なんば走りとか、なんば歩きというのがあるらしい。
腰を捻じらない、回さない、重力を利用するらしい。
某古武術研究家が、世に広めたらしいのだが、右手と右足、左手と左足が、同時に出る動きで、
昔の日本人は、皆そんな歩き方をしていたらしい。
それは、着物を着て、帯刀すると、自然にそうなるらしい。


そんな尤もらしい嘘が今や常識的に語られてるところが、
日本って平和だなぁ
って、思う。
まず、着物を着ても、帯刀しても、そんなロボットみたいな歩き方にはなりません。
武術の動きというのは、とても精巧精密な動きを要求される。
そんな単純な動きではないのですね。
勿論、自然に腰を回すし、捻じりもします。
重力。。。そもそもこれがないと立つことさえできないし、歩くことも不可能です。
既に利用しているのに、更にどう利用するのだろうか?

人間本来の自然な動きというのは、まずこういった変な概念を頭から取り払い、
何も考えないところから学ばないといけない。
自然な動きほど、言葉では説明し難い動きをしているものだ。
手と足は、同時に動かない。必ずズレて動いてる。
それでいて連動しているものだ。
右足がでると、右手がでるときもあれば、左手から出ることもある。
もっと言えば両手が動いている。
刀を抜くときは、スケートのように滑るように抜く。
その時、体は自然に捻じれているはずである。
捻じれてない人は基本的に手の力で抜いている。

それだけ、細かい動きをところどころでしているのだ。
一部だけ見て、これは何々だとか言うのは、本質を理解してない証拠ですね。