数本映画を観たが、何故か琴線に触れず。名作と言われているアニメ映画も何を訴えたいのか分からずじまい。これはとうとう、自分の感覚が鈍ってきたのかと思いきや、TVドラマでは心が揺さぶられるものも。まだ、大丈夫かな?
271回目は
「ドライブ・イン・マンハッタン」
タクシードライバーと女性客の到着までの会話劇。
クリスティ・ホールという女性監督。脚本も。2023年製作。日本は2025年公開。
NY、空港から一人の女性がタクシーに乗り込む。マンハッタンへ。
ドライバーはクラーク(ショーン・ペン)。人生を経てきた風貌。
女性(ダコタ・ジョンソン)の名は明かされないが、ガーリーと呼ばれる。年齢も答えない。プログラマーだという。
女性はスマートフォンでメッセージのやり取りを始める。(これが、う~ん、私には気持ちが悪い。男女間では普通とは思いたくないが、ぼかしを入れるなど勘弁してほしいと引いてしまった)。どうも相手は既婚者らしい。
途中事故があり、車は止まってしまう。クラークはガーリーに話し始める。始めは世間話。特にガーリーは気にかけず、愛想笑いをしてスマホを操作しながら相手をしていたが、次第に話にのめりこんでいく。
クラークはガーリーが連絡を取っている相手を既婚者と見抜く。長年の勘だった。
ガーリーは愛人だった。
そして、父と、11歳上の義姉と暮らし、6歳の時義姉と家を出て行った。その時全く自分に触れなかった父が握手をしてくれたとずっと思っていた。
しかし義姉は「そんな事はなかった」という。ガーリーは父の記憶を作り変えていたのだった。それはガーリーにとって大切な思い出のはずだったのだが。
クラークも自分の身の上話をする。彼も色々あったらしい。
今回義姉のいるオクラホマに帰っていたガーリー。その時流産してしまった。医者にも行かず、妊娠を愛人にも義姉にも言えず、生理が重いと2週間出血に耐えた。
その事をタクシードライバーに話してしまう。ほっとしたと、泣きながら・・・。
愛人、別れた父、ドライバーが重なる・・・・・・。
ショーン・ペンがいい味を出していた一見、気さくな様で人の心を見ぬいてしまう奥深さがあった。いぶし銀という感じ。
ダコタ・ジョンソンは良く知らなかったが、清楚な感じでとても綺麗。微妙な感情の揺れを表現していた(「鳥」、「マーニー」のティッピー・ヘドレンの孫だった。目元に面影がある)。
偶然出会ったタクシードライバーと乗客。NY。もう二度と会わないかもしれない関係。だから客は告白してしまうのかもしれない。そして、少しでも救われたのなら。
ガーリーには新しい道を歩いて行ってほしいと思った。
アパートに送り届け、握手のため手を差し出した(きっと父の代わり)クラークの手は握らず、頬に手を当てたガーリー。心を通わせた人間同士の温かな瞬間だった。
カード払いだったけど、チップが500ドル!
原題は「Daddio」。調べてみたら父ちゃん、親父、おやじさんという意味。
なるほどね。
☆☆☆★3.75です。
じゃ、また![]()
































































