LOVE☆伊豆暮らし -86ページ目

小笠原の波

「トロピカルなサーフアイランド」

そんなイメージで行った小笠原。

しかし着いてみるとサーフィンできそうな波は目につかなかった。


宿のオーナーに教えてもらったポイントは

陸からは遠くて見えないほどだったり

岩がゴツゴツで、とてもサーフポイントとは思えないような場所だったり

ジャングルのようなところをずっと歩いていかなければ

辿り着けない場所だったり・・・


しかも、どこも普段は穏やかで

オーナーが「今日は波あるよ」と誘ってくれる日は

決まって風がビュービューで

「こんな日にサーフィン!?」と言いたくなるような日。


私は気が乗らなくて行かなかったのだけど

ついて行って波乗りしてきたヒロシが言うには

頭サイズの波が割れていたとの事。

しかもリーフが超キケンで、かなり恐い思いをしたらしい。


案の定、2・3回目の波乗りで肩をケガして帰ってきた。

ウェットが破けて、アイランドタトゥーが刻まれた。



気が乗らないとはいえ、せっかく25時間もかけて来て

10日以上も滞在するのに1回も海に入らないわけにはいかない。


いよいよ明日は帰りの船に乗る、という日、

私は覚悟を決めて海へ向かった。


入ったのは「バクダン」というポイントで

陸から波はかろうじて見えるものの

どのくらいのサイズで、どんな波なのかは遠すぎてわからない。


この旅にはショートボードを1枚持ってきていたが

なんせサーフィンは超初級。恐すぎる。

そこで宿でボディーボードを借りることにした。


久しぶりのBBでの入水だった。

そしてポイントブレイクに入るのは初めて。


長い長いエントリーの道のりを経て、

ようやくポイントに辿り着く。



それでは、ここからは当時の日記を・・・




移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし

         奥に見える離れ小島の手前が「バクダン」

           普段はまったく波が割れていない



ついに小笠原の波に乗った。

すごい!!こんな波初めてかもしれない。

緑の壁がずっと続いてる。

(ローカルは「クリスタルウォール」と呼ぶらしい)


すっごい長く乗れてしまった。超楽しい!!

ショートで入っても、たぶんこんなに乗れなかった。

BBだから「小笠原の波サイコー!」と思わせてくれた。

良かった、良かった。


4本乗れて2本がロングライド。

本当に楽しかった。入れて良かった。


見るだけじゃわからない。

入ってみてもわからない。

乗ってみて初めてわかる。

ポイントブレイク、すごい!また乗りたい!!




小笠原、父島

移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし

本当に特別な所だと思う。

行こうと思っても簡単に行けないし、
島民は大半が移住者で
(滞在中に出会った大人で島出身の人はひとりもいなかった)
街で見る人も、お店も、働いている人も、どこかオシャレで都会的だ。
こんなに本土から離れた島なのに、若い夫婦と小さい子が多く
子供はみんなクロックスを履いている。
とにかく「田舎くささ」がない。

島の生活は「入港日」「出航日」に左右され、船が出るとお店が閉まってしまい、
スーパーの空いた棚には次の船が来るまで商品が置かれることはない。

基本的に温かく「南国」ではあるけれど
沖縄やハワイとは違って、涼しい風が吹く日が多い。
そんな風が吹くと波が立ち、普段穏やかな海に、いきなり頭サイズの波が割れる。


基本的にポイントブレイクで、下は岩かサンゴ。
「こんなところでサーフィン!?」という、危険なポイントがほとんど。
しかも風がビュービューで「こんな日にサーフィン!?}と、言いたくなる。
でも波はエクセレントで、乗れれば最高!!
だけどやっぱり上級者向け。


自然は、もちろん美しく、まったく文明が目に入らない場所も多くある。
「こんな美しいビーチに、リゾートホテルもなければ、人もひとりもいない」
というのが珍しくない。


これも25時間かけなくては行くことのできない小笠原ならではだろう。
飛行機が飛べば、状況は変わるはずだ。
沖縄は大好きだけれど「小笠原」が「沖縄」になってしまったら悲しい。
どうかいつまでも、今のままの小笠原でいて欲しい。


船が1週間に1回しか出ない為、1便伸ばすごとに滞在が1週間長くなり
いやでも人との触れ合いが濃くなっていく。
「長期滞在」と「あたたかい人たち」のおかげで
必ずまた「帰ってきたい」と思わせる島だ。


移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし


みなさん、また行きますね!!


移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし




移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし



移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし

どこまでついてくるの!?というほど並走する見送りの船

移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし

スーパー「パパイヤマート」

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美しすぎる「コペペ海岸」


究極のエコ宿プーランビレッジ

今回は今までの旅行と違った「旅」にしたかった。

とにかく旅費を安く抑えて、長く滞在したかったので
自炊の出来る宿にしようと決めていた。

ネットで小笠原の宿を調べていたら、面白そうな宿を見つけた。


「プーランビレッジ」

1泊4200円、幼児は無料!


でも、ここの本当の魅力は安い事ではない。

「自然との共生」をテーマにしている事だ。


「エコ宿だ!これは勉強になるぞ!絶対ここに泊まりたい!!」

そう思って予約した。

でも、行ってみると・・・


すべてが期待・想像以上だった!!


ここでは都会で流行りになってしまっているエコだとか、ロハスだとか、マクロビだとか、

そんな言葉はでてこない。
「脱化石燃料」や「全体食」なんて言葉を使っていて、とにかく本気。
「本当の自然の暮らし」を体験できる。


宿の場所は「コーヒー山」で、町からくるまで20分ほど。
途中から舗装のない山道になり、森の中にプーランはある。
夜は懐中電灯がないと歩けず、満月ならば月明かりの凄さを感じられる。
朝は明るくなる頃(時には暗いうちに)ニワトリが起こしてくれる。


建物はすべてオーナーが自分で建てたログハウスで
はしごやら、階段やらを裸足で歩いてキッチンやお風呂や寝る部屋を行き来する。

移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし

移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし

ネットには「合成洗剤は一切使わない」と書いてあった。
「それなら私もそうですよ」と、石けんを愛用している私は思っていた。

しかし、プーランは石けんも使わない。
石けんを作る植物油を採るために、大規模なプランテーションを作り
それが自然破壊に繋がっているからだそうだ。

洗濯は「炭と塩」で、髪の毛は「お酢」で洗う。
「石けんならいいだろう」と、毎日山ほど使っていた自分が恥ずかしくなった。

滞在中の洗濯・洗髪には何の不快感もなかった。
逆に普段「天然石けんシャンプー」でゴワゴワになっていた私の髪は
調子が良くなったくらいだ。
「別にこれでいいんだなぁ」と思わせてくれた。


そしてプーランのイチバンいいところは、それを押しつけがましくしてこない事だ。

とにかくオーナーのリョウさんのキャラが最高で

「楽しくやってます。君もやってみれば」

と、いうカンジがいい。



移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし
オーナーのリョウさんの息子、マンちゃん
移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし
リョウさんと我が家

移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし
共同キッチン
移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし
共同リビング

移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし

お料理して、
移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし
食べれます。


ユニークなのは、夕飯が一品持ち寄りでオーナーの家でみんなで食べる事。

みんなでエコトーク、またはまったく関係ない事をしゃべりながらワイワイと夜を過ごす。


そんなんだから、イヤでも仲良くなってしまう。

しかも小笠原は最低3泊しないと帰れない。

私たちは2便分いたので10泊した。

そんな所も、この「プーランビレッジ」を私たちにとって特別なものにした。



「本当に、物なんてたくさんいらない。少しを大事にすればいい」

それを教えてくれた、プーラン。

また行きたいな。

小笠原へ出発  ~25時間の航海

初めてその存在を知った時から、いつか行きたいと思っていた。

ヒロシが仕事を辞めたら必ず行こうと決めていた。


東京から南へ、船で25時間。

往復するには1週間の日程が必要だ。



2008年1月15日、朝10時。

私達は小笠原へ出発した。

1週間に1度だけの「おがさわら丸」の出航だ。

これから25時間の船旅が始まる。


もちろん、そんなに長い船の旅は初めて。

2歳と0歳の子供を連れての旅。

少々不安でもあった。

でも、どうしても行ってみたかった。


移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし


移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし


移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし


船内は空いている様子で、

私達は「ファミリールーム」に入ることができた。


部屋は20~30人用くらいだったが

この日は我が家4人と、父子2人に2組しかおらず、すこぶる快適だ。

「これはいいね!!」を連発した。

ジョージも「船楽しい!」と嬉しそう。

よかった、よかった。



しかし・・・・


夕方になると親は二人とも船酔いでダウン。

子供たちは何ともないようで良かったが

「船酔い、こんなにツライとは・・・」

と、一時はメゲそうになった。

当然夜ご飯などは食べられず。


移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし
たぶん夕日


移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし
キッズルーム


移住サーファーの、子育て・波乗り・パン焼き・ビンボー・伊豆暮らし
ファミリールーム、大人はダウン



でも一晩過ごすと回復し、朝ご飯が食べられた。

そうなれば、もうウキウキ。

デッキに出てみると、もう空気はあたたかく澄んでいた。

本当に気持ちがいい。


1月16日、朝11時30分、ついに「おが丸」は父島に到着。

やっと陸に降りられる嬉しさと、到着の喜びが。



そして私達はネットで探して予約していた宿、

「プーランビレッジ」のお迎えを人を探す。


この「プーランビレッジ」が私達の、

その後の方向性を示してくれた。

次の移住候補地、小笠原へ  ~2008年1月

会社を辞めて10日ほど経つとヒロシには

「これでいいのか?」という焦りが出ていた。

「男の人って仕事してないとダメなんだなぁ」と思った。


ずっと家に一緒にいるので、

普段めったにケンカをしない私達が、ささいな事で険悪ムードに・・・

と、いうような事がでてきていた。


そこで次は、前から行ってみたかった小笠原に行く事にした。



それでは、当時の日記から・・・・




下田から帰ってきて3日。
東京という土地で私は何か、落ち着かない。
日当たりが悪く寒い部屋で、子供達はまた鼻を垂らし始めた。
下田で治りかけていたのに・・・

海のないこの土地では私はスーパーの買い物と料理、
旦那はネットショッピングしか、やることがない。
もちろん、子育てと。

今日は特別寒いなぁ。
こうなったら、次の楽園へ逃避行。
特別あったかい所へ行ってやれ!
さっそくローソンのロッピーで楽園へのチケットを買ってきた。

「小笠原丸乗船券」

約1週間に1便しか出ておらず、なんと25時間かかる船旅。
そして、それゆえに守られる他の土地にはない、大自然。

最低1週間以上の休みと長旅の覚悟が必要なのだ。
限られた人、選ばれた者しか行くことのできない最も遠い日本の楽園。
それが「小笠原」だ。

次の旅の出発日は15日。
今朝決めたから、大急ぎで準備しなくちゃっ!!
ちなみに、帰りのチケットは買ってない。