頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。

今回の話題は「この暑さは、フェーン現象だから…?」。
9月に入りましたが、暑い日が続いていますね。
日の出の時刻が遅くなり、日没の時間の早くなりました。

朝の5時は、まだ暗く、夜の7時は、暗くなりました。
日中の時間が少なくなれば、その分、涼しくなるはずなのに
まだまだ暑いですね。

朔日、ラジオ…RCC中国放送の天氣予報を聞いていました。
「気象予報士」が、この暑さは、フェーン現象だからと言っていました。

恥ずかしながら、フェーン現象を理解していませんでした。
なので、今回は、フェーン現象についてお勉強します。
どうぞ、お付き合いくださいませ(笑)

フェーン現象とは
氣流が山の斜面に当たった後に、風が山を越えて
暖かくて乾いた下降氣流となって、その付近の氣温が上がる現象を言います。

フェーン現象という名前は、フェーン…ドイツの Föhn =南風という
アルプス山中で吹く局地風が由来だそうです。

この局地風は、アルプスを越えて吹く乾いた暖かい風のことだそうです。
現在は、一般用語として使われています。

本来のフェーンのほかに
北米のロッキー山脈を越えて吹く風チヌークなど
世界各地の同様の風もフェーンと呼ばれているそうです。

熱力学メカニズムとしては
大氣中に含まれる水蒸氣が凝縮する際に熱を放出させる…凝縮熱です。
山の斜面を風が吹き上がる時、空氣は冷やされますが
この時に水蒸氣を多く含んでいると
露点に達した時に凝縮熱が放出されるので温度が下がりにくくなります。

上昇につれて、含んでいた水蒸氣を雨などとして失い
山を越えるまでに乾燥した空氣は下降に伴い加熱されますが
与えられた凝縮熱を戻す先がないので、元の氣温よりも高くなるそうです。

フェーン現象が起こると、冬季であっても氣温が暖かくなることがあるようです。

力学メカニズムとしては
比較的温かく乾いた空氣が、山を越えて
地表に降りてくる場合にも、フェーン現象が起きます。

この場合には、山を越える際に雲と雨は発生しないそうです。

日本の富山平野で発生するフェーン現象の約8割が
力学メカニズムによって発生しているそうです。

これは、2021年の筑波大学の研究によって明らかになりました。

フェーン現象は、山地が多い日本でも頻繁に起きる現象です。
日本では、日本海に台風や前線を伴う温帯低氣圧があります。

強い南風が吹く時、日本海側では、暖かく乾いた風が吹きます。

実際、春に、この現象によって
日本海側では、急激に雪解けが進むことが多いようです。

これだけではなく、例えば、冬に季節風によって
日本海側で雪や雨を降らせた後
山を越えて太平洋側に乾いた空氣として吹くのも
フェーン現象と呼ばれるようです。

しかし、冬で、空氣が冷たいので、いくら山を越えても
太平洋側の温度は、あんまり暖かくなることは通常ないようです。

冬の場合は、「からっ風」と呼ばれます。

とっても難しいお話になりましたので
復習をします。

風が山を越えて、斜面に沿って山を降てくる時に
山の降りた側で氣温が高くなる現象を「フェーン現象」と呼びます。

フェーン現象には
「湿ったフェーン現象」と「乾いたフェーン現象」の二種類があります。

「湿ったフェーン現象」について説明します。

風が山に向かって吹いています。
この時、風の吹いている側(風上側)の氣温を25℃とします。

この風が、高さ2000メートルの山を登る時
氣温は、100メートルあたり約1℃下がるので
2000メートルの山頂では、風上側の平地より20℃低い5℃です。

また、風が山を越えて降りる時は逆に
100メートルごとに氣温は1℃上がるので
風が山を登る前と同じ高さまで降りてくれば
氣温は山を上る前と同じ25℃です。

登る前…25℃、山頂…5℃、降りた後…25℃です。

ところが、山を登る時に。空氣中に含まれる水蒸氣の一部が
凝結して、水になり、雲ができることがあります。

水蒸氣が水になる時には、周りの空氣を暖めます。
そのため、山を登る途中で雲ができれば
山頂に達した時の空氣は、雲ができない時より暖かくなっています。

反対に、水が水蒸氣になる時には
水蒸氣が水になる時と同じ分だけ周りの空氣を冷やします。

そのため、山を降りる時には、雲の水が全部蒸発して水に戻り
風が山を登る前と同じ高さまで降りてくれば
氣温は山を登る前と同じになります。

しかし、登る時にできた雲から雨が降ってしまうと
降った分の水は、山を越えることができません。

このため、山を降りる時に蒸発する水が少なくなり
蒸発に伴って空氣を冷やす効果が小さくなります。

その結果、山を登る前と同じ高さまで降りてきた風は
山を上る前よりも暖かくなります。

雲ができない場合と同じように
25℃の風が2000メートルの山を越えることを想定して
1000メートルの高さから雲ができ始めたとします。

1000メートルまでは、雲ができない場合と同じく
氣温は100メートル上るごとに約1℃下がるので
1000メートルの高さでは15℃です。

雲ができてからは、水蒸氣が水になる時に、空氣を暖めるために
氣温は100メートル上るごとに約0.5℃しか下がりません。
(補足…この値は氣温や氣圧で変わります)

このため、2000メートルの山頂での氣温は
1000メートルより5℃低い10℃です。

雲になった水が全て雨になって山を越えないとすると
風が山を越えて降りる時には雲がないので
気温は100メートル降りるごとに約1℃上がり
山を上る前と同じ高さまで降りてきた風は、20℃高い30℃です。

このように、風が山を越える時に雲ができて雨が降れば
山を登る前よりも、降りた後の氣温が高くなります。

これが「湿ったフェーン現象」によって氣温が高くなるメカニズムです。


難しくて理解不能かもしれませんが・・・

日本には山があり、風が吹いているので
風が山を登り、雨が降れば、その風が降りてくる際には
氣温が高くなると言うことです。

今回は、フェーン現象についてお話しました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。


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