この仕事をしていて鍛えられたなあと思うのは
相手の話や状況をただ聞くのではなくて
たとえ話をつかって、客観的な視点で考えさせたり
相手の視点で考えるようにさせるということなんです。
例えば、
先日、お客さんが家に来るということになり
息子に生ゴミを庭に埋めてきてと頼んだのですよね。
もちろん、そのままだと埋めるだけで
生ゴミをいれてあったバケツを洗わないと予想されたので
穴をほって埋めたら、バケツを水道で洗って乾かしておいてと
作業を一つ一つ具体的に説明したのですが、
バケツを洗ってまでは良かったのですが
そのバケツをなんと、玄関の中に置いて乾かそうとしていたのですよ。
玄関で干すなんて臭うし、しかもお客さんが来るというのに・・・・どういうこっちゃああああ!と激怒。
でも、なぜ怒られたのかピンと来ていなかったようなので
こうやりなさいと言ってやらせても、なぜそうなのかを腑に落とさないと同じことをくり返すと思い
ぱっと思いついた、たとえ話は
例えば、ディズニーランドの入り口の先に
ミッキーやドナルドダックがニコニコしながら手を振っているのだけれども
入り口のところにはプンプン臭う生ゴミ用のバケツがたくさん乾してあったらどう思う?
例えば、コンビニの中には、美味しそうな唐揚げやお菓子、お弁当、などが見えるのだけど
入り口の自動ドアのところに
プンプン臭う生ゴミ用のバケツがたくさん乾していたらどう思う?
ってきいたら
「行きたくなくなる」だって。
じゃあ、これからうちに来るお客さんが玄関に乾してある生ゴミの臭いが漂うバケツをみたらどう思う?
ってきいたら
「そりゃあ、嫌だわ」ってやっと納得してくれたのですよ。
それが腑に落ちると、
自然と「じゃあ、どうしたらいいの?」と考え始めたので
「ディズニーランドやコンビニではそういうバケツはどうしていると思う?」
と質問して初めてどうするのかが良いのかわかったみたい。
オイオイって感じなのだけど
今の子供達は人と関わる経験や日常生活の経験が少なくなってきているせいか
経験の少なさから色々なことを想像したり、考えられないみたいなのですよね。
それに対して、何でわからないんだと怒ったところで
それで出来るようになればよいのですが、
いくら怒っても経験が少なければ想像が出来ないのですよね。
もちろん、能力が無いわけでなくて、経験したり、理解していけばできるようになるので
一つ一つたとえ話を使いながら本人が腑に落ちるように説明し
繰り返しやっていくことが大切なのですよね。
ただ、自分でいうのも何ですが
よくまあ、くだらないたとえ話を次から次へと思いつくので
いつもくだらないことばかり言っているおっさんと誤解されてしまうこともよくあるのですよ。