でも君は絶対汚れてないから


新しい世界を呼ぶ君の夢と歌声
悲しい過去も過ちも掻き消す
それがたとえ間違いだとしても
君の綺麗な心は揺るがないから


こんな苦しい瞬間は君を離さない
痛みは互いにわけられはしないけど
「いっそ一緒に死のうか」
君はそう言って笑う
儚く消えそうにそれでも笑うから
僕は君を離さない


淡い陽だまりの中夢に眠る君
可哀想に涙を流している
辛いのは夢の中だけでいい
悲しみは夢の向こう側に置いておいで
目醒めたら僕が全部嘘だよって
抱きしめて涙拭ってあげるから


新しい世界を呼ぶ君の夢と歌声
悲しい現在も未来も打ち消す
それがたとえ間違いだとしても
君の綺麗な心は揺るがないから


汚れたりしないから