コップを探しに ③アイライナー | Nairobi Today

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探しものがあり、オールドカイロの
ハン・ハリーリ市場(通称ハンハリ)
に行ってきました。

この日の探し物は歯磨きコップ。
エジプトガラスのお店を探す途中で
ちょっと渋いコーナーに立ち寄って
みました。

細い路地の階段を上がった3階に
回廊をぐるりと囲むように小さな
スペースが並び、さまざまな小物を
売るお店や職人さんの作業場?が
並んでいます。

前に立ち寄ったアラバスターの
石細工屋さんを探したのですが
記憶の場所にありません。
ウロウロするうちに、全然違う
お店のおじさんと目が合いました。

「ピラミッドはいかが?」
金ピカのミニチュアピラミッドを
おすすめされました。ピラミッドは
いらないけど…とお店を覗いてみると
細かい細工を施した金銀の小物が
無造作に机の上に並べられています。

その中にちょっと変わった形の
小さなボトルがありました。
「これはなんですか?」
「アイライナー入れだよ」
ボトルの中に眉墨を入れ、
細い蓋の先で目の周りにラインを
引くのだそうです。
エジプトといえば目の周りを
ぐるりと囲むアイライン!
魔除けだの虫除けだのいろんな
意味があったようです。

「Where are you from?」
と聞かれたので、日本人だけど
カイロに住んでいると答えたら
「JICA?」と思わぬ反応が。
「No, not JICA」と答えましたが
ここはJICAの人も来るんだよ、
店の中もぜひ見ていって!と
なぜだか大歓迎されました。
JICAの方、ありがとうございます。

薄暗い店内には、床から天井まで
ぎっしりと大小様々な金属加工品が
並んでいます。何代も前から続く
ファミリービジネスだそうで
古い商品は色がくすんでいるけど
磨けばピカピカになるし、
新しいものが欲しければ好みの品を
オーダーすることもできるのだとか。



アイライナー入れがとても繊細な
作りで、エジプトらしい品なので
ちょっと欲しい気はしたものの
買ってどうする?飾る?どこに?と
ためらう気持ちもあり、とりあえず
おじさんに値段を聞いてみると
「こっちの大きいのが250」
思ったより全然安い…。
素材は銅なのだそうです。
「古いのは安くて、新しいのは
 もうちょっと高くなるよ」
むしろ古い方が趣があっていい…。

結局決心がつかず、
「いろいろ見せてくれてありがとう。
 また来られるように写真撮っていい? 
 お店のカードある?」
と、円満に店を出るための呪文↑を唱え
おじさんと握手して店を出ました。

あれから約1ヶ月経ちましたが
実はまだ気になってます。
これは「買い」か…?


次こそコップ探しに続きます。