今週から東京競馬場での5週連続GⅠが開幕して、その第1弾として3歳マイル王を決める一戦「第26回・NHKマイルカップ」が行われます。
直近4年連続で3連単10万円超えという波乱傾向のレースですが、今年もメンバー的に抜けた馬は見当たらず荒れる可能性は十分。
◎ ⑧ グレナディアガーズ
〇 ④ バスラットレオン
▲ ⑮ シュネルマイスター
△ ⑱ ピクシーナイト
△ ③ ルークズネスト
△ ⑬ ホウオウアマゾン
△ ⑫ ランドオブリバティ
メンバー唯一のGⅠ馬で、去年末の朝日杯FSを1分32秒3という2歳レコードでで快勝したグレナディアガーズが中心。
朝日杯で負かしたステラヴェローチェは皐月賞で3着に好走していてレースレベルも高かったし、今回はその時の2、3着馬が不在で相手も軽くなった印象すら受けます。
前走のファルコンSでは2番手追走から逃げたルークズネストにアタマ差で及ばなかったものの、勝ち馬とは斤量1㌔差あったことを考えれば勝ちに等しいに内容でした。
走破時計の1分20秒1もかなり優秀なタイムだったし、去年このレースを勝ったラウダシオンもファルコンSで2着だったことを踏まえても前哨戦としては上々。
スッと好位につけられる先行力は東京マイル戦では大きな武器になるし、自慢のスピードで押し切って世代最強マイラーの座へ。
対抗視したバスラットレオンは前走のニュージーランドトロフィーが圧巻の内容だったし、後続を5馬身も突き放しての重賞初制覇。
先週の天皇賞・春で2着に入ったディープボンドと同じキズナ産駒で前走の勝ちで一皮むけた印象だし、なかなか着差のつかないレースでこれだけの着差をつけたのだから相当な値打ちがあります。
逃げた時は3戦3勝、藤岡佑介騎手が騎乗時も2戦2勝と相性が良いし、2枠4番という好枠を活かしてハナを奪い粘り込む可能性は高そうです。
ひいらぎ賞を3馬身差で勝ったシュネルマイスターは前走の弥生賞ディープインパクト記念でも2着と好走して、皐月賞の出走権を獲得しながらもこのレース一本に照準を定めてきました。
前走の勝ち馬タイトルホルダーは皐月賞でも2着と好走しているし、この馬もまだマイル戦では底を見せていない印象。
父はイギリスのGⅠを4勝したキングマンで、その重厚な血統と持ち時計から高速決着には一抹の不安も残りますが、好勝負は可能でしょう。
出世レースのシンザン記念を勝ったピクシーナイトは前走のアーリントンCで4着に敗れましたが、重馬場の影響もあったか。
一度、使われた上積みはあるし、大外18番枠という試練を乗り越えれば上位争いに加わってきそうです。
シンザン記念2着の後、ファルコンSを勝ったルークズネストも当然、有力な1頭だし、新種牡馬モーリス産駒には良いスピードが備わっていてマイル適性は十分。
道悪のアーリントンカップを快勝したホウオウアマゾンは先週、戦線復帰した武豊騎手との初コンビで臨むし、朝日杯FS9着の雪辱を果たしたいところ。
穴なら初めてのマイル戦で一変を期待できそうなランドオブリバティだし、ホープフルSでは逸走が無ければ勝っていた脚色だったし、良馬場で見直す手も