荒木が猛打賞で通算1500安打達成、ネルソン2ヶ月半ぶりの白星で横浜に3タテ! | 己の信念を貫く競馬予想

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横浜 000 000 000 0

中日 000 010 00X 1


(横) ●高崎、大原慎、江尻、藤江、篠原、福山-細山田、黒羽根

(中) ○ネルソン、H浅尾、S岩瀬-谷繁




ドラゴンズが今季15度目の完封勝利で最下位の横浜を相手に3タテ、引き分けを挟んで最長タイとなる2度目の4連勝!

7月10日以来2ヶ月ぶりに貯金を4として横浜戦は5連勝、両リーグを通じて最多となる今季9度目のスコア1-0による完封勝利を挙げました。



虎の子の1点を最後まで守り切って勝つというドラゴンズらしい野球でしたが、その唯一の得点を叩き出したのは荒木のバットでしたね。


両チーム無得点で迎えた5回裏、1死から平田が右中間を破る二塁打で出塁してチャンスメイク。

すると、大島はピッチャーのグラブを強襲する内野安打でつないで二塁ランナーの平田は動けず、1死一、二塁。

続くネルソンはスリーバント失敗で2死となり、打順はトップに返って1番の荒木がバッターボックスへ向かいました。


初球ストライクの後の2球目、アウトコースのスライダーにバットが自然に反応すると、右方向へ逆らわないバッティング。

先発のネルソンをどうしても援護したいという気持ちの乗り移った打球は、執念でセカンドの頭上を越えていきました。


センターからバックホームされるも、二塁ランナーの平田がホームへ滑り込んでドラゴンズが貴重な先制点を入手。

荒木は横浜戦では67打数23安打の打率.343とセ・リーグの中で一番相性が良いんですが、打ちまくっていますね。


その価千金のタイムリーを放った荒木は通算1499安打として、次の第4打席は8回裏の先頭打者として巡ってきました。


横浜のピッチャーはこの回から4番手の藤江に交代して、カウント2ボール2ストライクからの5球目。

甘く入ったカットボールを今度は引っ張ると、ショートの左を抜けてレフト前へのヒット。

十八番の固め打ちで今季10度目の3安打猛打賞を記録してプロ野球史上111人目となる通算1500安打を達成、一塁ベース上で花束を受け取りました。


流した涙一粒一粒が一生の宝物


プロ初ヒットは1997年6月11日の広島戦(広島)で高橋健からライト前ヒットを打って以来、14年間での到達。


まだ、その頃は鳥越(現ソフトバンク一軍内野守備走塁コーチ)がショートのレギュラーを張っていた時代ですが、今やドラゴンズ不動のリードオフマンに成長。


その後、2001年にようやく頭角を表すも外野と内野を行き来してスイッチヒッターにも転向するなど、伸び悩んだ時期もありました。

本格的にレギュラーに定着したのは落合監督が就任した2004年、シーズン176安打をマークして今の確固たる地位を築いた荒木。


まだ33歳という年齢を考えればこの数字は通過点、大台2000本を目指してほしいという気持ちは当然ありますが、一つ一つのヒットの積み重ねが大記録を生むんでしょうね。


1500本安打はドラゴンズでは去年9月3日の和田以来、今季のプロ野球では金子誠(日本ハム)、高橋由(巨人)、松井稼(楽天)、新井貴(阪神)に続いて5人目の快挙。

記録達成も嬉しかったとは思いますが、荒木にとっては9連敗中のネルソンを何とか勝たせてやりたいという思いの方が強かったでしょうね。


ネルソンの9連敗の原因を作っていたのは半分以上、野手に責任があるからどうしても先取点が欲しかったんです。

連敗中だった9試合は全て相手に先制を許していたので、先に点を奪った時点で今日こそは勝てると確信しました。



そのネルソンは、悪い流れを変えるために5月18日のロッテ戦(QVCマリン)以来4ヶ月ぶりとなる中4日で先発。

昨日、登録された川井が先発するのではないかという予想もあったんですが、今後のローテーションの兼ね合いと相性の良い横浜戦で勝たせてあげようという首脳陣の配慮でしょうね。


初回、先頭の下園のセカンドゴロを井端が逆シングルでさばいて一塁をアウトにするファインプレーが飛び出すなど、ボール球なしのわずか7球で料理。

鬼門の立ち上がりを難なく乗り越えると、3回にはピッチャーの高崎に初ヒットを許すも平常心を保ちます。


4回には先頭のルーキー・荒波のプロ初ヒット、村田のレフト前ヒットで1死一、二塁のピンチを招きましたが、筒香をセカンドゴロ併殺打に仕留めて唯一の危ない場面をしのぎました。


相手が巨人や阪神、ヤクルトではなく最下位に沈んで目標を見失っている横浜ということもあって、文字通り見下ろして投げることができましたね。


結局、中4日ということもあって7回まで85球4安打無失点という投球内容でマウンドを降りて、頼れる中継ぎ陣に後を託したネルソン。

浅尾、岩瀬という盤石のリレーで逃げ切って、ネルソンが自身の連敗を9で止めて6月30日の横浜戦(横浜)以来2ヶ月半ぶりの白星を挙げました。


この勝てない間はネルソンにとっては本当に長く感じたと思いますが、気持ちを切らさずに味方を信じて投げ続けたことがようやく勝利に結びついたんでしょうね。

同じ外国人投手でも来日から無傷の5連勝を飾ったソトとは対照的だったので、報われなかった辛い日々ともこれでおさらばです。


流した涙一粒一粒が一生の宝物


お立ち台では久しぶりにネルソンの笑顔を見ることができましたが、勝利の味がよほど嬉しかったのだろうかはにかむようにして白い歯をのぞかせていました。


次回は中5日で巨人戦のカード頭に投げることになると思うので、ここから連勝していきたいですね。



8回から2番手として登板した浅尾は、わずか9球で3者凡退に片付けて今季37ホールド(40HP)目。

これで通算143ホールドポイントとして、ウィリアムス(阪神)の持つ日本記録に王手を掛けました。


抜くのはもう時間の問題でしょうが、この記録を果たしてどこまで伸ばすのかに注目が集まりますね。

浅尾は中2日空けてのマウンドということで少し余裕もあったのか、最速150㌔のストレートでハーパーからは3球連続で空振りを奪いました。


これで浅尾は8月10日の阪神戦(ナゴヤドーム)から15試合連続無失点として、防御率を0.55まで上げました。



最終回に名前がコールされた岩瀬は、いきなり代打の中村にセンター前ヒットで出塁されて送りバントでランナーを得点圏まで進められましたが、代打の渡辺を三振。

落合監督がマウンドへ向かって村田と勝負なのか意思を確認して、敬遠の四球を選択して2死一、二塁。

最後は、筒香に対してカウント2ボール2ストライクからのストレートにバットが空を切ってゲームセット。


これで岩瀬はリーグ3位の今季27セーブ目をマークして防御率は1.67、通算では303セーブとなりました。



野手陣の中では、4試合ぶりにスタメン起用された堂上剛が6月3日の西武戦(ナゴヤドーム)以来3ヶ月ぶりとなるマルチヒットを記録。

平田も先制点の口火となる二塁打、大島も今季13度目のマルチと若竜3人衆がそれぞれアピールしましたね。


和田が3試合連続でスタメンを外れたということは、外野のポジションが3つも空いているということなので、発奮しないわけにはいきません。

日替わりでどんどん新しいオーダーが組まれていきますが、競争に生き残っていくためにはとにかく1日1本は最低でもヒットを打つことでしょうね。



ヤクルトが6連勝して首位とのゲーム差は相変わらず5のままと、なかなか縮まらない状況が続きます。

そんな中でも火曜日からは敵地・甲子園で阪神との3連戦、さらに土曜日からは東京ドームで巨人との3連戦という大事な戦いが控えるドラゴンズ。


逆転優勝を狙うためには、一つの命運を握っているといっても過言ではないビジターでの6試合になりそうですね。

先発は、チェンの体調にもよるとはいえ阪神戦で山井、ソト、吉見の3人が投げて巨人戦でネルソン、山内、川井という順番になるでしょうか。


再来週のヤクルト戦に向けて5ゲーム差というのはちょうどいい位置に付けているので、この状態をキープして10月のデットヒートに持ち込みましょう!