頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。

今回の話題は、『「話が通じない」の正体』・・・共感障害と言う謎の感想です。
今回も黒川伊保子さんの本です。

黒川さんは、人工知能の研究者・脳科学者ですが
分かりやすい口調で展開されますので、読みやすいです。

この本で、黒川さんは、ご自身が60歳近くになって左利きを自覚したことや
自閉症スペクトラムだと認識したことを告白しています。

私自身は、10歳で左利きを認識しました。
この本を読んでいると、私も自閉症スペクトラムなのかもしれないと思いました。

そんな訳で、黒川さんに親しみを持ちました。
ちなみに、この次に読む本も、黒川さんの本を予定しています。

それでは、この本の感想に入ります。

まず、この本のテーマは、対話以前の問題を扱っています。
副題にある「共感」ですが、男女や年代によって「共感反応」には、差があるようです。

共感は、脳の感性の領域に影響を受けるようです。
脳は、3歳までに、その方向性が決まり、8歳までに確定するそうです。
8歳までに、空間認識能力と身体制御、更に言語モデル形成を司る
小脳の発達臨界期を迎えるようです。

脳は、「感じない」方が強く
脳が見ている物は、思った以上に個人差があります。
多くの人が、目の前の他者が、自分と同じ物を見て、同じように聞いて
同じように感じていると思い込んでいます。

しかし・・・

転んだ時に、「とっさに」左手を出す人と、右手を出す人がいます。
驚いた時に、「とっさに」飛び上がる人と、のけぞる人がいます。

人によって、とっさの時に選ぶ神経回路は違います。
この神経回路違いが、「話が合わない」の原因だそうです。

ちなみに、「とっさの時に選ぶ神経回路」を否定されると
人格否定につながるそうです。

人によって、「脳の認識傾向」と「身体の制御方式」が違います。
なので、人によって「普通」が違います。

この「普通」の違いが、話がすれ違う原因でもあります。

「普通」は、男女・年代・住んでいる地域で違います。
最近では、利用するSNSでも違います。

FacebookとInstagram、X(Twitter)でも違います。

また、脳は、世界を全て見ているのではありません。
本人が見たいように見ています。
すなわち、偏った見方をしています。
誰しも、「色眼鏡」をかけています。

先ほど言いました「脳の認識傾向」が違うからです。

これは、必要な物を必要な時に、とっさに認知するには
全てを見ていては、認知できないからです。

とっさに認知するには、それぞれ固有の「認知の枠組み」が必要です。
この認知の枠組みには、顕在意識が優位に働くものと
潜在意識が優位に働くものがあります。

一人ひとりが見ている世界は、脳が作っていますが
これは、「認知の枠組み」が作っています。

話が通じないのも、分かり合えないのも、「認知の枠組み」が違うからです。
「認知の枠組み」が違うことを認識していないからです。

ちなみに、夫婦は、一般論では、「認知の枠組み」が違うから結婚するのようです。
バランスよく子孫を残すために、敢えて「認知の枠組み」が違う者が一緒になるようです。

それゆえ、夫婦で話がすれ違うのです。

と、黒川さんは、主張しています。

この「認知の枠組み」は、時代と共に変化するようです。
先ほどもSNSによって普通が違うと言いましたが
文明の利器により、身の回りの生活が日進月歩で変わっていきます。
いいのやら、悪いのやら・・・

この本で自閉症についても言及があります。
私も自閉症について誤解していました。

自閉症とは、自ら閉じこもって他者を拒絶するものと認識していましたが
そうではないようです。

自閉症の英訳は、オーティズムだそうです。

このオーティズムの語源は、ギリシャ語で
「自己」に由来しているそうです。

英語の「オート」もそれにあたり、自立・自律・自動などの意味です。

なので、オーティズムは、独自脳や独自主義が直訳です。

自閉症と言う日本語訳が間違っていますね。

自閉症とは、独自な物の見方をするので、汎用性の典型的な物の見方ができないため
コミュニケーションが成立しにくい・・・です。

天才と呼ばれる人は、このタイプの人が多いかと思います。

問題なのは、自閉症の程度だそうで、重度になると生きるのがツラくなるようです。
重度の自閉症の人は、脳に映る鏡に、あまりに多くの物が見えるので
混乱して疲弊するのだそうです。

先ほど、「認知の枠組み」のお話をしました。
人は、世界の全てを見ているのではなく、見たいように見ています。

また、とっさの時にも速やかに判断できるように
人それぞれの固有に脳の認識傾向を持っています。

すなわち、見たい視点で切り取って見ています。

脳は、必要な情報と、不要な情報を瞬時に判断して
不要な情報は捨てています。
無自覚ですが・・・

車が好きな人は、街中で車が走っていると
その車がどんな車か、その情報が入ってきます。
色、車種、型番、グレード、年式、値段など
しかし、車に興味がない人は、何台すれ違っても
何も反応しません。

このように必要な物は人によって違いますが
不要な情報は、脳が自動的に捨てています。

しかし、重度の自閉症の人は、多くの情報に反応して
情報として認識されるので、脳内で混乱してしまいます。

世間には、自衛症の人が多くいるようです。
自閉症…独自脳を持った人がいるのです。

独自脳を持つ人とそうでない人…典型脳と言いますが
両者は、そうそう簡単には分かり合えないようです。

また、日本は、教官障害が起きやすい国でもあります。
日本は、ほぼ同一の民族で構成されています。
日本は、ほぼ同一の言語(日本語)を用いています。
日本は、ほぼ同一の価値観で暮らしています。
(同調圧力というコトバも最近は出てきましたが…)

日本は島国で、大量の外から移民が来ることはありませんでした。
欧州などは、陸続きで、多民族・多言語・他宗教・多文化であることが多いです。
そうなれば、相手が違うことを前提にコミュニケーションが図られるので
個性として認識されますが、日本では、そうではありません。

日本では、「暗黙の了解」が重んじられます。
それゆえ、すれ違いが起きやすくなります。

話が通じないのは、「認知の枠組み」が違うからです。
他者の「認知の枠組み」を尊重することが
コミュニケーションの第一歩だと思います。

人によって「普通」が違います。
人によって人生の答えも違います。

どれが正解でも正義でもないです。
人それぞれです。

いろんな「認知の枠組み」を知り、受け容れていきましょう。

少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。




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