今日は、阪神競馬場で2歳マイル王を決める一戦「第73回・朝日杯フューチュリティステークス」が開催されます。
京王杯2歳Sを勝ったキングエルメスは骨折が判明、サウジアラビアRCを勝ったコマンドラインも不在で重賞ウィナーは2頭のみ、フルゲート割れの15頭立てと少し寂しい顔ぶれとなりました。
◎ ④ セリフォス
〇 ⑬ ジオグリフ
▲ ⑦ ダノンスコーピオン
△ ⑨ ドウデュース
△ ⑥ オタルエバー
△ ③ アルナシーム
中心は新潟2歳S、デイリー杯2歳Sと重賞連勝を飾って無傷の3連勝で初めてのGⅠに挑むセリフォス。
新馬戦でアルテミスS2着のベルクレスタに1馬身半差をつけて快勝すると、新潟2歳Sではメンバー最速の上がり32秒8という末脚で内から抜け出して重賞初制覇。
そして、予定を前倒しして使った前走のデイリー杯2歳Sでは7頭立てという少頭数でスローペースの中、後方2番手から今度は大外から一気に差し切りました。
クビ差という着差以上に強い内容だったし、今回の朝日杯FSと同じ舞台を経験することができたのは大きな収穫だったと言えるでしょう。
ダイワメジャー産駒は3年前にアドマイヤマーズがグランアレグリアを破ってこのレースを勝っているし、血統的にもGⅠを勝てる力を持っています。
今回は初騎乗となるC・デムーロ騎手に乗り替わりますが、先週のナミュールのように出遅れることがなければ勝ち負けになると思います。
新種牡馬のドレフォン産駒で、母に秋華賞とエリザベス女王杯で3着になったアロマティコを持つジオグリフが強敵。
後に東スポ杯2歳Sで2着になるアサヒを破って新馬勝ちすると、続く札幌2歳Sではスタートこそ一息も3、4コーナーから一気に捲っていって最後は後続に4馬身差をつける完勝。
今回は初めてのマイル戦となりますが、直線の長い阪神の外回りコースは合いそうだし、ルメールの継続騎乗も魅力的で逆転も十分に可能でしょう。
新馬戦、萩Sと2連勝中のダノンスコーピオンは共に着差はクビ差でも勝負強さを感じるし、特に前走は3着馬を5馬身離していて優秀な内容でした。
ロードカナロア産駒だけあってマイルに戻るのはプラスですが、7頭立てと6頭立ての競馬しか経験していないので、多頭数の競馬に対応できるかがポイントでしょう。
同じく新馬戦とリステッドのアイビーSを連勝しているドウデュースにも注目したいし、お手馬が複数いる武豊騎手がこの馬を選んだのは期待の表れ。
ハーツクライ産駒の距離短縮は決してプラスではありませんが、先行力があってマイル戦はこなしてくれると思います。
新馬戦を4馬身差で快勝して新潟2歳Sでも3着だったオタルエバーは全4戦全て逃げているようにスピードがあって最後もバテないのは強みだし、粘り込みも十分。
アルナシームの前走は折り合いを欠いたことが全てだったし、距離短縮は間違いなくプラスだし新馬戦の内容からここでも好勝負になりそうです。