頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。

今回の話題は、老化を加速させる「酸化」と「糖化」について。
誰しも積極的に老化を加速させたいとは思わないでしょう。
その老化を加速させる「酸化」と「糖化」のお話です。


まず老化とは…?
端的にいえば、タンパク質の劣化です。

動物で例えると
ハダカデバネズミは、ガンや動脈硬化になりにくく
長寿の動物です。

このハダカデバネズミの体内では
タンパク質の品質が維持・管理されています。

そのため、老化の過程が抑えられています。

また、地下にトンネルを掘って生活しているので
天敵から身を守ることができています。

自分の持っている資源を
タンパク質の品質管理と維持に割くことができると
考えられています。


タンパク質の品質を劣化させる引き金についてですが
老化に影響を及ぼす要因として、「酸化」が挙げられます。

「酸化」は、自然界における最も基本的な化学反応のひとつです。
物質が、酸素と結合することで電子を失って
変化する現象のことです。


日常生活では、酸化現象が様々な形で起きています。

例えば・・・
「クギがさびる」
「皮をむいだリンゴが変色する」
「輪ゴムが朽ちる」
「スーパーで買ったバラ肉が黒くなる」
などです。

このように、酸化によって物質は劣化します。


これと同じ現象が人間の体内でも起きているのです。

呼吸で取り込まれた酸素は
全身の細胞のエネルギー代謝に使われますが
一部の酸素はその過程で、反応性の高い「活性酸素」に変化します。

身体の細胞の主成分であるタンパク質を傷つけ劣化させて
問題を引き起こすのです。


「酸化」の次は「糖化」です。

「糖化」は、近年、老化との関連で注目を集めています。

糖化とは
体内で過剰になった糖がタンパク質にひ引っ付く現象のことです。
タンパク質は身体の主要な構成因子のひとつなので
いわば身体が「砂糖漬け」になるような現象です。


初期の段階で、糖の濃度が下がれば
タンパク質は元の正常な状態に戻れますが
高濃度の糖にまみれた状態が長年続くと
タンパク質は徐々に変性していきます。

この糖が過剰に蓄積していくと、姿形が大きく変わって
タンパク質は、AGE(終末糖化産物)に変わります。


タンパク質はAGE化することにより、その働きが劣化します。

更に、酵素もタンパク質ですので
抗酸化反応などの様々な生体反応が障害を
受けることになります。

AGEは、細胞や臓器に炎症を引き起こす原因物質であることが
近年の研究で明らかになっています。

「糖化」という言葉は
一部の人たちによって使われるようになりましたが
まだ一般的な用語とは言えません。

本来、「糖化」は
エネルギー源として貯蔵された植物のデンプンなどが分解され
オリゴ糖やブドウ糖などになる反応のことを指します。

つまり、「糖自身が化ける」ことなのです。

一方、老化との関連で使われる「糖化」は
糖がタンパク質を化かす現象です。

ただ、この使われ方も徐々に定着しつつあるようですので
老化に関しても「糖化」の言葉を使うことにします。

老化は活性酸素とAGEの負のスパイラルで進んでいきます。

炎症は
内的・外的ストレスに対する代表的な生体防御反応です。

一般的には
細菌感染やケガなどによって組織組織が赤く腫れて
痛みと熱感を持つ急性炎症を指します。

一方で、立った症状がなく
低いレベルの炎症反応が長年にわたって持続的に続く
慢性炎症もあります。

こちらは、その特徴から「くすぶり型炎症」とも呼ばれて
徐々に細胞や臓器障害を起こしていきます。


慢性炎症は、食事や喫煙、肥満、高血糖、高血圧など
様々な危険因子で引き起こされていきますが
その主な原因となっているのは、活性酸素とAGEです。

AGEは活性酸素を発生させて
活性酸素は糖化反応を推し進めます。

炎症によってAGEの蓄積や活性酸素の産生も促されます。
つまり、多くの危険因子は、活性酸素とAGEを作りだし
この二つが悪循環系を成立させ、老化を進めていくのです。


AGEは、タンパク質+糖+加熱という化学反応から生まれます。

体内でも作られます。
体外からも食べ物や喫煙の形で取り込まれます。

体内で作られるが、全体の約3分2のです。

体内では、人体の細胞や組織を構成しているタンパク質に
糖が結びつき、体温で熱せられるという糖化反応が
AGE生成の出発点になります。

糖化が初期の段階であれば
タンパク質は元の形に戻ることができますが
糖化が長期間続くとタンパク質は劣化・変性し
AGEとなって、元の正常な形のタンパク質には
戻れなくなってしまいます。


また、AGEは食事からも取り込まれます。

食材を炒めたり、焼いたり、揚げたりすると
茶色やきつね色になります(厳密にはコゲ)が
この部分にタンパク質と糖が加熱されてできたAGEが
含まれています。


AGEは、タバコを吸っても体内に入ってきます。
収穫された葉タバコは
加工や乾燥処理、熟成過程を経て製品になります。

この過程で、葉タバコのタンパク質にAGE化が起こり
喫煙する時に、煙としてAGEが肺から吸収されるのです。


1日にタバコ1箱(20本)を平均7.7年間吸った
3000人以上の人たちを調査したところ
禁煙後、AGE計測器で測定したAGE値が
喫煙前の値に戻るのに、15年を要することが
明らかにされています。

喫煙によるAGEの蓄積はかなり長期間に及ぶのです。


糖とタンパク質がくっついて身体が糖化する「糖化」が進むと
老化物質であるAGEが増えると言われても
なかなかイメージできないかもしれません。

しかし、この「糖化反応」は体内だけでなく
日常生活でもよく目にする現象です。

例えば、ホットケーキを焼いた際のコンガリきつね色ですが
これは、材料である小麦粉(糖)と、卵(タンパク質)を
混ぜ合わせたものがフライパンで加熱されて
糖化反応が起きた結果、できたものです。


また、肉や魚を焼く時に発生する褐色のコゲも
肉や野菜に含まれているタンパク質と糖が
AGE化反応を起こしたものです。


タンパク質+糖+熱によって変色する「褐変反応」は
1912年にフランスの科学者、ルイ・カミーユ・メイラードが
発見したもので
この反応は彼の名をとって
「メイラード反応」とも呼ばれています。


食品の場合、タンパク質が変性して褐色化すると
香ばしくなる一方で
栄養価が損なわれる現象が起こります。

同様に、体内でこのメイラード反応が起こると
タンパク質の劣化、変性が起こっていきます。

そして、糖化でタンパク質の変性がさらに進むと
毒性の強い終末糖化産物、AGEができてきます。

タンパク質がAGEに変性してしまうと
もう元の正常な形のタンパク質には戻れません。

焼き魚やトーストのコゲが
削り取らない限り消えないのと同じです。


今回は、酸化と老化についてお話しました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。



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