作品名: 仕事帰りの約束
曲名: 非公開
公開日: 未定
メイリン「新作の歌詞『仕事帰りの約束』という作品が完成したわよ。」
「この作品には『仕事帰りに夜景を見る約束をしたカップル』が描かれているの。」
「うーん、昨夜の如月祐介は4時間しか眠らずに2時に起きたのだから、精神科の主治医が言うように完全に躁状態になっているみたいね。」
「おまけに冬になって空気が乾燥しているせいか喘息が悪化している状態で、ゲホゲホしながら東方プロジェクトの音楽を聴いて作詞をしているの。」
「どんなに作詞が楽しくても自分の体を大切にしないと病気になるから、秘書の私としても心配でもう少し眠るように助言しているんだけど……。」
「あんなに重度の孤独癖があるのに寂しいと言うのは初めて聞いたことで、何らかの天変地異が起きる予兆かもしれないと思ったわ。」
「その割には引きこもりで外出しないから女性との出会いがないのは当たり前だけど、本人は寂しくてもお付き合いはしたくないと言っているのよ。」
「もはや頭がおかしくなったんじゃないかと思うくらい矛盾した考え方で、寂しいのに出会いを求めないのは創作家に特有の孤独癖だと言えるのよ。」
「昔から創作家は精神障害を患っていたり深い孤独に悩まされたりするものだけど、彼の場合もそのような人生を歩んでいるのかもしれないわね。」
「ただ重度の孤独癖がある彼は彼女たちに興味を持つことができなくて、『早く帰りたい』という不純な理由で距離を置いてしまったの。」
「彼女たちは決して魅力がなかったわけではないんだけど、孤独癖があると人間関係が煩わしくて恋愛を避けてしまうのよね。」
「そのことをふと思い出して彼女たちとお付き合いしていたらと考えたときに、実現しなかった仕事帰りのデートを歌詞に描こうと思ったのよ。」
「それは自分自身の経験というよりは一般的な恋愛でよく見られる光景で、想像力で仕事帰りのデートの楽しみを連想していったの。」
「最近は体調があまり良くないのに、ほとんど眠らずに東方プロジェクトの音楽を聴いて作詞ばかりしているのだから心配なのよ。」
「自分の才能に気づいて作詞するようになったのは良いんだけど、どんなに歌詞を書いても心が満たされないのは創作家に特有の感覚だと言えるわね。」
「いつか素敵な人が現れて心が満たされるようなことがあれば、孤独癖も少しずつ溶けていって幸せになることができるのではないかと思ったわ。」
「作品は毎週土曜日に公開していくから楽しみに待っていてね。」