幻想斬り士と呼ばれて

幻想斬り士と呼ばれて

  心の囚われを解き放つカウンセラーのブログ


  「なんだか人間関係に疲れたな…」「あの人の不機嫌、私のせいかも…」なんてモヤモヤすること、ありませんか?


仕事に結婚、子育て、友人関係など、ライフステージが変わるごとに付き合う人も増えて、どうしても周りに気を遣いすぎてしまいがちですよね。

そこで今回は人との関係を円満にするために頑張っているあなたがこれ以上消耗しないために、とっても大切な「心の境界線(バウンダリー)」についてお話しします。

「境界線を引くなんて、冷たい人だと思われない?」
そう思った方にこそ、ぜひ読んでほしい内容です!

  
1. なぜ「心の境界線」が必要なの?

自分と他人のあいだにある「心の境界線」があいまいになってしまうと、私たちの心と行動にはこんな変化が起きてしまいます。

気持ちへの影響:とにかく消耗する
 ・相手の機嫌に振り回されて、ドッと疲れる
 ・自分の責任じゃないことまで「私がなんとかしなきゃ」と背負い込む
 ・相手が不機嫌だと「私のせいかな…」と無理に合わせる
 ・相手を優先しすぎて、自分の本当の気持ちが見えなくなる

行動への影響:断れない、またはコントロールしたくなる
境界線が見えなくなると、不満があっても断れなくなります。その一方で、無意識に「相手をコントロールしようとする」という逆の行動に出てしまうことも……。
 ・「断る」「意見を言う」という、本来自分でコントロールできるはずの行動が「できない」と思い込む
 ・「相手も自分と同じ考えであるべき!」と相手をコントロールしようとする
 ・自分の意見を押しつけたり、相手の行動を細かく確認しすぎたりする
 ・「どうせこう思ってるんでしょ?」と相手の気持ちを決めつける

ここで一度、頭を整理しよう!
コントロールできるもの: 自分の(考え・行動・選択)
コントロールできないもの: 他人の(感情・行動・反応)、過去の出来事
他人の感情は、いくらあなたが頑張ってもコントロールできません。冷たいようですが、「あの人の機嫌は、あの人の課題」なんです。
 

   2. 境界線を引くことは「冷たさ」じゃない!


「でも、境界線を引くなんて冷たい気がする……」
そう思うかもしれません。ただ無理な優しさは、実は「ストレス」と「隠れた怒り」を生むだけなんです。
相手に境界線をズカズカと侵入させ続けていると、体の中ではストレスホルモンが大量分泌。表面上はニコニコ優しくしていても、心の奥底には「なんで私ばかり」「いい加減にして」という不満と怒り、そして恨みが溜まっていきます。

その結果……
 ・心の中で相手を軽蔑したり、恨んだりする
 ・ある日突然、我慢の限界がきて大爆発!
 ・心身のバランスを崩して病気になることも

無理して優しくすることは、相手に本心ではない「偽物の自分」を差し出している状態。それって、本当の優しさとは言えませんよね。

本当に尊重し合える関係とは?
大人の理想の関係は、「対等な関係」です。
具体的には
 ・ 断っても見捨てられないという「信頼」がある
 ・お互いに自律していて、無理をしすぎない
 ・どうすればお互いが心地よいかを話し合って決める
これこそが、長続きする健康的な人間関係です。

   3. お互いを大切にするための「第一歩」

じゃあ、具体的にどうやって境界線を引いていけばいいの?という方に、今日からできる3つのステップをご提案します。

① 「モヤッ」とした違和感をスルーしない
誰かといるときに感じる「モヤッ」「ザワッ」という気持ち。これは、「誰かがあなたの境界線に侵入していますよ!」という心のアラームです。自分の感覚を信じてあげてください。
 
② 小さな境界線を引いてみる
いきなり大きなことはしなくて大丈夫。
 ・「夜9時以降はスマホのメッセージに返信しない」
 ・相手の要求をすべては叶えない(できる範囲でやる)」
   こんな小さな一歩から試してみましょう。

③ 相手に「選ばせる」
あなたが境界線を引いたとき、それを尊重してくれるか、それとも怒って去っていくかは相手が決めることです。もし境界線を守ってくれない相手なら、悲しいけれど「これ以上一緒にはいられない相手」なのかもしれません。

 「関係が壊れるのが怖い」と感じたり
「NOと言ったら、嫌われちゃうかも……」
そう怖くなってしまうときは、少し立ち止まってみましょう。
それは、あなたが「相手を信頼していない」か、あるいは「相手が本当に信頼に値しない人(あなたの境界線を踏みにじる人)」のどちらかかもしれません。

そうであれば今の段階では、自分にはまだ「お互いを尊重し合う関係」を築くのが難しい状態なんだな、とそっと受け止めてあげてください。焦らなくて大丈夫。

  今回のまとめ

 ・境界線は「冷たさ」ではなく、健全な人間関係の前提条件。
 ・無理な優しさは、自分も相手も傷つける。
 ・境界線を引くことで、初めて対等で信頼できる関係が作れる!
自分を大切にできて初めて、相手のことも心の底から大切にできるのです。
まずは今日、「夜9時以降のメッセージには返信しない」という小さな境界線を自分にプレゼントしてあげませんか?
みなさんの毎日が、もっと軽やかで心地よいものになりますように。