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奈良〜三重〜和歌山の旅路 二木島へ by 山中コ〜ジ 

リアス式海岸で独特の風景を持つ三重県熊野市二木島を訪れました。
GENETO-二木島


二木島は和歌山県出身の作家 中上 健次 脚本の「火まつり」の舞台となった土地です。

活気こそ無いものの、漁村独特の風情を感じさせてくれます。

GENETO-二木島

しばらく散歩しながら、この街はやたらに階段が多いことに気づきました。
海から山への奥行きがあまりにも無い為、この辺りの住人は、丘に沿って住宅を建ています。
その為、主要な道路から住宅までは、それぞれの階段がアクセスしているという状態です。

その階段が作り出す、独特の町並みは非常に興味深い印象を受けました。

GENETO-二木島

階段が住居単位であるため、道路に面した住宅と住宅の間には丘上の住宅の階段スペースが設けられております。
非常に狭い階段や通路になっていますが、独特のスケール感があり、歩いて行くとシーンがどんどん展開していき、上へ上へと行きたい気分にさせてくれます。

GENETO-二木島

階段を上がり振り返ると、住宅の隙間から港が見えます。
ギリシャで見る様な、整った町並みでは無いにせよ、浪板や木板で外壁を仕上げられた住宅は、質素な素材であるにもかかわらず、実にアジア的で豊かな町並みを作り出してくれています。

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そして、傾斜地での階段のつき方について、図鑑のように様々なパターンの階段を一同に見る事ができます。
こんな階段、歩くと本当に楽しい。
実際に住むと、違った印象かもしれませんが「こんな街に暮らしている」という、他の街に暮らしては感じる事の無い確信というか、原体験が住人には育まれる事でしょう。

それは、とても幸せな事ではないかと思います。

GENETO-二木島

港へ行くと、住宅とは違った港独特の建築や風景を見ることができます。
ある目的を持って建築は建つ訳ですが、その例としてこの建築も非常に愉快なものです。
おそらく、高床になった部分は倉庫になっていますが、下はピロティーになっており、網等が乾かされています。
こんな建築は、なかなか我々の設計する状況では、あり得ないことです。

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不思議なRCで作られた工作物です。
何に必然性があり、このような形状になったか不明ですが、何かを叶えようとした結果の工作物である事は間違いなく、このような独特な形状を作り出すコンテクストに興味がわいてきます。

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お魚屋さんでしょう。
中を覗くも、魚は売られていません。
不思議な存在感を持った建物ですが、港町には何処にでもありそうな建物です。
日本人のもつ独特の先入観が、こういった建築物を作ってしまうのかもしれません。

GENETO-二木島

水揚げされた魚を、女性達が調理しています。
内蔵を取った後は魚をすり身にし、天ぷらにするとのこと。

いつまでも変わる事がない、二木島が持つ風景の一片なのでしょう。

とても親切な方が多く、よそ者の僕にもよく話してくださいました。
人が居ないせいもあるのでしょうが、人間に対する対応の温かさに、田舎町独特の良さを感じさせてくれました。
この街で、中上 健次は何を感じていたのか。。
そんな事にも思いは巡ります。




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山中コ~ジ


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奈良〜三重〜和歌山の旅路 大台ケ原山へ by 山中コ〜ジ 

仕事の出張を兼ね、奈良と三重を通り、和歌山を目指す旅行しました。

3日間の旅路だったのですが、想像以上に貴重な経験が出来た旅行でした。
近畿圏でも、これほど色々な名所があるのだと、今更ながら気づくことになりました。

出発して先ず向ったのは、日本百名山の一つ「大台ケ原山」です。
大台ヶ原山への道路は蛇行しておりましたが、樹氷が見れたりと、標高の高さと気温の低さを感じさせます。


GENETO-大台ケ原

大台ケ原山上駐車場に車を停め、ハイキングコースを歩きます。
湿度が非常に高く、苔や笹が山全体を覆っています。
木々も連立していますが、多くの木が倒れ苔や笹に浸食されている、独特の風景です。

GENETO-大台ケ原

山全体が岩盤で出来ているのか、なかなか見かける事が無い程に急勾配の山々です。
滝もあったりと、山の深さを感じさせます。

GENETO-大台ケ原

途中、澤を至る所に見る事ができますが、水は非常に美しいです。
ハイキングコースは日出ヶ丘、正木ヶ原、牛石ヶ原、大蛇嵓というもの。
高低差はほとんどないので、ハイキングといっても少しの汗をかく程度。

GENETO-大台ケ原

笹が一面に生い茂る風景は、非常に美しいです。
植物の足下は、すべて笹に隠されていると、幻想的な印象を与えてくれます。

GENETO-大台ケ原

我々の目指す大蛇嵓に到着しました。
岩が丘の様に突き出た、映画に出てきそうな、高所恐怖症の方には恐ろしいところでした。
しかし、そこから見える風景は、まさに絶景です。
正面には大峰山系を見ることができ、自然の偉大さを改めて感じさせてくれます。

熊野古道に代表される険しい山々が、和歌山県を「陸の孤島」と言わせる所以でしょう。
確かに難所に挟まれた印象を、初日から感じさせられました。


明日に続きます。



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