コップを探しに ①パワーストーン | Nairobi Today

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1ヶ月ほど前の話になりますが

探しものがあり、オールドカイロの

ハン・ハリーリ市場(通称ハンハリ)

に行ってきました。


細い路地に小さいお店がぎっしり並び

ありとあらゆるエジプトのお土産が

値札なしで売られている、とても

エジプトらしいスポットです。

 


この日の探し物は歯磨きコップ。
家のゲストルームの洗面所が

がらんとしてあまりに殺風景なので
エジプトらしいデザインのコップを

置いてみようと思った次第です。

エジプトガラスのお店を探す途中で
石を売るお店の前にいたおじさんに

見るだけ見るだけ、と声をかけられ、

ちょっと面白そうだったので

寄り道してみることにしました。

 

声をかけてきた人が店主のようで
「私は石のエキスパートです。
 ほら、雑誌にも載りました」と
誇らしげに記事を見せてくれました。
アラビア語の雑誌なので記事の

内容はぜんぜんわかりませんが、

ちゃんとした人ではありそうです。

店内奥のカウンターに案内され
「石のパワーを感じてください」と
ピンクの小石を両手に持たされました。
「石を握って、しっかりと目を閉じて

 リラックスしてください」

 

いや、そういうのは結構です、

とやんわりお断りしたのですが
おじさんはひるむことなく
「Don't worry!それじゃあ

 目を閉じるのは軽くでいいですよ」
と促してきます。


しょうがないので
「私がこの店に来たのは初めてで
 あなたと会うのも初めてです。
 しかも私はいまひとりで

 夫も友達も一緒にいません。
 なので、今ここで目をつぶって
 リラックスするのは無理です」と
しっかりお断りして諦めてもらいました。

 

するとおじさんは、横の棚から

手頃なサイズのネックレスを
ジャラジャラと取り出して

カウンターに並べ始めました。

どれも単色の石を繋げたタイプで
いろんな色がありきれいです。

「これが店で一番人気の商品です。

 このピンクのがローズクオーツ、
 この青いのがラピスラズリで
 こっちはトルコ石。それから
 これがルビーでこれはエメラルド。

 何色が好きですか?」

 

いや、それよりも

「本物のルビーですか?」
「もちろん本物です(キリッ)」
「ちなみにお値段は?」
「どれでも1500ポンド(約40ドル)」
どの石も同じ値段...怪しすぎる。

 

ここら辺が潮時な感じだったので
「いろいろ見せてくれてありがとう。
 また来られるように写真撮っていい? 
 お店のカードはありますか?」
と、円満に店を出るための呪文↑を唱え
おじさんと握手して店を出ました。

あとで見たらおじさんの写真だけ
色合いがおかしかったです。
もしかしたら石のパワー?

 

照明のせい?


コップ探しに続きます。