エジプトのメイドさんの仕事ぶり | Nairobi Today

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我が家のメイドさんは30代後半、

3人のお子さんのママです。

住んでいるのは我が家から車で

30分ほどのあたりですが

乗り合いバスを乗り継いでくるので

片道2時間近くかかるのだとか。

 

乗り合いバスは思いっきり車道に出て待ちます

 

勤務時間は朝7時半から。

きれいなお洋服で通勤してきて

地下にあるメイド部屋で

仕事着のワンピースに着替えます。

敬虔なイスラム教徒で、

いつもヒジャブを被っています。

 

ごくシンプルな英語は解しますが
会話するにはちょっと厳しく
私もアラビア語はさっぱりなので
Google翻訳の会話機能で
コミュニケーションをとっています。
 
WhatsAppもアラビア語。Google翻訳ありがとう

 

フィリピンではメイドさんから
「マム」と呼ばれていましたが
(↑女性に対する一般的な敬称)、
今のメイドさんからはファーストネーム
で呼ばれています。
 
働き始めのころに
「マダムと呼ぶのと名前で呼ぶの、
どちらがいいですか?」と聞かれて
「じゃあ名前で」と答えたら、
それからは「〇〇子!」と呼び捨てに
なりました。ちなみに夫のことは
丁寧に「Sir」と呼びます。
 
出勤してきて仕事着に着替えると
まず台所のカウンターに座り
カフェラテとビスケットで休憩する
のが彼女のルーティンです。
 
当初、彼女用にインスタントコーヒーと
用意して、休憩の時は自由に飲んでね、
と言っていたのですが、

私がネスプレッソでラテを飲んでいたら

「私もそちらをもらっていいですか?」
と聞いてきました。
カプセル高いし…と少し悩みましたが、
このアラブの国で客人(ではないけど)
へのお茶をケチるのはよくない気がして
OKにしました。

 

フィリピンでもメイドさん用に

スティックコーヒーやお菓子を用意して

いましたが、好みを聞いても遠慮して

「どれでもいいです、マム」という

感じだったので、ちょっと驚きました。

 

コーヒーを飲んでいる間に

その日のお掃除箇所を伝えます。

前にタンザニア人のメイドさん候補も

言ってましたが、一度に一軒家全部を

掃除するのは体力的に無理があるので、

毎回状況に応じてお願いをしています。

 

散らかし屋もいるし

 
床掃除の道具は主にモップとぞうきん。
フィリピンではタンボとよばれる
植物で作った幅広のほうきが
メイドさんの定番アイテムでしたが、
エジプトでは床用の水切りワイパーで
大きめぞうきんをひきずりながら
床を拭くのが定番のようです。
 
 
お掃除ぶりは、全体にちょっと粗めで
うーん、という箇所もあるけど、
ここはエジプト。すべてが雑な
この国で多くを期待してはいけません。
気になったところは
ここのホコリ拭いといて、とか
あそこのクモの巣とっといて、とか
個別に言えば快くやってくれます。
 
お掃除の後は、たびたびフロアマットが
階段のてすりにかかったままだったり、
ゴミ箱が全然違う場所に置いてあったり。
窓の鍵は開けたら全部開けっぱなしだし、
メイド部屋には使った洗剤の空き容器が
ゴロゴロ、仕事着も脱ぎっぱなしです。
 

この「ぱなし」は彼女が特別だらしない

わけではなく、エジプトでは誰も彼もが
そんな感じ。
こうなったら郷に入っては郷に従え、を
実践したいところですが、悲しいかな
ついつい気になってしまい、私がそっと
メイドさんの服をたたんだりしています。
 
続きます。