侍ジャパン | 一毛録 - Genkairo Official Weblog -

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古美術 玄海樓店主のきまぐれブログ

WBC。
日本が栄えある世界一を勝ち取りました。
本当に良かったです。

これで日本中が少しでも元気になり、
「最後まで諦めない」気持ちを多くの人々が感じたに違いありません。

「侍ジャパン」とはよくいったものです。
私は「侍」という言葉が好きです。

単に最近欧米でもてはやされる「SAMURAI」ではなく
「さぶらひ」からくる「さむらい」。
一般に武士ということですが
本来上級武士で幕府直属の御家人を指していました。

私の「野元」という家は
武士の子孫である、とよく父から聞かされましたが
古くは薩摩あたりから出てきた、もしくは野元村という村が長崎にあったそうです。

それはさておき、
侍の気質、男気、
そんなものに小さい頃より憧れがあります。

「やまと魂」という言葉は古くからありますが
この「やまと」は倭(和)・大和・山都・山門・日本など当てられる字がたくさんあります。
この「やまと」は果たして源流はどこにあるのでしょうか?

邪馬台国、いや奈良(大和)から、と諸説ありますが、
邪馬台国の「台」は実は「一」の読み間違いあるいは写し間違いだとされています。
即ち、「臺」と「壹」の違いです。

となると「邪馬台国」ではなく「邪馬壱国」となります。

平城京は710年に遷都。
それから「大和」の文字が当てはめられています。

それまでは「大和朝廷」(現在は「ヤマト王権」)ということになっていますが、
その「ヤマト」です。

何故「ヤマト」なのか。

「漢倭奴国王」と刻されたといわれている有名な「金印」。

ここからも「倭」という文字から日本が「倭」の国、
読みを「やまと」と呼んでいます。

しかし、ご覧になれば判りますが、
かの「金印」には
「漢倭奴国王」ではなく、
「漢委奴国王」と刻されています。

「倭」ではないのです。
「委」(ゆだねる)なのです。

これをどうみるでしょうか。

奴国という国があったとされますが、「奴」は実は卑下された文字なのではないでしょうか。

ますます謎は深まります。

日本という文字。
普通に「にっぽん」や「にほん」と呼びます。

ではどちらが古い呼び方なのでしょうか。
「ひのもと」という言い方もあります。

「日本橋」という地名。
東京では「にほんばし」、大阪では「にっぽんばし」です。

中国福建省あたりで使用される言語、福建語。
この言葉では日本を「ニッポン」と発音します。
日本人は「ニッポンヤン」です。

どこか親しみが湧きますね。

言葉や言語は離れた地域同士でも
どこか似たものや共通点があったりするものです。

ただ、どちらかより伝わった、また影響された、に違いありませんが。

何かと日本らしさ、本来は日本が発祥だ、
といった事がどんどん失われている現在。

事実、日本という国が、混血が繰り返され、また
世界中の民族の影響の多い事もあります。

それでも
日本人として生まれ、日本という国に誇りを持ち、
日本の歴史や文化に大きく影響される人生はなかなかのものだと
一人で勝手に色々と思い巡らす
私でありました。

侍ジャパン、おめでとう。
そして、ありがとう。