頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。

今回の話題は「発酵食品と免疫機能について…」です。
3月も折り返しに入りましたね。
夜明けの時間も早くなり、午前6時が明るくなってきました。
夕方も、午後6時は、まだ明るいですね。

春の氣配を感じる今日この頃ですが
今回は、発酵食品と免疫機能についてお話します。

免疫とは、 ウイルスなどの感染防止、傷ついた細胞の修復
老廃物やガン化したの細胞の処分などの働きを担っています。

これらは、身体を正常な状態に維持する自己防衛機能のことです。
免疫は腸と密接な関係があります。
免疫機能を高めて健康を保つためには、 腸内の環境を整えることが重要です。


そこで発酵食品についてお話ですが
発酵食品は、腸内環境を改善して免疫細胞を活性化する働きがあります。


人間の身体は、体内に侵入してきたウイルスや異物を攻撃して排除する働きがあります。
その代表として、白血球…「免疫細胞」によって守られています。

そして、免疫細胞の約70%は、腸内に存在しています。
腸は、体内で最も大きな免疫機能を担っている器官です。
免疫機能を維持するためには、腸内環境を整えるのが重要です。

腸内には約90兆個の菌が存在します。
その中で、有用菌は、免疫細胞を活性化して強くする働きがあります。

食材を微生物などの働きで発酵させた発酵食品には、有用菌が豊富に含まれているため
腸内を有用菌が優位な状態に保ち、腸内環境を整えて免疫機能をアップする効果が
期待できます。

更に、発酵食品に含まれた細菌などの微生物の働きで原料の栄養素が分解されて
消化吸収しやすい状態となり、成分の栄養素を速やかに吸収して
体内に届けることもできます。


食材の発酵を促す菌には種類があり、働きも異なります。
それぞれの菌と免疫力の関係ですが…


まずは、代表的な菌として、乳酸菌があります。
乳酸菌は、糖類などの炭水化物を分解して乳酸を作る細菌の総称です。
ブルガリア菌、ガセリ菌、ラブレ菌など、何百以上も種類があります。

乳酸菌は、有用菌を増やして腸内環境を整え、免疫細胞を活性化する働きがあります。
血液中や組織に存在する免疫細胞の「マクロファージ」を活性化させる働きもあり
異物に対する攻撃力を高めます。


次に、和食で必要な納豆に含まれる納豆菌です。
納豆菌は、枯草菌(こそうきん)の菌の一種です。
生きたまま腸まで届き、腸の働きを高めたり、有用菌を増やす働きがあります。

腸の免疫機能を担っている器官の「パイエル板」の外側にあるウイルスなどの異物を
監視する「M細胞」とくっついてバイエル板に入り込み
免疫細胞を活性化させる働きもあります。


そして、次は麹菌です。
麹菌は麹を作るためのカビの一種です。
大事なので、繰り返します。

麴菌は、カビの一種です。

味噌や醤油、味醂(みりん)など、日本由来の調味料や発酵食品に使われています。

麹菌が生成する酵素の力で、体内での消化吸収を良くしたり
酵素から生み出されたオリゴ糖をエサにして有用菌が活性化されるので
免疫機能の向上につながります。


そして、酢酸(さくさん)菌です。
酢酸菌は、アルコールをお酢の成分の酢酸に変える細菌です。
お酢を作るのに必要な菌です。

腸内の免疫細胞にある免疫機能を刺激して活性化させます。
免疫機能を高めて、アレルギー症状を抑える働もがあります。


次は、酵母菌です。
酵母菌は糖をアルコールと炭酸ガスに分解する菌です。
お酒の醸造やパン作りに使われます。

また、消化吸収されずに、直接、腸内の免疫細胞に働きかけて免疫機能を高める
βグルカンも含まれています。


腸内環境を整えて免疫細胞を活性化する働きがある発酵食品ですが
おススメの発酵食品をご紹介します。


●納豆
納豆を作るのに必要な納豆菌は、熱や酸に強い性質があります。
生きたまま腸まで届いて腸内細菌の活動を活性化します。

また、原料である大豆には、腸の「ぜん動運動」を活発にする不溶性食物繊維
細胞の主成分であるタンパク質、細胞分裂や新陳代謝を促進する働きがある亜鉛
免疫細胞の一つのナチュラルキラー細胞の働きを活発にするサポニン
細胞の老化を防ぐ抗酸化作用がある大豆イソフラボンなど
免疫に関わる成分が豊富に含まれています。


●味噌汁
味噌は大豆を麹菌で発酵させたものです。
味噌の色素成分であるメラノイジンには、細胞の老化を防いで
免疫細胞の働きを活発にする強い抗酸化作用があります。

また、抗酸化作用があるβカロテンが豊富なニンジン
免疫細胞の働きを活性化するβグルカンが豊富なキノコ類などのほか
食物繊維、ビタミン類なども多く含まれている野菜や海藻類などの食材を
たっぷりと入れた味噌汁ば、栄養満点で免疫機能も高まります。

●醤油
醤油は、大豆を麹菌、乳酸菌、酵母菌などで発酵させたものです。
醤油に含まれているアミノ酸には、身体の細胞の活性化、疲労に対する抵抗力向上
免疫の強化などの効果が期待できます。

また、抗酸化作用があるフラノンやメラノイジン、アレルギーを抑えるペクチンなど
免疫機能の向上に役立つ成分も豊富に含まれています。


●ぬか漬け
ぬか漬けには、野菜などの植物を発酵させる乳酸菌が含まれています。
より強く胃酸や胆汁酸にも溶かされずに生きたまま腸まで届く可能性が高くので
腸内の有用菌を増やして腸内環境を整える働きがあります。

ぬか漬けは、加熱をしないので、漬ける野菜の栄養素が損なわれる事がありません。
また、野菜が発酵する過程でビタミン類も増加するため
栄養が強化され、免疫機能の向上にもつながります。


●カツオ節
カツオ節は、カツオの肉を蒸してから干して固めて
カビ(麹カビの一種である鰹節菌)漬けと日干しを繰り返して作られた食品です。

人間が体内で生成できない9種類の必須アミノ酸が全て含まれています。
必須アミノ酸は、免疫細胞の産生を高めて働きを強化する作用がある成分です。

細胞の主成分であり免疫細胞の働きを良くするタンパク質も豊富です。
カツオ節に含まれるタンパク質は、脂質が少なくて良質という特徴があります。
効率よく吸収ができます。


●お酢
お酢は、穀物や果実などの原料を酢酸菌で発酵、熟成させたものです。
醸造酢、穀物酢、米酢など多くの種類があります。

免疫細胞の産生を高めて免疫機能を正常にする働きがあるアミノ酸
血流を改善して血液中の免疫細胞の働きを良くするクエン酸
有用菌のエサとなり増殖させる働きがあるグルコン酸などの成分の効果により
免疫機能の向上が期待されます。


●甘酒
甘酒は、米麹、米、水、酒粕を混ぜて発酵させて作る飲み物です。
アルコールが入っている物もありますが、基本的には入っていません。

大きく二種類があります。
米麹を原料にした物(麹甘酒)と、酒粕を原料にした物(酒粕甘酒)です。
前者は炊いたご飯(またはおかゆ)に米麹と水を混ぜて発酵させたものです。

後者は、古くは糟湯酒(かすゆざけ)と呼ばれるもので
搾った日本酒の粕…酒粕に砂糖と水を加えたものです。

体内で作ることができない全9種類の必須アミノ酸が含まれています。

更に、胃酸や胆汁酸に強く、生きたまま腸まで届く可能性が高い乳酸菌
便秘の改善や整腸作用がある食物繊維
有用菌のエサとなり増やす働きがあるオリゴ糖のパワーで腸内環境が改善されます。


いくつか発酵食品を紹介しましたが
発酵食品には、菌が大事な仕事をしています。

菌と言えば、「ばい菌」を連想する人もいるかと思います。

「菌=悪い」

と言うイメージがないでしょうか…?

「菌=悪い」では、ありません。

今回、お話ししたように人間に有益な菌も多く存在します。
菌を悪者にしないで欲しいです。

事実、体内には、約90兆個の細菌が存在します。
人間の細胞は、約37兆個です。

細胞よりも多く存在する菌の存在を認識して
菌に感謝したいです。

今日も、約90兆個の菌のおかげで、こうしてお話しできました。
ありがとうございます。


今回は、発酵食品と免疫機能についてお話しました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。



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