一毛録 - Genkairo Official Weblog -

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古美術 玄海樓店主のきまぐれブログ

ようこそ 玄海樓店主ブログへ。

古き時代より受け継がれてきた美術品の数々・・・。
その一つ一つが様々な人々の眼を、手を経て今もその輝きを失わない。
佳品と呼ばれるような・・・そんな品々を後世へ引き継いでゆく。流行や表面的な評価には影響されません。
本当に信用できる美術商を貴方は御存知ですか?

当ブログは、昔ながらの落ち着いた街並み・良き大阪の情緒を感じさせてくれる北浜に実店舗を構える
古美術・玄海樓の店主が徒然に書き綴るウェブログです。

機会がございましたら、是非とも当店まで御越し頂ければ幸いに存じます。
さらに遠方の方には、当店ネットショップもございます。是非御覧下さいませ。

古美術・玄海樓 公式ブログ「一毛録」 管理人・野元 淳

8月もまもなく終わろうとしています。

 

台風、地震、豪雨に見舞われ、

猛暑、酷暑、と言われたこの夏。

 

場所によっては渇水、干上がり、

或いは浸水、土砂災害、

 

気温が極端に高温な箇所もあれば、

毎日酷暑とまではゆかず、やや涼しい日もあった所も・・・。

 

列島各地で様々な気象状況が続きました。

 

 

当方は、というと

仕事の都合で7月の後半に九州へ行っていましたが、

大阪に戻った2日後、東京への飛行機で上空にいたその時間。

熊本での大地震が起きました。

この8月の15日からは、

帰郷すべく福岡経由で我が故郷へ。

 

今回は博多で少しゆっくりできる間があったので、

初めて「大宰府天満宮」「九州国立博物館」へ。

歴史あるたたずまいに心を奪われ、

また、思いも新たにしました。

 

故郷の島では

いつものような日程をこなし、

帰路へとつきました。

 

 

この休みでの日々は、

これまでとは少し違い、

 

いろいろ深慮することとなりました。

 

故郷に対する感情は、

人それぞれかと思いますが、

 

当方、

これまでは

人口減少、過疎化してゆくこの島を

何とかしなくては・・・という思い、

 

また、ささやかながらやってきた経験と知識、

収蔵してきた品々を、

何とか公開、閲覧、後世に役立つべく、

そういった施設や機関、機会を設けられたら・・・と

 

考えてきました。

 

が、意外にも

この思いを考え直さねばならなくなってきた、

いや、もっと思慮すべきであると

感じました。

 

 

よく言われるのは、

島内で暮らす人びとと

一度でも島外へ出たことがあり、余所で暮らした経験のある人との

感覚、価値観は大きく違っている、ということです。

 

それはその通りで、

元々島外の人びとから見た感覚も大きく違っています。

 

何が必要で、何を求めているか、

そもそも、何を問題として抱えているか、

 

それを理解する事が何より重要なのです。

 

出生率、労働人口、それらが減少するのはある意味、

仕方ない事かもしれません。

島だけでなく、今や日本全土でこの問題を抱えているからです。

 

それでも、

離島では本州の都市部とは大きく違い、

人が減ってゆくことで

産業が振るわない、雇用が減る、

働き手がなくなる、住めなくなってゆく、

 

要はライフライン、生活基盤が大きく揺らぐことに

なりかねません。

 

例えを一つ上げると、

仮に病気になっても、医者が居ない、ナースが居ない、となると

病院が減ったり、場合によっては無くなってしまう可能性がある。

となると、急患を受け入れられなくなり、

本来、助かる命も助けられなくなってしまう可能性があるのです。

 

事実、今この夏の訪島オンシーズンであるにもかかわらず、

乗組みの整備船員が少なくなったため

高速船の便数が1本減ってしまい、

乗りたくとも乗れなかった乗客が数多くありました。

(当方は前もってシステム上で予約していたので助かりましたが)

 

発展も大事ですが、最悪のケースとならない為にも

守らねばならない優先順位があるのです。

 

過疎化の食い止め、

これはこれからも大きな課題として残り続けます。

 

 

かつて、当方が10歳まで過ごしたこの島には

当時4万人を超える人びとが住んでいました。

聞くところによると、

それ以前には5万人住んでいたことがあったそうです。

今では半分の2万人ちょっとの人口となってしまいました。

 

この先、増える要素は皆無で、

これからも減り続けてゆくのは必至、

 

ただただ我々にできることは、

少しでも島に帰った時に協力できることをすることと、

近年僅かながら増えてきた都市部からの移住を勧めること等

限られてはいます。

 

かつての賑わいは

もう幻となってしまいましたが、

毎年帰省するたびに

その光景が思い起こされ、

 

色んな思いに浸ってしまいます。

 

自分勝手だと思われそうですが、

 

それでも、

望郷の思いは

負けません。

 

我が事業の屋号は「玄海樓」。

 

愛する島は玄海に浮かんでおり、

海域は玄界灘と呼ばれます。

その島への愛と思いは底知れません。

 

 

ご存じの方も多いでしょうが、

中世の国際戰爭とも呼ばれる

所謂「元寇」の折、

一説には台風であったとも言われますが、

二度とも「神風」が吹いたとされます。

これが「神国思想」にも結び付きますが、

その暴風雨である神風が吹いたのが

この玄界灘なのです。

 

 

また来年、

帰省する日まで

 

待ち遠しい、

 

それゆえ

頑張れる、

 

そんなところでしょうか。

 

 

まだまだ残暑は厳しいです。

 

ご自愛のほど。