メイドさんと言えば、いまの方に
お願いするまでにもいろいろありました。
フィリピンのときと同じく
駐在の前任者がいなかったので、
一から自力で探さねばならず、
最初はリロケーションの担当者に
心当たりを聞いてみたり、ネットで
エージェンシーを検索してみたり。
フィリピンのメイドさんの話↓
そんなある日、お刺身用のマグロを
専門店から取り寄せたのですが
届けてくれた人がやけに流ちょうな
英語を話す人でした。
そしてこちらからは何も言っていないのに
「うちの奥さんがフィリピン人で
メイドの仕事を探しているんだけど
良かったら会ってみない？」と言います。
そんなことある？もしかして天の思し召し？
よみがえるフィリピンの想い出
さっそく日を改めて奥さんに来てもらい
面接がてら主寝室をお掃除してもらいました。
以前はクウェートだかカタールだか
どこか中東の国で出稼ぎメイドとして
働いていたそうで、お掃除の手際はばっちり。
性格も良さそうで、希望の給与を聞いても
「マダムが払いたいと思う金額で…」と
とても遠慮がち。
ところがよーく聞いてみると、
エジプト人の旦那さんと結婚して以来
居住ビザの更新をしていないそうで
つまり不法滞在状態とのこと。
そうと知って雇うのはちょっと
コンプライアンス的に厳しい…ということで
泣く泣くお断りすることになりました。
お試しでお掃除してもらったのでそのお礼と
足を運んでもらった交通費として少しお金を
渡したら、とても喜んでくれました。
離れてわかるフィリピンの良さ
ここで偶然の出会いはあきらめ、
住んでいるコンパウンドのFBグループに
「どなたか紹介いただけませんか？」の
投稿をしてみました。
連絡をくれたのは３人。
どの人も、自分が雇っている通いの
メイドさんに空いている曜日があるからと
紹介してくれました。雇い主の推薦なら
ある程度安心だし、コンパウンドにも
通いなれているので通勤手段の心配などを
しなくてよいので助かります。
１人目の候補者は、推薦してくれた人が
ぜひメイドさんの助けになりたい、
もし勤務日の希望があわなければ
自分のほうの勤務日を調整してもいい、と
熱いメッセージをくれたので
これはよっぽど良いメイドさんなんだろうと
期待大で会う約束までこぎつけたのですが、
面接前日になって本人からあっさり
「ほかの働き先がみつかったので」と
お断りされてしまいました。残念。
２人目はタンザニアから来たメイドさんで
まず面接に15分遅刻。そして面接では
とにかく生活が苦しい、お金がない、
仕事が欲しいと繰り返しアピール。
掃除洗濯アイロンがけ、なんでもやります！
と言ったわりには
「一軒家を私一人で掃除するのは無理です。
マダムも一緒にやるならいいですが…」
とわけのわからないオファーをしてきたので
採用は見送りとしました。
タンザニアは好きなんだけど
３人目はエジプト人で、英語を話さない
ため、ドライバーに通訳に入ってもらい
面接をしました。時間に正確なこと、
長くこの仕事をしていること、そして
立ち居振る舞いに好感が持てたこと、
朝早くから働けること、など総合し
彼女にお願いすることにしました。
お給料は、紹介してくれたご家庭に倣って
朝７時半から13時までで300ポンド。
当時のレートで10ドルです。
仕事が早く、頼んだ範囲（家の約半分）の
お掃除は10時半ごろには終わるので、
終わり次第帰ってもらっています。
こちらとしてもダラダラいられるよりは
集中して働いて早く帰ってもらったほうが
よいので助かっています。
その後、エジプトのインフレに合わせて
お給料を350→400ポンドと段階的に増額。
しかし為替レートが切り下がったために
今は９ドル弱で済んでいる計算になります。
ここからは伝聞ですが、エジプトでは
一番お給料が高いのがインドネシア人、
次がフィリピン人のメイドさん。
次がアフリカ諸国からのメイドさん。
そして一番安く働いてくれるのが
エジプト人、という順序らしいです。
フィリピンに住んでいるときは
メイドさんの仕事ぶりにやや不満も
ありましたが、今にして思うと
細かいことにもよく気がまわり、
お掃除も隅から隅までやってくれて
英語も普通に通じるし、なるほど
家事全般を任せるなら、お高くても
フィリピン人がよいのかもしれません。
エジプトでフィリピン人のメイドさんを
フルタイムの住み込みで雇う場合の
相場は月800ドルだそうです。
それに比べると、今お願いしている
メイドさんのお給料はリーズナブル。
お掃除は（エジプト基準では）きちんと
してくれるし、遅刻もほとんどしないし
お子さんの体調不良などで来られない時も
必ず事前に連絡をくれるので
とても助かっているのですが、
たまに？？？となることがあります。
どんな風に？？？かは、また今度。