作品名: 星降る夜の夢
曲名: 非公開
公開日: 未定
メイリン「新作の歌詞『星降る夜の夢』という作品が完成したわよ。」
「この作品には『大切な人への溢れるような想い』が描かれているの。」
「作詞の楽しさに目覚めた如月祐介は東方プロジェクトの音楽ばかり聴いていて、わずか2日で3作品の歌詞を完成させるほど不眠不休で書いているの。」
「現在は東方紅魔郷というゲームの音楽を聴いているんだけど、その中に妙に主旋律が言葉になって聞こえてくる曲があったのよ。」
「彼は音楽の旋律が言葉に聞こえる共感覚を持っていて、それは顕在意識では全く考えていない潜在意識で考えているイメージみたいね。」
「西洋の音楽はドレミファソラシの七音音階だけど、日本の伝統音楽はファとシを除いたドレミソラの五音音階が特徴なの。」
「この五音音階が日本語のアイウエオの母音と完全に一致するみたいで、如月祐介みたいに共感覚を持っていると言葉に聞こえやすいのよ。」
「一般的には音楽を聴くと色が見える『色聴』という共感覚はよくあるんだけど、これは脳内の音楽と色を処理する部分が混線して起きる現象なの。」
「この考え方を当てはめると、彼の場合は作家タイプで言語系が強いから、脳内の音楽と言葉を処理する部分が混線している可能性があるわね。」
「特に女性の方がデートを楽しみにしていて、共感覚で聞こえてきた言葉も気分が高揚していて楽しそうなイメージで伝わってきたのよ。」
「中には気分が高揚するあまりに言葉が伏せ字になってしまう部分もあるみたいで、これは曲の主旋律が不明瞭になってしまうのが理由なんだって。」
「つまり旋律がニロ抜きじゃないと彼は共感覚で言葉を拾えなくなるから、主旋律に至るまでの長い部分には歌詞を付けられないのよ。」
「ちょっと変わった感性の持ち主だけど、作詞の勉強をせずに歌詞を書けるのは言語系に特化した共感覚者なのが大きいわね。」
「これまでの作品は悲観的なところがあったけど、この作品は曲調が明るいせいか、歌詞の内容も明るくて前向きになったんだって。」
「彼は作詞する際にテーマを決めないで曲が何を語っているのか感性で探っているから、こういう内容になってかなり驚いているみたいね。」
「そういう意味では彼自身の経験ではないけど、想像力だけで歌詞を完成させることができたのは大きな自信になったはずよ。」
「作品は毎週土曜日に公開していくから楽しみに待っていてね。」