引き続き、岐阜県立森林アカデミー辻先生のセミナーを受講し

健康と断熱・気密性能の関係について感じたことを書きます。

 

まずはこのグラフをご覧ください。

 

 

このグラフは、年齢・男性女性別に起床時の室温と血圧との

関係を表したものです。

年代別にそれぞれ血圧の値が曲線になっていますが、高齢に

なるほど血圧が高くなることが分かります。

高齢になるほど心筋梗塞や脳梗塞など、高血圧が原因の疾病

リスクが高まることも、この年代別血圧グラフを見るとよく理解

できます。

 

例えば室温が10度のときの血圧は、30代で120弱なのに対し

80代では150程度と、日本の基準ではかなりの高血圧になって

しまいます。

室温が5度上昇するごとに起床時の血圧は下がり、30代は男女

共に室温20度くらいで血圧は最低値をなるのに対し、80代では

25度くらいの室温が、血圧だけに限って言えば最適温ということ

になります。

特に女性の場合は、80代で見ても室温が15度以上に保たれれば

高血圧による疾病リスクはぐんと下がることが分かります。

断熱性能を高め室温を15度以上に保つことは、脱炭素や省エネ

の観点だけではなく、健康で長生きするためにも重要だという事が

よくわかります。

 

次回は、気密性能と血圧の関係です!