GENETO -85ページ目

Långholmen Hostel @ Sweden

LANGHOLMEN

僕達が今回ストックホルムに滞在したのはLångholmen Hostelという元々刑務所として使用されていた建物をリノベーションして使われているホステルです。
非常に美しい小島の中にありますが、数十年前までは監獄だったとのこと。
ホステル内に併設されている資料館を見ると、監獄として使用されていた写真が展示されていましたが、恐ろしい雰囲気の漂う空間でした。
リノベーションセンスの良さを絶賛せざるを得ない例です。

LANGHOLMEN

石で高く積まれた塀を見ると、監獄であった事をイメージさせます。
高さだけではなく非常に厚く作られた塀で、建築とはまた質の違う重厚感を持っています。

LANGHOLMEN

建築と建築を結ぶ渡り廊下。
監守が使用していた廊下でしょうが、この中は現在簡易な図書室兼ホワイエとして使われています。実際に内部を歩くと気持ちが良い空間です。

LANGHOLMEN

夜明けの様子。
実際は鉄格子が入っていたのでしょうが、建築と建築の間隔がしっかりと空けられており、コミュニケーションが各部屋どうしで取り辛い構成になっています。
宿泊客として訪れると、狭い部屋に対して外への眺めは広くて豊かです。どちらも狭いと窮屈さを一層感じさせますが、外部の広がりが非常に有効的に働いていると感じました。

LANGHOLMEN

テレビや映画でも見かける監獄のスタイルです。
何かの書物で読んだのですが、この平面計画は監守の人数と労働時間を低減する為に考案された比較的近代的なスタイルで、非常に効率よく囚人達を監視することができます。
実際に見ると非人道的な造りである事を実感させられ、人間が考える効率性は、一方で人間らしさを失っていると考えさせられます。

LANGHOLMEN

内部の様子。
こちらも監獄と言えば想像する独特のインテリアですが、非常に美しくメンテナンスが行き届いているため、監獄が持つ恐ろしさを幾分軽減しています。
オリジナルかどうか分かりませんが、トップライトが3層吹き抜けの大空間にとても豊かな光をもたらせてくれています。

LANGHOLMEN

各部屋は非常に狭いため宿泊客は共用の廊下や、元会議室や事務室などを利用して椅子に座ったり、本を読んだりできます。
流石ストックホルムだと感じたのは、それぞれに置かれている椅子のデザインが非常に素晴らしい点です。
この辺りにまでしっかりと行き届いているデザインが、スウェーデン人のデザインに対する理解度の深さであると感じます。
デザインに対する理解度と言うのは、格好良いデザインの椅子ではなく、空間に合わせた椅子を選んでいるということ。
これが日本なら、必ずデザイン性から選択するよりも、安さを優先に家具選びをしてしまう所が悲しい。

LANGHOLMEN

部屋の建て具は監獄をイメージしたデザインで、木製でありながら非常に重厚な建て具が付けられています。
建て具のデザインはオリジナルに近い物となっていて面白い。

LANGHOLMEN

内部の階段は人の歩く位置だけ削られていています。
囚人達が毎日歩いていたことが分かります。
どれだけ他の部分をリノベーションしても、こういった各所に本来の姿を露骨に見て取れ、この建築が如何様の歴史を辿り現在に至っているのかが分かります。
これが建築の面白さだと感じさせられます。

LANGHOLMEN

部屋はとても狭く、写真の様に2段ベッドになっていますが、実は更に下からベッドが出てくる仕掛けとなっていて3段ベッドとなっています。
他にも、姿見の鏡はギロチンをイメージしているとか、悪のりしている所もしばしばですが、非常に面白い滞在でした。
一人で滞在できるかといえば、きっと気持ちが悪くてできなかったと思います。

ほとんどの時間はファニチャーフェア会場や学校、ストックホルム市内で過ごしていたので、夜中に戻り早朝には出発という慌ただしい滞在でしたが、出張中の宿泊を楽しませてくれたホテルでした。


関連資料

Långholmen website





GENETO
山中コ~ジ


/////// GENETO JOB OFFER ///////

GENETO京都事務所/東京事務所ではインターン・オープンデスクを募集しています。
業務内容など詳しくは以下よりアクセスください。

GENETO is offering interns and opendesk.
Please contact to the following link.
You can find more information.

GENETO JOB

$GENETO-geneto jobs


またGENETOの家具レーベルpivotoでもインターン・オープンデスクを募集しています。
詳しくはコチラにアクセスください。

#17 AS2 Winter 小山幸容展レポート by 山中コ〜ジ

AS2 小山幸容展

17回目となるAS2は、華道表現派家元である小山幸容氏による作品展でした。
小山氏は従来通りの華道だけではなく、花と異素材を使ったレリーフ(写真左)もされており、この分野においては非常に独創的な作品が展開されています。

AS2 小山幸容展

初めて行う華道家の作品展に合わせて、AS2フードチームも腕によりを込めて作りました。
今回のAS2テーマは常若(とこわか)ということから、アンチエイジングをコンセプトに掲げてのメニューが考えられました。

AS2 小山幸容展

彼女が取り組んでいるアート作品は、日本の住宅事情に端を発しています。
それは、昨今の住宅には床の間がなくなり、花をいける空間が無くなってしまったことです。
そこで、床の間がないなら、床の間の代わりとなる壁に花をいけようと考えられたわけです。
花をいけると言っても花瓶を壁から吊り下げるのではなく、レリーフ状の作品と花をひとつのキャンバスに共存させるというもの。
固形物であるレリーフに生花を入れることで、互いに共鳴し合った作品となります。
花瓶や水盤と言った固形物と、生花と組み合わせることは、華道で多用されている手法ですが、彼女はその関係性を上手く利用し、現代的で新たな表現へ結実させようとしています。

AS2 小山幸容展

今回のAS2も色々な方々にお越し頂きました。
開催中、様々な出会いや会話が生まれた事と思います。
ギャラリーとAS2との違いは、作品展を見ると言うだけではなく、AS2の作品展に訪れた人々は、それぞれに作品とそれ以外の人間関係も作って帰れると言うことです。
人と人の間に介在するのは、アートであり、お酒であり、フードであり、それぞれが歴史と文化的な背景を持った要素です。
それらの要素が暮らしに入り込む事で、日々の暮らしに豊かさを持ち込むことができます。
その一部をAS2というアートパーティーを通して感じてもらえればと願ってます。

AS2 小山幸容展

トークショーでは小山氏から作品についての説明や、彼女が活動している環境についてなど、多くの事柄が語られました。

AS2 小山幸容展

AS2開催前日の様子。
お花をいけている小山氏です。
非常に大きな作品を作って頂きました。
生け花は非常に限られた時間で作品ができます。
限られた時間で最高の作品を作る小山氏を側で見ていて、彼女から日頃感じる事の無い緊張感と迫力を感じることができました。

小山幸容氏はTANADAピースギャラリーでの作品展で、キュレーションして以来2度目の関わりでしたが、非常にプロフェッショナルなアーティストでした。
特に、レリーフ作品は数年前よりも格段に表現の深さや幅が広がっており、今後の作家活動が非常に楽しみだと感じさせられました。



関連記事

#17 AS2 Winter 小山幸容展 ~常若~ Party Report @ AS2 blog
#17 AS2 Winter小山幸容展 常若 Food Report @ Ripple Joe blog

小山幸容作品展 花の造形展-Feelings good- @ TANADAピースギャラリー blog
小山幸容作品展 花の造形展-Feelings good- @ GENETO blog





GENETO
山中コ~ジ


///////////////////////////////////

過去のAS2 (GENETO blog)

#1 AS2 Spring

#2 AS2 Summer

#3 AS2 Autumn

#4 AS2 Winter

#5 AS2 Spring

#6 AS2 Summer

#7 AS2 Autumn

#8 AS2 Winter

#9 AS2 Spring

#10 AS2 Summer

#11 AS2 Autumn

AS2 special ー東北のためにー

#12 AS2 Autumn

#13 AS2 Spring

#14 AS2 Spring

#15 AS2 Summer

#16 AS2 Autumn



AS2紋章





//// GENETOで家を建てること vol.1 ////

$GENETO-GENETOで家を建てること
"GENETOで家を建てること"というパンフレットが出来上がりました。

このパンフレットでは、GENETOが取り組む姿勢や長所、どういったプロセスで設計をしているのか、費用はどれくらいか。
また、設計期間や工期について、他社との比較を交えつつ分かり易く解説しております。


GENETOについて少しでもご興味のある方、現在家作りについてご興味を持たれている方は是非ともご一読ください。

パンフレットは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

問い合わせ先
GENETO for customer
「お問い合わせ内容」欄に必ずパンフレット希望とお書きください。

Nyckelviksskolanでのレクチャー by 山中コ〜ジ

Nyckelviksskolan レクチャー

GENETOにとって初めてとなる海外レクチャーをスウェーデン ストックホルムにある”Nyckelviksskolan”という美術学校でおこないました。
テーマをSpace follows our body (身体の先にある空間)と題し、日頃我々が取り組んでいる設計のテーマである身体性と、それから派生する空間について話しました。
Nyckelviksskolan レクチャー

学校はストックホルムといっても少し郊外にある、高級住宅街の一角にあります。
大きな校舎がある訳ではなく、住宅にしては少し大きめの校舎が数棟に分かれて建っており、ゆったりとした敷地です。
初めて訪れたこの日は霧がかかっており、窓から見える風景は幻想的です。

Nyckelviksskolan レクチャー

センター棟に入ると、GENETOがレクチャーをおこなうチラシが貼られており、いよいよレクチャーをするのだという緊張感が一同に走ります。
緊張する理由は、今回のレクチャーでは日本語と英語の同時通訳なので、これまで行って来た日本語だけのレクチャーとは難易度が違うためです。
日本語と英語の台本を作り、前日はホテルのロビーでリハーサルまでおこなう念の入れ様でした。

Nyckelviksskolan レクチャー

レクチャーの聴衆は200名と、大勢の方々にお出でいただくことができました。
我々がどういった文化や歴史や社会の中で生まれ育ち、今の作品へと結びついているのか。
身体性というテーマに辿り着いたのは、何故なのかについて話しました。
説明は極東アジアの文化背景から、日本という国が独自に育んだ事柄について、漢字や庭を事例に挙げつつおこないました。

Nyckelviksskolan レクチャー

今回のレクチャーを通して、GENETOは世界に対してどのような方法でアプライするのか、その初期的な経験や学びができたのではないかと感じました。




GENETO
山中コ~ジ




//// GENETOで家を建てること vol.1 ////

$GENETO-GENETOで家を建てること
"GENETOで家を建てること"というパンフレットが出来上がりました。

このパンフレットでは、GENETOが取り組む姿勢や長所、どういったプロセスで設計をしているのか、費用はどれくらいか。
また、設計期間や工期について、他社との比較を交えつつ分かり易く解説しております。


GENETOについて少しでもご興味のある方、現在家作りについてご興味を持たれている方は是非ともご一読ください。

パンフレットは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

問い合わせ先
GENETO for customer
「お問い合わせ内容」欄に必ずパンフレット希望とお書きください。