井端とブランコで試合をひっくり返して、4年連続の横浜戦勝ち越し決定! | 己の信念を貫く競馬予想

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横浜 000 100 200 3

中日 100 000 03X 4


(横) ●三浦、H篠原、江尻-黒羽根

(中) ○山内、S岩瀬-谷繁


本塁打

(横) 村田14号ソロ(山内)、筒香2号2ラン(山内)




ドラゴンズが、試合終盤の鮮やかな逆転勝ちで引き分けを挟み今季10度目の3連勝!

7月12日以来の貯金を3として、敗れた阪神を引き離して単独2位に浮上しました。


対横浜は4連勝で対戦成績を13勝8敗として、3試合を残した段階で4年連続43度目となるベイスターズ戦の年間勝ち越しが決定。

今季は開幕戦でいきなりサヨナラ負けを喫するなどビジターでは5勝5敗の五分と苦戦を強いられていますが、その分ホームでは8勝3敗と圧倒していますね。



今季5度目のマッチアップとなる山内と三浦の投げ合いで始まったこの試合、中盤までは両投手による白熱の投手戦が繰り広げられました。

1-1の同点で迎えた7回表、1死から前の回に同点ホームランを浴びている村田にあわや2打席連発というフェンス直撃の二塁打を許してピンチを招くと、続く筒香にはフルカウントから落ちないフォークをすくい上げられて、ライトスタンドへ。


弱冠19歳という平成生まれの若きハマのハードパンチャーに勝ち越しの2ランを被弾して、重い重い2点のビハインドを背負ってしまいました。

山内は8月27日の横浜戦(横浜)でも筒香にソロホームランを打たれているんですが、ドラゴンズ戦だけが痛い目に遭っているのは問題ですね。


ナゴヤドームには劣勢ムードが漂って、このまま敗色濃厚かと思われた8回裏にドラマが待っていました。

ここまで、初回のスミ1による得点のみに抑えられて2回以降は荒木のヒット1本に封じ込められてきた三浦に対して、ドラゴンズナインが意地を見せます。


去年、4月10日の巨人戦(東京ドーム)以来となる8番でスタメン起用された先頭の大島が内角の速球に詰まりながらもセンター前ヒットで出塁して口火を切ると、今季7つ目の盗塁を決めて無死二塁。

さらに、続く佐伯が代打としては移籍後初となる四球を選んで無死一、二塁として打順トップの荒木。


過去6年間で打率.444という成績を残して相性の良い三浦キラーの荒木も、ここはさすがにバントの構え。

しかし、初球のインハイを突こうとしたストレートが荒木の右手首周辺に直撃して、まさかの死球で無死満塁。


思わぬ形でチャンスが拡大して、バッターボックスには7月26日の阪神戦(甲子園)以来となる2番でスタメン出場している井端が入りました。

カウント1ボール2ストライクと追い込まれながら、1球ファールで粘って2-2からの6球目。

高めに抜けたカットボールをおっつけて右方向へ運ぶと、計ったようにライトの前でワンバウンド。


流した涙一粒一粒が一生の宝物


三塁ランナーの大島に続いて二塁ランナーの代走・小山も生還して、ドラゴンズが試合を振り出しに戻しました。


もう、追いついてさえしまえば勝ったも同然で三浦をマウンドから引きずりおろして、なおも無死一、三塁というチャンスが継続してクリーンナップ。

森野は代わった篠原の前に浅いレフトフライに倒れてさすがの荒木もタッチアップすることができずに1死となって、4番のブランコが打席へ向かいました。


横浜の3番手・江尻の代わり端の初球、外角のストレートをコンパクトに振り抜くと二遊間を破ってセンター前へ。

これが勝ち越しのタイムリーとなって、勝ち星が転がり込んできた山内はベンチを出て満面の笑顔で小池とハイタッチを交わしました。


井端の同点タイムリーがあってこそのブランコの決勝タイムリーだったので、追いついたのが全てだったんでしょうね。

最下位の横浜を相手に足元をすくわれてしまいそうになりましたが、井端のバットでチームは窮地から脱しました。


お立ち台で、井端は去年もここに立つ機会は無かったからナゴヤドームでヒーローインタビューを受けるのは3年ぶりぐらいだと話していましたね。

実際に調べてみると、一昨年の8月5日の阪神戦(ナゴヤドーム)で朝倉と一緒にお立ち台に上がっているので2年ぶりだったんですが、それにしても久しぶりの本拠地での活躍でした。


これで、井端自身は8月30日に1軍再昇格してから8試合連続ヒットと好調を維持して、ようやくアライバコンビも機能しましたね。

パパになってから試合に出られない紋々とした日々を過ごしていた井端でしたが、「明日もお立ち台に上がる」と話していた通り、悔しさを晴らしてもらいましょう!



そして、前夜の先制2ランに続いて連日のヒーローとなったブランコはこの日も家族が観戦に訪れていたということで、パワーの源になっているのは間違いありませんね。

井端とブランコというシーズン中盤は欠けていたピースが揃ったことによって、貧打が続いていたドラゴンズ打線にも厚みが増してきたような気がします。



前回登板の広島戦(マツダスタジアム)から中5日で先発した山内は、プロ最長タイの8イニングを投げて3安打3失点。

このままでは負け投手になってしまところを味方の野手陣に救ってもらって感謝しきりでしたが、今までの我慢がようやく報われましたね。


7月31日から自責点1以下の試合を5試合も続けながら味方の援護の無さに泣かされて、わずか1勝にとどまっていたので、貸しを作りっぱなしだったナインが借りを返す番がやってきました。


本人は粘り切れなかったと反省していましたが、それでも武器のシュートで左バッターの外角を突いて凡打の山を築きましたね。


流した涙一粒一粒が一生の宝物


今季は登板した11試合のうちの6試合が横浜戦で、先発した5試合は全て三浦と投げ合っています。

日程を見ても一緒の曜日に集中していて同じピッチャーと当たりやすい偏った傾向になっているんですが、その中で同一球団から3勝を挙げているのは立派ですね。


ナゴヤドームでは、去年5月16日のオリックス戦以来2勝目となって今季初勝利となりました。

ホームラン2発を見舞われて、村田のソロはチーム29イニングぶりの失点となってしまいましたが、失投でも何でもなく打ったバッターを誉めないといけないでしょうね。



最終回は岩瀬が3人でピシャリと締めて、リーグ3位の今季26セーブ目をマークしました。

最少得点差ということで浅尾を投入するという選択肢もあったんですが、左の石川、下園と並ぶ打順を見て岩瀬をマウンドに送ったんでしょうね。


代打・中村、村田と右の長距離砲が続いた時には怖かったとはいえ、一発が出てもまだ同点という場面でしたから。

結果的には石川を3球三振、中村をファーストへのファールフライ、最後は村田を空振り三振に仕留めて危なげなく通算302セーブ目を記録しました。


岩瀬の防御率は1.72となって、統一球になった影響を差し引いても5年ぶりの1点台が見えてきましたね。




首位のヤクルトは今季2度目の5連勝で息を吹き返してなかなか負けてくれないので5.0ゲーム差は変わりませんが、何とか食らいついていくしかありません。

ヤクルトの引き分けの数が多いのは少し気になるものの、まだ直接対決が9試合も残っているのはドラゴンズの強みです。

いくら相性が悪い相手といえ、鬼門・神宮での戦いを終えて全ての試合を本拠地のナゴヤドームで迎え撃つことができるのは、大きなメリットですね。


今日、久本が登録を抹消されて代わりに川井が昇格したことを考えると明日の先発の候補になりそうです。

当初はネルソンの中4日もあるのではないかと見られていましたが、順当に甲子園での阪神戦でぶつけるんでしょうかね。


川井は8月31日のウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ)に先発して7回1失点で勝ち投手になって以来、中10日とかなり登板間隔が空いているので、すぐに投げると思います。


これでドラゴンズはこのカードの勝ち越しを決めて、10カード連続で負け越しがなくなりました。

徐々に上昇気流に乗りかけている証ですが、この勢いで一気に今季2度目の同一カード3連勝を決めてしまいましょう!