ここのところ、風の強い日が続いています。
春なので、風が吹くのは仕方ないとは思いますが、ちょっと強すぎます。
漢方では、風や、寒、暑、湿、燥、火(熱)といった自然界の現象を六気といいます。
少しくらい風が吹いたり、寒くなったり、暑くなったり…しても、身体の不調は起こりません。
でも、それが激しかったり、身体が六気の影響を受けやすい状態になっていたりすると、身体の不調が起こります。
そのとき六気は、それぞれ、風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火(熱)邪となります。
ここでいう風邪は、“カゼ”(=感冒)ではなく、“フウジャ”と読みます。
これらに似た現象は、身体の中から起こることがあります。
例えば、風邪によって起こる症状と似た現象が、体内から発症したものを内風といいます。
風邪による症状は、例えば、めまい、けいれん、ふるえ、かゆみ…など。
風に吹かれて起こるような、動きのある症状が多いのですね。
内風を起こしやすい人は、自然界の風邪の影響を受けやすいです。
また、風邪は他の邪を伴ってやってくるという性質もあります。
風の強い日は、無理をせず、風邪をうまくやり過ごすことも、必要かもしれません。
春は、スタートの季節。
楽しくもありますが、ちょっと頑張りすぎてしまう季節でもあります。
無理をし過ぎずに、元気に乗り切りましょう。