頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。

今回の話題は、「難消化性デキストリン」って、なに?
最近は、「難消化性デキストリン」なるものが登場してきているようです。
難消化性・・・消化しにくい・・・
何だろうと言うことで、お話します。

難消化性デキストリンの前に、デキストリンですが
デキストリンとは、日本語で「デンプン」のことです。

なので、難消化性デキストリンとは「消化されにくいデンプン」を意味します。

難消化性デキストリンは、トウモロコシなどの穀類や熟した果物などに含まれます。
トウモロコシのデンプンを焙焼して、アミラーゼで加水分解して
難消化性成分を取り出したものが「難消化性デキストリン」です。

また「消化されにくい」という概念から、水溶性食物繊維に分類されます。

ちなみに、アミラーゼとは、唾液や膵臓(すいぞう)にある
デンプンを分解する消化酵素のことです。


難消化性デキストリン誕生の経緯ですが
戦後の日本は、アメリカの食文化の支配を受けて
1970年代頃よりファストフード店が上陸してきました。
肉類の摂取増加などの影響で西洋化して、脂質摂取量は加速していきました。

家庭の食卓にも、「フライパン革命」なるものを押し付けて
肉や魚などの動物性食品をフライパンで調理する食文化を導入されて
和食離れが進み、お米や海藻類の摂取量低下しました。

そして食物繊維不足が問題視されました。

ちょうどこの頃、「消化されないが体内で良い働きをする栄養素」として
食物繊維が第六の栄養素として注目されるようになりました。

1980年代に食物繊維不足改善目的に「難消化性デキストリン」が誕生しました。


難消化デキストリンは、胃ではほとんど吸収されません。
小腸で約10%吸収されて、大腸で約50%発酵などに利用されます。

そして、体内で様々な働きをして、約40%は排泄されます。
では、体内でどのような働きをしているのでしょうか…?

その主な働きとして、プレバイオティクス効果があります。
プレバイオティクスとは、善玉菌のエサとなる難消化性食品成分のことです。

代表的な食品成分には、イヌリンやオリゴ糖があります。
このプレバイオティクス効果が、難消化性デキストリンにもあると
報告されています。

おさらいですが、難消化性デキストリンは
胃ではほとんど消化されずに小腸から大腸へ移動します。

大腸に移動した難消化性デキストリンは
腸内細菌の発酵を受けて短鎖脂肪酸を発生することが判っています。

この短鎖脂肪酸は酸性です。
善玉菌と言われるビフィズス菌や乳酸菌は、酸性環境に強いため、酸性を好みます。
一方、ウェルシュ菌やブドウ菌などの悪玉菌は酸性に弱く、酸性環境を嫌います。

海外の研究で、難消化性デキストリン(10g、15g、20g)を長期間摂取した結果
善玉菌のエサとなっており、快適な胃腸の補助になることが判りました。

このように難消化性デキストリンは
善玉菌の好む酸性の短鎖脂肪酸を生成することで健康に寄与するでしょう。


食事管理や運動をしている人にとっても
難消化性デキストリンが健康に寄与する可能性がありそうです。

男性120人を対象にした研究で、難消化性デキストリン群は、プラセボ群と比較して
ダイエット時の置き換えやプラスアルファの食事として有用であると認めました。


難消化性成分とミネラルの関連については、まだ充分に解明されていませんが
オリゴ糖はカルシウムや鉄など金属イオンとの相性が良いと考えられています。

難消化性デキストリンについても
カルシウムやマグネシウムとの相性が良いことは人間の研究で報告されています。

カルシウムやマグネシウムは生きていく上で必要不可欠なミネラルです。
カルシウムは骨や歯の構成成分であり、その他健康を維持に必要です。

また、マグネシウムは約300以上の酵素とも相性が良く
身体づくりにおいて大切なミネラルです。

これらのミネラルは、カルシウム吸収率は25%~30%と低く
マグネシウムについても40%~60%程度であり100%吸収できるのではありません。

相性の良い難消化成分と一緒に摂取することで、上手に栄養補給が出来るでしょう。


また、難消化デキストリンは「低GI食品」です。
ブドウ糖を摂取した場合と、難消化性デキストリンを摂取した場合を比較すると
明らかです。

またいくつかの研究では
難消化性デキストリンを混ぜたクッキーやジュースを摂取した群と
摂取していない群で比較した場合に、難消化性デキストリンを摂取した群のほうが
GI値を低く抑えることができました。


アメリカの食事ガイドラインでは
少なくとも1日25g程度の食物繊維摂取を推奨しています。

日本においても、女性1日18g以上、男性1日21g以上(18歳~64歳の場合)を
食物繊維摂取目標量として定めています。

しかし、現状としては、20歳以上の食物繊維平均摂取量は1日15gと不足しています。
「難消化性デキストリン」を普段の食事に取り入れて
食物繊維の足しにすることは、ひとつの手段です。


難消化性デキストリンの原料はトウモロコシです。
安全性は極めて高いと言われています。

ただし、原料のトウモロコシが外国産だった場合は
遺伝子組み換え作物の危険性があります。

遺伝子組み換え作物の安全性はまだ担保されていないので
国内産か、非遺伝子組み換え作物が原料のものを使いましょう。


食物繊維は、大腸まで届き、発酵して腸内細菌のエサになり
短鎖脂肪酸やガスを生成します。

このガスの発生により腸内の圧力が上昇し
膨満感や鼓腸など痛みを感じる場合があります。


海外の論文で、難消化性デキストリンを「15g、45g、80g」摂取した場合に
身体への影響を調べた研究があります。

その研究よると、45g以上摂取した場合に膨満感を感じる方が数名いたようです。
下痢については、80g摂取した場合でも発生しなかったと報告されています。
ただし80g以上摂取し続けた場合については「解らない」としています。


多くの研究では、少しずつ摂取量を増量していくための慣らし期間を設けています。
摂取する場合は、急に多量摂取するのではなく、身体と相談しながら取り入れましょう。


難消化性デキストリンは、幅広く活用できそうです。
しかし、何度も繰り返してくどいですが
摂り過ぎは健康を害します。

単一の成分だけに固執するのではなく、
普段の食事に、野菜・海藻を中心に満遍なく摂ることです。

何事もバランスよく摂ることが大事です。
そして、なにより、良く噛んで食べることです。

感謝して、ゆっくり良く噛んで食べることです。

私は、食事の前に、手を合わせて感謝の言葉を述べます。

「皆様のお陰で食事にありつくことが出来ました。」
「命の恵みをいただきます」


少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。




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