人間の空へ、宇宙への憧れは尽きない。自伝を基にした作品。
218回目は
「遠い空の向こうに」
ロケットの打ち上げに情熱を注いだ高校生達と、住む町の環境も交えて描いた話。
「ジュマンジ」、「ジュラシック・パークⅢ」のジョー・ジョンストン監督。1999年公開。
1957年10月、ソ連が人工衛星スプートニク1号を打ち上げた🛰
炭鉱町のウェストバージニア州コールウッド、男性達はほとんど炭鉱で働いていた。
高校生のホーマー(ジェイク・ギレンホール)も星空を横切る衛星を見上げる。「すごい!」
ホーマーは炭鉱の町から出て行きたかった。しかし、父のジョン(クリス・クーパー)は自分と同じく息子に炭鉱で働いてもらいたいと思っていた。
ホーマーはロケットを自分で作ろうと思い、変人と言われているが頭の良いクエンティン(クリス・オーウェン)に声をかけ、
友人のロイ、シャーマン4人とロケットボーイズを組む🚀
理科のライリー先生(ローラ・ダーン)からはコンテストに出て優勝すれば、大学から奨学金がもらえると聞く。
4人はロケットを組み立て打ち上げる。炭鉱の近くに落ち、労働者が危ない目に合う。
父は怒って「二度と落とすな!」
ずっと離れた場所を探して「ケープ・コールウッド」と名付け、発射台と小屋を建て、発射を繰り返すが何度も失敗 改良を重ねる。
そのうちロケットの打ち上げに町の人々が集まるようになり、成功!新聞記事にもなる。しかし、山火事がロケットによるものと疑いをかけられ、4人は逮捕されてしまう。
皆で、「ケープ・コールウッド」の小屋を燃やす。
その後、炭鉱で事故が起き、父ジョンは負傷。ホーマーは高校を中退し、炭鉱で働き出す。父が回復後も。
しかし、ホーマーはクエンティンとロケットの軌道を計算し、行方不明のロケットを発見する。山火事は無罪だった。
父との確執の中、ホーマーは高校に戻り、ロケットの研究を皆と再開。
校内のコンテストで優勝し、インディアナポリスでの全米科学コンテストへ行く事になる。
ただ、予算のため4人の内1人だけ。ホーマーが代表だ。
ロケットの展示は好評。トラブルが起こるが炭鉱の人達の協力もあり、ホーマー達の組は最優秀校の金メダルを獲得したのだった
青春ドラマそのもの。若い時の夢をあきらめない姿は清々しい。
ジェイク・ギレンホールの明るい大きな瞳はそれを物語る。
そして、炭鉱町特有の過酷な状況と先行きの無さを絡め、ホーマー達が希望となっていく。
頑固だけど息子を見守り、認めた父を、クリス・クーパーが好演。
ラスト、実際のロケットボーイズの4人や、ライリー先生、父、炭鉱のその後が紹介される。ホーマーは、NASAで働いた。スプートニクを見た時からの夢を実現したのだった。
人生は長いようで短い。日々に追われていく。若い時の夢はいいなと思える爽やかさが残る作品だ。
です。
じゃ、また