横浜 000 000 002 2
中日 000 300 00X 3
(横) ●高崎、真田、江尻、佐藤、加賀-武山、細山田
(中) ○ネルソン、H浅尾、S岩瀬-谷繁
ドラゴンズにとって年に一度しかない毎年恒例の浜松、豊橋シリーズは横浜を相手に辛勝!
5日ぶりの試合を見事に白星で飾って、先週から続いていた連敗を3でストップさせました。
3点をリードした最終回、マウンドには守護神の岩瀬が上がってドラゴンズの勝利は間違いないと確信。
ところが、先頭の村田に一、二塁間を破られるライト前ヒットを許すと、1死となって吉村にもライト前ヒットを打たれて、一塁ランナーの村田が一気に三塁へ。
守備固めで入ったライトの英智が三塁に矢のような送球を見せるも、セーフとなって1死一、三塁のピンチ。
続く森本は内角のスライダーで見逃しの三振に仕留めて2死となって、バッターボックスには代打の一輝。
1ボールからの2球目のストレートをとらえられると、レフトフェンス最上部に直撃するタイムリー二塁打。
あわや同点3ランという一打で2点を失って瞬く間に1点差となり、なおも2死二塁というピンチでバッターは途中出場の金城。
カウント2ボール1ストライクとなって、最後はシュートを打たせるとセカンドへのゴロ。
井端からファーストへ回ったグスマンへと大事に送られて、何とかゲームセット。
岩瀬が去年の8月22日のヤクルト戦以来の2失点を喫しながらも、開幕カード2戦目の4月13日以来の2セーブ目を挙げました。
ドラゴンズファンにとっては冷や汗が止まらないような、薄氷を踏むような勝ち方でしたね。
直前の1死一、三塁という場面では森本の打球がライト線に飛んで、数十センチでファールというシーンもあったので、勝敗を分けたのは本当に紙一重の差でした。
もし、この試合を逆転負けで落とすようなことがあれば、相当なダメージを受けていたのは確実なのでゾッとしますが、とりあえず勝てたことは良かったです。
今年の横浜は、楽には勝たせてくれないというか終盤に驚異的な粘りを発揮してくるので、最後まで気が抜けないし、かなり手強い相手ですね。
去年の横浜なら、何も抵抗しないで簡単に勝たせてくれたから、今年は大変なことになりそうです。
この試合は両チーム無得点の3回裏、先頭の谷繁がセンター前ヒットで出塁するとネルソンは送りバント失敗3球三振で1死。
打順トップに返って2周り目の荒木がレフト前ヒットでつないで1死一、三塁のチャンスで、打席には打率.128と極度の不振に陥っている井端。
カウント1ボール2ストライクと追い込まれてから、1球カットしてファールとなった後の5球目。
外角低めのスライダーを右方向にはじき返すと、図ったようにライトの前に落ちて三塁ランナーの谷繁がホームイン。
井端の代名詞とも言える流し打ちが炸裂して、このタイムリーでドラゴンズが実に24イニングぶりの得点を記録して、1点を先制しました。
この後、森野はセンターフライに倒れると、和田は四球で歩いて満塁となって、どうしても追加点が欲しいという場面で5番のブランコ。
1-1の平行カウントから、外角高めに浮いたボール球のスライダーを強振すると、バットを折りながらもセンターの前へ。
この間に荒木、井端と続けざまに生還して、ブランコのタイムリー貴重な2点を奪い、この回だけで一気に3点を入手しました。
先制タイムリーの井端は、8回の第4打席でもレフト前ヒットを放って、去年6月5日のロッテ戦以来というマルチヒットを記録。
第1打席でショートゴロ併殺打、第3打席でもショートゴロと引っ掛けてしまう傾向にありますが、第2打席だけは難しい球だったにも関わらず持ち前の右打ちを成功させましたね。
ブランコの2点タイムリーも、最終回に2点を失ったという試合の流れを考えれば大きかったです。
浜松球場では、去年の6月22日に行われた横浜戦でもホームランを放ってクリーンナップ揃い踏みしていた縁起のいい場所だったので、ここで機運を掴みたいところですね。
去年の浜松で試合をやった時よりは明らかに調子が悪いとしても、これから上げていけばいいわけですから。
他の3打席では凡打に倒れて、しかもヒットを放った打席の当たりもバットが折れているし内容的には決して褒められたものではありませんが、結果が出ることで気分的にも楽になると思います。
試合の無かった4日間を生かして、ナゴヤ球場にこもってとにかくバットを振り込んでいたブランコ。
この真面目で勤勉な性格と、他の人とは比べものにならない練習量がブランコにとっての生命線です。
打線としては、4回だけはつながったように見えますが、それ以外の回では8回の2安打のみなので、相変わらず寂しいですね。
チームとしてのヒット数も6本で横浜の9本よりも少ないし、チーム打率は辛うじて2割に乗ったという程度です。
まだまだ、これで復調の兆しと感じ取ることはできなくて、ノーヒットだった和田、グスマン、大島あたりは深刻なスランプですね。
地方球場では初先発となったネルソンは、7回を無失点に抑えて開幕から3試合目にしてようやく今シーズンの初白星。
いつものように毎回ランナーを背負いながらも、3併殺でピンチの芽を摘み取って、3回の2死二塁という場面では渡辺のレフトへ落ちそうなヒット性の打球を和田がスライディングキャッチで好捕して、失点を許すことはありませんでした。
ネルソン自身は、これで14イニング連続無失点となって開幕戦で4失点した横浜相手にリベンジ成功。
去年の成績は4勝3敗でしたが、開幕投手を務めた今年は最低でも2ケタ勝利は期待したいですね!
球数は91球と余力を残した段階で、打順が回ってきた7回に代打を送られて降板したのは、中4日で今週日曜日の広島戦に先発するためと見て間違いありません。
来週の金曜日からはナゴヤドームで今季初の巨人戦が控えているし、その次の週は甲子園での阪神戦も控えているので、そちらに回るのは自然な流れでしょうね。
前回の阪神戦でも、初めてとなる中4日で先発して7回を無失点という投球を披露しているので、適正はあると思います!
ネルソンの後を受けて2番手として登板した浅尾は、いきなり開幕戦でサヨナラタイムリーを浴びている代打・内藤と対戦。
同じ相手には二度やられたくないという思いで、かなり気合が入っていたように見えましたが、ファーストゴロに打ち取ってしっかりと雪辱を果たしました。
その後、代打・金城の内野安打や渡辺のヒットなどで2死一、二塁のピンチで怖いスレッジを迎えた場面。
最後は、谷繁の構えたミットとは逆の内角に入ってしまったものの、スレッジは手を出すことができずに見逃し三振。
今シーズン2ホールド目をマークして、開幕戦で失点してからは無失点を継続しています。
5位と6位の直接対決で横浜を下して、ゲーム差はなくなりましたが依然、勝率の関係でドラゴンズの最下位は変わらず。
明日の試合で勝てば、ようやく最下位から脱出できるので、去年の王者として早く汚名を返上したいですね。
翌日は場所を豊橋市民球場へと移して試合が行われる予定ですが、あまり天気予報が良くなくて雨が降る確率が高いんですよね。
もちろん、ドラゴンズのホームゲームとはいえ屋根のついていない屋外球場での試合だから、天候とにらめっこしてということになります。
明日の先発は山内なのか誰なのか分かりませんが、打線の調子が悪いのには変わりないので、無理をしてまで試合をやる必要はないと思いますけどね。
ただ、この試合が雨で中止になってしまうと去年のようにナゴヤドームに振り替えられてしまう可能性が高いから、年に一度のゲームを楽しみに待っている豊橋のドラゴンズファンのことを考えるとやってほしいです。
今週のドラゴンズは全試合、得意のホームでやることができてしかも得意の横浜、広島が相手なので全部勝ちたいぐらいの気持ちですね。
6連勝して、一気に借金を返済してしまうぐらいの強い意識を持って4月の残り4試合を締めくくりましょう!