頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。

今回の話題は「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)って、何だ?」
先日、高知の知人と話をしていた時のことですが
静脈瘤って、何?という質問を受けました。

なので、今回は、静脈瘤についてのお話です。

下肢静脈瘤は、静脈瘤の一種ですが
下肢以外には、食道や陰嚢(いんのう)に
できることがあります。

ただ、ほどんどの場合、静脈瘤というと
下肢静脈瘤のことを指しています。

では、下肢(かし)とは
簡単に言うと、「脚」(あし)のことです。

ちなみに
足首から先を「足」(あし)と呼びます。

股関節から、ひざまでを大腿(だいたい)
ひざから足首までを下腿(かたい)
と呼びます。


次に、静脈ですが
静脈と動脈がありまして
いずれも、心臓から送り出された血液の通る血管
のことを指します。


動脈は、心臓から送り出されて
酸素と栄養素を身体に送り届けます。

動脈は、心臓から送り出される時の
圧力に耐えられるよう弾力があります。
酸素を豊富に含んでいるので
動脈の血液は、鮮やかな赤色です。


静脈は、
身体で使われた老廃物や二酸化炭素を
心臓に送り返します。

静脈の多くは身体の表面近くを通り
その壁は薄くて、動脈のような弾力はありません。
静脈を通る血液は、どす黒い赤色です。


ココから先は、少し専門的です。


脚の静脈は
深いところを通る深部静脈
表面近くを通る表在静脈に分けられます。

深部静脈は、いわば脚の静脈の幹線道路のようなもので
脚の静脈血の約80~90%が流れています。


表在静脈は
大伏在静脈(だいふくざいじょうみゃく)と
小伏在静脈(しょうふくざいじょうみゃく)に分けられます。


大伏在静脈は、足首からふくらはぎと
大腿(太もも)の内側を通り
大腿(太もも)のつけ根で
深部静脈とつながっています。


小伏在静脈は、足首からふくらはぎを通り
ひざの裏側で深部静脈とつながっています。


深部静脈と表在静脈の間には
穿通枝(せんつうし)という小さな血管があります。
いわば、幹線道路と一般道を結ぶバイパスのようなものです。


脚の静脈血は
大伏在静脈、小伏在静脈、穿通枝を通って
深部静脈に流れ込み、心臓に戻っていくのです。


下肢静脈瘤ができるのは
深部静脈と表在静脈のうち
表在静脈です。


下肢静脈瘤のメカニズムですが

動脈を通る血液は、酸素と栄養素を届けるために
心臓から勢いよく送り出され、速く流れます。


それに対して心臓に戻る静脈の血液は
ゆっくりと流れています。


しかも、脚の静脈は
心臓よりも下に位置しているので
重力に逆らって戻る分、ゆっくりとなります。


そのため、血液を心臓に戻すために
静脈還流(じょうみゃくかんりゅう)というシステムが
備わっています。


静脈還流システムは
次の三つの機能があります。

❶筋肉のポンプ作用
❷逆流防止弁による作用
❸呼吸による作用



❶筋肉のポンプ作用とは
歩いたり、走ったり、脚を動かした時に
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)が
収縮と弛緩をくり返して
脚の血液を心臓に向かって送り出す働きを指します。


❷逆流防止弁による作用とは
筋肉のポンプ作用によって
心臓に向かって送り出された血液が
逆流しないように働く弁です。
静脈の内側についている「ハ」の字形をした薄い膜で
血液が通るときは開いて
通過すると閉じる構造になっています。


❸呼吸による作用は
❶筋肉のポンプ作用と❷逆流防止弁による作用の働きを
更に補う役割を果たしています。
息を吸うと、胸部の外郭を形成する胸郭が拡大して
胸部の内圧が下がります。
これにより、血液が心臓に戻るのを助けます。


下肢静脈瘤は
主に、逆流防止弁が壊れることで発症します。

壊れやすいのは、脚の付け根と
ひざの裏です。


表在静脈が深部静脈に合流する部分なので
この部分の逆流防止弁が壊れやすいです。


何らかの原因で、圧が高くなり
洪水の際に、堤防の水門が決壊するように
逆流防止弁が壊れます。


それに加えて
壊れた逆流防止弁の下の逆流防止弁が
強い圧力にさらされて、壊れていきます。

負の連鎖が続いて
次々に逆流防止弁が壊れていきます。


そうすると、血液が、流れず、たまっていきます。

この状態を皮膚の上から見ると
ネズミやヘビのように、うねうねと
血管が見て取れます。


これが、下肢静脈瘤です。


血液の流れが悪くなるので
当然、だるさを感じたり
「こむら返り」を起こしやすくなります。


今回は、予想以上に長くなりましたので
次回以降、改めてお伝えします。



午後から雨ですね。


予報では、大雨になるかもしれません。


西日本豪雨災害から、二年が経ちますが
恐ろしくなりますね。


少しでも穏やかに過ごしていただければと思います。



今日もありがとうございます。



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