「眠ってるあなたは夢を見る……。」
作品名: 儚い眼差しのあなたを見て
曲名: 非公開
公開日: 未定
メイリン「新作の歌詞『儚い眼差しのあなたを見て』という作品が完成したわよ。」
「この作品には『大切な人が傷ついてる姿を見て支えたい気持ち』が描かれているの。」
「昨日は第2作目の歌詞『花の影』を完成させた如月祐介だけど、この作品で自分に作詞能力があることに気づいた彼は本格的に創作を始めたのよ。」
「それまで知性と感性を発揮する場所がなく、歌詞を書いたこともなかったから、東方プロジェクトの音楽を聴いて作詞できたことに驚いたみたいね。」
「そこで今回は作詞能力を向上させるために前回より難しそうな曲を選択し、更に歌として完成度の高い作品を作ろうと思ったのよ。」
メイリン「ただ今回は曲の難易度を上げただけに、最初はなかなか歌詞を付けられなくて何を書いたらいいのか分からなかったみたいね。」
「例えば相手を抱きしめる描写を○○○○と4文字で表現したいんだけど、抱きしめたという言葉は5文字だから文字数が合わなくなるのよ。」
「こういう部分がたくさんあって文字数の制限内で言葉を使わないといけないし、構想があっても表現できない状態が続いたの。」
「せめてサビの部分に言葉が当てはまってくれたら全体的に世界観がまとまるのに、それができなかったから筆が止まってしまったみたいね。」
「どうしたらいいのか考えていたんだけど、ずっと曲を聴いていたら急に旋律が言葉になって聞こえて歌詞を教えてくれたのよ。」
「このときは『泣かないでギュッとした』と聞こえてきて、抱きしめる描写を4文字で表現していたから共感覚の言葉を採用することにしたのよ。」
「ちょっと意味が分からないかもしれないけど、楽器の音が人間の声と同じようにはっきり日本語で聞こえているみたいね。」
「そして『泣かないでギュッとした』から着想を得た如月祐介は、この曲が何を語っているのか分かって作品の構想がまとまったの。」
「こうして感性の流れに乗った彼は作詞に苦戦していたのが嘘のように歌詞を書き始め、約2~3時間で完成させることができたのよ。」
「これまでの作品と違って文学的な要素はなく、歌詞は女性の気持ちを歌ったJ-POPのようで歌としての完成度が高いみたいね。」
「音楽家が編曲して歌手が歌えば全く違和感がないと思うんだけど、まだパートナーが見つかっていないからCDのリリースは先になるかも……。」
「それまで東方プロジェクトの音楽を聴いて作詞する日々を過ごせば、いつか運命の神様が素敵な出会いを引き寄せてくれるような気がするわ。」
「作品は毎週土曜日に公開していくから楽しみに待っていてね。」